ケーブル・ベイ マールボロ アワテレ・ヴァレー ピノ・グリ 2016
醗酵槽:85%ステンレスタンク、15%オーク樽醗酵
熟成:85%ステンレスタンク、15%オーク樽 6カ月(旧樽のみ)
【テイスティング・コメント】
淡いイエローにグリーンのトーン。粘性は中程度。香りには洋梨やリンゴ、白桃、ライムなどの新鮮な果実香に白いバラ、ジンジャー、シナモン、仄かな樽香、鉱物、ミネラルのノートが混じり合う。続いてナッツ、軽くローストしたアーモンドの香り、バナナや生クリームなどの上品なブーケが広がり奥行を増す。アタックは爽やかで風味豊かな果実感、それでいてドライで、活気が満ち溢れる。香り同様の果実にスイカズラ、ナッツ、豊富なミネラルを含んでおり、エキゾティックで表情豊かなフレーヴァーが口中を満たす。軽快にして程よくグリップが効いた辛口、力強く整ったストラクチャーとミネラルのバランスが素晴らしい。総じてエレガント、アフターにはビターさと果実の余韻が残る。合わせるお料理は、白身肉を中心とした料理、中華・アジア料理、香草を使ったタコのマリネ、寿司、フィレカツなど。
※2017年8月試飲
■ケーブル・ベイ ヴィンヤーズ
「ケーブルベイ・ヴィンヤーズ」は、1996年『世界レベルのワインを造る』という、同じ目標と夢を持つワイン愛好家たちによって設立され、僅か10年足らずという短期間の内に、トップ・ワイナリーへと成長を遂げてきました。産み出されるワインはどれもコストパフォーマンスに飛ぶものばかり。手ごろな価格で楽しめる上質な味わいは多くのファンの心を掴んできました。
目指すはテロワールの醍醐味が楽しめるワイン
ニュージーランドで長年の研究と経験によって彼らがたどり着いたブドウ栽培方法は、「どの土地でどんな品種が最も適しているのか」を研究し、各テロワールに合ったブドウ畑をニュージーランド北島・南島に点在させることでした。
ニュージーランドで最も素晴らしいワイン産地として世界中で注目を集める銘譲地、“世界基準”のソーヴィニヨン・ブランの産地としても知られる南島のマールボロ、そして北島オークランド・ハウラキ湾(最西端)にあるボルドー品種に最適な地ワイヘケ島、美しいピノ・ノワールを産み出すセントラル・オタゴ等で、それぞれのテロワールに合った品種の栽培をしています。
食事とワインをテーマに産み出されるワイン
ワイナリー併設のレストランはこれまで2度レストラン・オブ・ザ・イヤーに選ばれる等、ワイナリーではワインと食文化の楽しみ方を提供し続けています。レストランではケーブル・ベイのワインとのマッチングが存分に楽しめるメニューが豊富に揃っています。一流シェフが一流のワインと食材に向き合い、訪れる人々の思い出の一ページを提供しています。食とワイン、この切り離す事のできない両者に目を向け食と共に楽しめるワイン。このテーマに向かい素晴しいワインを造り続けています。
世界6カ国で経験を積んだ女性醸造家
2015年ヴィンテージより、前オーナー醸造家のニール・カリー氏の元で修行し、更にカナダ、アメリカ、フランス、ギリシャ(サントリーニ島)、オーストラリアで経験を積んだコール・サマーセット氏が醸造を手掛けます。旧世界・新世界の銘醸地で伝統的なまた革新的なブドウ栽培・ワイン造りを学んだ貴重な逸材です。