サン ルチアーノ グイット トスカーナ ビアンコ
トスカーナ州の微炭酸白ワイン。甘酸っぱい柑橘系フルーツの味わいが広がり軽快で飲みやすい。余韻にはフレッシュなレモンに加え、モモのような香りが口いっぱいに広がります。
醗酵: ステンレスタンク/主醗酵後、ステンレスタンクにてマロラクティック醗酵
熟成: ステンレスタンク ガス(約2気圧)を残したまま瓶詰め
テイスティング コメント
外観は淡いストローイエローに微かなグリーンのトーン。爽やかな柑橘類の香り。加えて梨や白桃を思わせるフルーティーなアロマが魅力的。軽快な口当たりながらボリューム感があり、たっぷりとした果実味で満ち溢れる。搾りたて果汁のようなジューシーな味わい。綺麗な酸と硬質なミネラル感が味わいのバランスを保っている。エッジが効いたキレのよさ、すっきりとしたフィニッシュ。余韻に仄かな残糖と、相対してグレープフルーツの皮のようなほろ苦さ。
合う料理 食前酒、ハム、サラミ、シーフード、揚げ物、寿司など。
2024年8月試飲
サン ルチアーノ
地元の人のみならず、他社ワイナリーからも購入希望が殺到!
トスカーナはフィレンツェの南東、アレッツォ近くのモンテ サン サヴィーノに位置するサン ルチアーノ。海抜300~350mの丘の側面、南向きに約100haを所有するツィアントーニ家のワイナリーです。
ツィアントーニ家は元来ローマの家系。フラスカティの近く、マリーナでワイン造りをしていましたが、土地がなくて価格が高かったといいます。現オーナーのオヴィーディオは新しい可能性を見出すべく、他の場所を探すようになり、キアンティ地区をはじめとするトスカーナ中を回りましたが、それまでの経験と勘で納得できる場所がありませんでした。ようやく見つけたのが、それまで全く開拓されていなかった現在のワイナリーがある場所。保水力に優れた肥沃な土壌が広がる絶好の地所。1972年頃からローマからトスカーナにしばしば訪れるようになり、1974年、現在の場所へ完全移住しました。
ツィアントーニ家が家族総出で経営するこの小さな蔵は、兄のマルコがブドウ栽培を担当し、弟のステファノが醸造を担当しています。彼らがワインの品質にかける意気込み、こだわりは相当なものです。徹底した畑仕事と細部にわたる丁寧な造りで、ワイナリーには毎日ワインを購入に来る人で大賑わいです。家族の大きな絆は、小さな蔵のワインを今後も進化させ、成長させていくでしょう。
リーズナブルでも、生産者の想いがいっぱい詰まったワイン
サン ルチアーノの理念は「どんなに安いワインでも、この土地や気候が表現された、なにより生産者の情熱や想いがいっぱい詰まったワインを造りたい。ワインを通じてそれらを感じてもらえるようにしたい。」というもの。ワイン造りに対する真摯な姿勢がワインの品質を支えています。
他のワイナリーが買い求めるコストパフォーマンス
家族総出で日々ワイン造りに励むサン ルチアーノには、毎日多くのワイン購入者で賑わいます。彼らのワインの品質の高さは地元では大変な評判です。造るワインの多くが地元の人の量り売りで消費されており、遠いところではフィレンツェやローマのレストランがハウスワインとして購入するため、態々足を運ぶのだとか。さらには、そのコストパフォーマンスに、なんと他のワイナリーが購入にやってくるという話も。同業他社でさえ買いにきてしまう美味しさがあります。