ドメーヌ ド ラ フォリエット ミュスカデ セーヴル エ メーヌ シュール リ テール ド シスト 2022
「テール ド シスト」はドメーヌのすぐそばに位置する畑でオーガニック栽培の葡萄から造られます。土壌はシスト(片岩)とミカシスト(雲母片岩)です。収穫した葡萄は空気圧プレスで圧搾し、一晩おいて澱下げをします。発酵はステンレスタンク、15~18度に温度コントロールしながら行います。熟成もステンレスタンクです。冬の間に何度も試飲を重ね、春に最適なブレンドを行いボトリングします。白い花を思わせるアロマに少しスモーキーなニュアンスが感じられます。口に含むと非常にフレッシュで丸みがあり、程よいボリューム、長い余韻が感じられます。ラベルは葡萄の根、そしてシスト土壌を表現しています。
テイスティング コメント
輝きのあるイエローゴールドの色調。香りは青リンゴ、マスカット、白い花のアロマにハーブ、鉱物的なミネラルのノート。僅かに炒ったナッツを思わせるスモーキーなニュアンスも。口当たりはフレッシュで、丸みがあり程よいボリュームが感じられる。キレのあるクリスピーさは正にミュスカデそのものだが、ピュアでたっぷりとした果実味と旨みは何より印象深い。美しいミネラルを背景に雑味が無くバランスのとれた仕上がり。心地よい塩味とほろ苦さ、余韻はすっきりとしている。
合う料理 前菜、魚介と野菜の酒蒸し、白身魚の塩焼き、貝・甲殻類料理、寿司、天ぷらなど。
2023年10月試飲
ドメーヌ ド ラ フォリエット
同じ村の生産者がパートナーに
エリック ヴィンセントとドニ ブロッソーは同じ村の葡萄農家の出身で、エリックの父はドメーヌ ド ラ ブリオディエール、ドニの父はドメーヌ ド ラ フォリエットを持っていました。1996年にエリックとドニは一緒に仕事をすることを決め、ドメーヌ ド ラ フォリエットの名前の元でパートナーシップを確立しました。しかし、彼らはエリックの畑から造られたワインのために、ドメーヌ ド ラ ブリオディエールもキープしていました。全てのワインはドメーヌ ド ラ フォリエットで醸造、熟成されます。エリックは畑の担当で、ドニはセラーの仕事をしています。
長期熟成を想定したミュスカデ
ムロン ド ブルゴーニュ(ミュスカデ)は、実は長期熟成が可能な品種で、セラーには実験的に1976年のボトルを持っています。輸入元によると、2009年に訪問した際試飲した‘99年は、綺麗な黄金色で、酸が少し柔らかくなっていて、まるでブルゴーニュのようだった」とのことです。生産量のうち、55%が輸出されています。
栽培方法 テッラ ヴィティス、ユーロリーフ
テッラ ヴィティスは、国際認定機関B.V.O.I.が生産者に与える減農薬栽培の認証。栽培から醸造までの全プロセスを重視するだけでなく、周辺環境の土壌、水質、大気等の保全も重視しています。単に農薬を使わないといったものではなく、自然環境を保全するものです。ユーロリーフも認証しています。