ラ ジブリオット ジュヴレ シャンベルタン 2020
醗酵: ステンレス タンク
熟成: オーク樽熟成 16カ月 (228L、新樽比率30%)
テイスティング コメント
紫がかったルビーレッド。香りはカシス、プラムなどの果実とスミレ、リコリス、バラのドライフラワー、スパイシーなハーブのノート。そしてロースト香、なめし革、土、マッシュルームの香りなど複雑なニュアンスを醸し出している。口に含むとなめらかで、豊かな酸とキメ細かなタンニン、果実味とが一体となりフレッシュでバランスの良さを感じる。アペラシオン特有の力強い味わいながらエレガントでビロードのような質感が特徴。時間の経過に伴い風味の広がりを感じる。花の蕾がほころぶように表情が柔らかくなりじんわりと旨みが染み渡る。ゆっくりと向き合ってお楽しみを。
合う料理 牛や鴨肉のロースト、ジビエ、鶏肉やマグロの赤ワインソース煮、ウオッシュチーズなど。
2021年12月試飲
ラ ジブリオット
ラ ジブリオットは、ジュヴレ シャンベルタン最高峰に数えられる「クロード デュガ」のネゴシアン部門です。父クロード氏の監修の下、氏のご子息たちが手がけています。ファースト ヴィンテージは2002年。AOCジュヴレ シャンベルタンでは5生産者以上、シャルムなどの少量生産でも2生産者以上からの買い付け。もちろんどの生産者から買い付けているかは企業秘密です。
ジュヴレ最高峰の生産者が舌で選んだワイン
目指すスタイルは、エレガントで深みのあるピノ ノワールです。ジュヴレ シャンベルタンは銘醸地として名高い産地ですが、その中にも上質のワインを造っていても日の目を浴びていない隠れた生産者がいます。ラ ジブリオットは、彼らのワインの中から、その年最上の出来と感じたワインのみを購入し、熟成、瓶詰めして世に送り出しています。樽買い後のワインはドメーヌ クロード デュガと同じように瓶詰めまでの工程が行われます。
父クロード氏は「ジュヴレ シャンベルタンにはいいワインを造っている造り手がまだまだいる。同じ村だからどんな畑仕事をしているかはわかっている。そうした無名の造り手が埋もれるのは惜しい。彼らを世に送り出したいから、ワインを買って詰めているんだ」と語ります。