イヴ キュイユロン ヴィオニエ メソッド トラディショナル 2021
土壌: コンドリューを名乗れない高地。8,000~10,000本の高密植。有機栽培。
醸造: 土着酵母でタンク発酵後樽でのMLF。収穫から7ヶ月後に瓶詰め。瓶内二次ではリキュールの代わりに甘口の遅摘みワイン(冷蔵保存)を使用。1年後デゴルジュ。
テイスティング コメント
輝きのある淡いゴールドの色調。香りはレモンピール、グレープフルーツなどの爽やかなアロマと白桃、カリンを思わせる華やかな香り。加えてミネラルのニュアンスが洗練さを与えすっきりとした印象がある。口に含むと瑞々しくピュア。まっすぐで、硬質なミネラルを軸にしっかりとした構造を持ち、キレのある酸が見事に調和している。エネルギッシュでありながら繊細で、極めてドライ感。軽やかなフィニッシュで品よくまとまっている。
合う料理 サラダ類、海老の生春巻き、野菜のテリーヌ、シーフード、ローストチキンなど。
2023年10月試飲
イヴ キュイユロン
北ローヌのコンドリューを代表する造り手
1961年生まれのキュイユロン氏は、醸造・栽培を専門学校で学んだ後、1986年に伯父のドメーヌを引き継ぎました。30代半ばからすでにローヌ地方の白ワイン生産者としてトップレベルに達しており、特にコンドリューに12haという広い畑を所有し、複雑で芳醇、バランスがよく、奥行きのある味わいの卓越したワインを造っています。
老木から造られるヴィエイユ ヴィーニュと完全な状態で熟したぶどうをより遅摘みしたレコルト タルティヴは圧巻です。樹齢は15~60年で、完全に熟したぶどうを選別しながら最小限の量まで抑えて収穫し、そのぶどうを再度セレクション テーブルで厳選します。
赤は温度コントロールが容易なセメントタンクとステンレスタンクで年によっては30%まで全房発酵します。白は基本的に樽で発酵させます。長期マセラシオンの後、熟成を小樽(新樽10~100%)で6~18ヶ月間行います。頻繁にバトナージュを行い、ノンフィルタレーションで瓶詰めを行います。
現在、75haを所有し、北ローヌ最大のドメーヌとなりました。2016年には新醸造所を設立し、グラヴィティフローを採用するなど、さらに卓越したワインを目指し続けています。