ルイジ リゲッティ アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ カピテル デ ロアリ 2018
葡萄を厳しく選別して仕込むルイジ リゲッティ格上の“アマローネ”
「カピテル デ ロアリ」は、「チャペルの樫並木」の意味です。樫並木は、土地の境界線の役目を果たしていました。畑は決めず、その年によって最良の畑の葡萄を使います。スタンダードのアマローネよりも標高の高い部分の畑の葡萄を使っています。日当たりが良い丘陵地にあり、粘土質の多い土壌で、収量は低くなりますが良い葡萄が出来ます。このアマローネは厳しく葡萄を選別するため、100kgの葡萄から最大でも30~35Lしかワインになりません。10月に房のまま収穫した葡萄は、3月までアパッシメント(陰干し)します。アマローネを仕込む時期はとても寒く糖度も高いため、発酵にとても時間がかかります。天然酵母を使用。大樽と225Lのバリック各50%で、18~20ヶ月熟成させています。大樽とバリックの比率は年によって異なりますが、樽の影響が出すぎないようにしています。力強いアタックがあり、かすかに甘味を感じます。喉越しは驚くほどなめらかで、余韻も素晴らしく長く続きます。
テイスティング コメント
エッジがオレンジがかった濃いガーネット。香りは濃縮感がただよい、ブラックチェリーやプルーン、シナモン、アニス、アーモンド、ダークチョコの香りが混ざり合う。力強いアタックながら、驚くほどなめらかで、キメ細かな酸と柔らかなタンニンが完璧なまでの調和を見せる。熟れた果実味に、ほんのり甘くスモーキーなオークのニュアンスと、アルコール感のあるエレガントな余韻が印象的。ゆったりとしたひと時に、ぜひ味わってお楽しみを。合わせるお料理は、牛や鴨肉のロースト、ビーフシチュー、ジビエ、すき焼き、茸料理など。
2021月2試飲(2015年ヴィンテージ)
ルイジ リゲッティ
アンジェロ リゲッティが100年以上前に傑出した生産者として評判を得てから今日まで、高い評価を得ています。4代目のジャン マリア リゲッティ(1966年生)、父ルイジ(1923年生)、兄(1960年生)が中心の家族経営で、他に13人が働いています。カンティーナは、ヴァルポリチェッラ クラッシコの中心に位置するマラノ ディ ヴァルポリチェッラの小さな地区、ヴァルガタラにあります。借りている畑は、ヴァルポリチェッラの6ヶ所に分かれているため、それぞれの天候の違いが大きく、ある畑が悪くても他が良いという風にヴィンテージの差が少なくなっています。90歳を超えた父ルイジが10~15日おきに畑を廻り、コミュニケーションをとりながら、契約農家に葡萄の栽培までを指導しています。
ルイジ リゲッティ家のワインの最大の特徴は、トップクラスのヴァルポリチェッラの生産者と同レベルの品質でありならも価格は常に2~3割安いと言うことです。他のイタリアの生産者にありがちな、毎年の蔵出し価格の値上げも全くしないジャン マリアのおおらかな性格は、大変好感が持てます。