クノール ロイブナー グリューナー フェルトリーナー シュタインフェーダー 2021
シュタインフェーダーは「ヴァッハウ」のワイン格付けの最もベーシックなランクのワインです。香り豊かで軽やかな辛口の白ワインで、フルーティーさを強調したワインです。
テイスティング コメント
グリーンがかった淡いレモンイエロー。香りはリンゴ、洋梨、白桃、柑橘ピールのアロマにミントやカモミールなどのフレッシュハーブ、蜜、ミネラルのノート。味わいは瑞々しくエレガント。白い核果やライム、ほんのり甘さのあるマンゴーを思わせ、調和のとれたクリスプな酸味。親しみやすく軽快な口当たりにもフィネスに富む。ストラクチャーがあり、余韻にホワイトペッパーのようなスパイシーさと心地よい塩気を伴う(食欲をそそる)。
合う料理 生ハム、シーフード、ハーブ チキン ソテー、生春巻き、アスパラガスのリゾットなど。
2022年7月試飲
クノール
Falstaff ファルスタッフ5つ星ワイナリー
オーストリアのヴァッハウ ウンターロイベンにて200年という古い歴史を持つワイナリー。1980年代᷿よりすでにこの地で名が知られており現在も世界中を虜にするワインをつくり出しています。今の地位まで登り詰めることができたのは現オーナーのエメリッヒ クノールのこだわりの醸造術によるものです。彼は昔ながらの超伝統的な製法で、精巧で独創性に富んだワインをつくり、その製法はまるで高級腕時計職人のようだと言われています。現在は同名でご子息のエメリッヒ クノールが後継者として活躍しています。
ワイナリーはヴァッハウ渓谷のウンターロイベン村に位置し、東のクレムスからヴァッハウ渓谷に入るとすぐにウンターロイベン村があります。ウンターロイベンのあるデュルンシュタインはヴァッハウでは最も暖かい地域です。デュルンシュタインでは渓谷が非常に狭くなるためクレムスからの暖かい空気の流れがここに留まり、そのため葡萄はよく熟し、ヴァッハウのなかでも珍しく力強いワインが造られます。凝縮感のある葡萄の果実味、テロワールの素晴らしさを伝える風味やミネラル感、そして昼夜の温度差が生み出すオーストリアワイン最大の特徴である酸味がレベルの高い状態でうまく調和されています。そして目を引くワインラベルにはワインの神様として崇められている『ハイリゲル ウルバン』が描かれており、このラベルは1960年以降、一度も変更される事なく、60年以上の間使用されています。
醸造
クノールでは、木樽もステンレススチールも使用しています。スマラクトは主に木樽で熟成させ、シュタインフェーダーはスチールタンクですが、いつもそのように決まっているわけではなく、シュタインフェーダーでも大樽で熟す物もあれば、ステンレススチールで熟成させるスマラクトもあります。ワインに最適な方法をその都度選んでいます。スマラクトの瓶詰は遅く、7月および8月に行います。力強いワインにするためには熟成を少し長くする必要があり、またクノールのワインスタイルから、他のワインより、さらに長い熟成期間を要します。スマラクトの販売は9月から始める一方、シュタインフェーダーやフェーダーシュピールはイースター(復活祭)の頃から販売します。