ブリュンデルマイヤー ブリュット・ロゼ NV
ベースワインは別々に醸造されマロラクティック醗酵後、調合してキュヴェが造られます。伝統的製法で、糖と酵母とともに瓶詰し瓶内二次発酵の後熟成。ルミュアージュによって澱を瓶口に集めた後に澱抜きが行われます。
【テイスティング・コメント】
銅色がかった淡いサーモンピンク。粘性は中程度。香りにはチェリーやラズベリー、オレンジ、ピンクグレープフルーツ、ピンクペッパー、牡丹などの鮮烈でフルーティーなアロマ。そして香ばしいイーストや焼きリンゴの香り、キャラメル、砕石、ミネラルのニュアンスが続き、品の良いまとまりをみせる。口に含むと爽快かつクリーミーな口当たりで、果実味に溢れたドライ仕立て。エレガントな酸味とミネラルが綺麗に溶け込んでおり、程よい膨らみとすっきりとしたキレをもつ。繊細かつフレッシュな味わいで、永続的なムース、アフターには魅力的な果実のフレーヴァーが持続する。非常に調和のとれたロゼ・スパークリング、シャンパーニュに比類する完成度を誇る。合わせるお料理は、和食全般、寿司、魚介のマリネ、鶏や豚肉料理、柑橘系のデザートなどがおすすめ。
※ 2017年4月試飲
■ブリュンデルマイヤー
『ワインプロフェッサー』の異名を取り、研究熱心な事で知られる ヴィリー・ブリュンデルマイヤー氏は、若い頃フランスで修行を重ね、最新の醸造技術を学びました。収得した剪定法やリラ方式(オーストリアでは初めての方法、一本の葡萄樹をY字型に上方に伸ばす事で光と空気の通りをよくし高品質の葡萄を育てる)と呼ばれる葡萄栽培法、無農薬栽培を実践。セラーでは制限的な醸造を行ない最近の傾向としては、ボディのしっかりとした凝縮感のあるワインを造りだしています。
ヴィリー・ブリュンデルマイヤーは、今日あらゆる面においてオーストリアのワインシーンにおけるリーダー的存在になっており、葡萄畑とセラーにおける妥協のない品質追求により、世界で競争可能なトップクオリティーのワインを生産することが可能であることを証明しています。
ワイングート・ブリュンデルマイヤーにおける中核はブドウ畑
ブリュンデルマイヤーが所有するブドウ畑のほとんどはテラス状で、車が通れるところから離れた場所にあります。土壌そして局地気候の条件は畑によって実に様々です。ブドウ畑では、緑肥、牛フンそして植物の廃棄物のコンポストといった有機肥料しか使っていません。天然資源である土、太陽、水、植物を単純にそして賢く使っています。人は仕えそして改良はしますが、前面に出るようなことはしません。疲弊したブドウ畑は、木を伐採して根を掘り起こし、新たに若木を植えるまでに、土壌の体力を回復させるために5年間は利用しません。ブドウ畑の周囲には小さな水場を造り、これによって浸食を防ぎ局地気候を改善します。化学除草剤は一切使っていません。
ゼクト
「ブリュンデルマイヤー・ブリュット」のベースワインは、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ピノ・ブランから成り、クラシックな瓶発酵によっておよそ3年間シュール・リーの状態で熟成させ、その後、6週間に渡って手で動瓶した後に、セラーでデゴルジュマンします。 著名なイギリス人のワインジャーナリストステュアート・ピゴットは「ザ・グット・ゼクト・ガイド」の中で 「ブリュンデルマイヤー・ブリュットはクリーミーでエレガント、最高のヴィンテージのシャンパンに匹敵する。ドイツ語圏で一番のゼクトかもしれない…」と記しています。