ロベルト サロット ランゲ ロザート 2022
バローロを産する村のひとつ、ノヴェッロ村のネッビオーロを100%使っています。収穫は9月後半に手摘みで行います。数時間コールドマセラシオンを行い、その後圧搾して、低温に管理しながら発酵します。僅かに残糖があります。淡いオレンピンク色。少し甘いオレンジの香り、しっかりと粘性があります。タンニンと酸は程よく、しっかりとしたアルコールがあります。ピエモンテの地品種を使って、モダンスタイルのワインを造りました。
テイスティング コメント
淡いオレンジに薄っすらとピンク、明るい色調。香りはオレンジ、イチゴやラズベリーなどの赤い果実香に赤い花を想わせるフローラルなアロマ。口に含むとスムーズでなめらか。生き生きとした果実味が感じられ、なんとも魅力的な風味で果実由来の甘みを残す。上品で洗練された味わいのロゼ。程よいタンニンとしっかりとしたアルコール分、全体をバランスよくまとめあげ優しい酸味が印象的。モダンで、かつ親しみやすさがある。余韻も比較的長く、合わせるお料理は、サラダ類、シーフード、アクアパッツァ、ブイヤベース料理などがおすすめ。
2021年3月試飲(2020年ヴィンテージ)
ロベルト サロット
ロベルトはワインスクールを卒業してから父を手伝ってきましたが、その後年間生産量6,500万本というピエモンテの大規模な醸造所の醸造長として手腕を発揮。同時にガヴィにある醸造所のワインメーカーとしても活躍しました。現在は、それらの職を辞し、彼自身の畑をバローロ、バルバレスコ、ガヴィに所有し、質の高いワイン造りを行なっています。また、6名の親しいメンバーと共同経営する醸造所のワインメーカーを務め、さらに、ワインに含まれている200種類ほどある化学成分の専門家でもあります。ロベルトがワイン造りにおいて、最優先で注意を払うのは葡萄畑です。「良いワインは畑で生まれ、セラーで育つ。」と考えているからです。所有する畑は、バローロ、バルバレスコ、ネヴィーリエ、ガヴィといったピエモンテ最高のワインを産するエリアに広がっています。
アルネイス、シャルドネ、ブラケット、ネッビオーロ、カベルネ ソーヴィニヨンの栽培も行なっています。機械化によって若干は変わりましたが、基本的には伝統的な方法で葡萄を育てています。自然の生態系を守りながら、化学的なものを減らしていくことで、いつか化学的なものをゼロにしていければと考えています。収穫は10年間ほぼ同じ人に頼んでいます。自宅のあるネヴィーリエ、ガヴィ、バローロにセラーがあります。温度コントロール装置付きの発酵タンク、甘口ワイン貯蔵のための温度調節付きタンク、ニューマティックプレス、バキュームフィルター、連続式フィルター等の設備があります。マイクロフィルトレーション装置を備えたボトリングラインは1時間に2,000本のボトリングが可能です。
ロベルトは、「良いガヴィを高くない値段で」をポリシィとしています。特徴は長い発酵にあり、3~4ヶ月もかけます。その間、死んだ酵母が沈んでいて、ワインにミネラルを与えます。また、長い低温発酵のため、自然のCO2がワインに溶け込み、長くフレッシュさを保つことが出来ます。また、バローロとバルバレスコはひとつの土地として考え、クリュによる違いと考えています。どちらもネッビオーロにとって最適な土地だからです。