ドメーヌ ロジェ クレマン ド リムー テール ド ヴィルロング ブリュット 2020
「ヴィルロング」は、リムーから車で10分程離れた畑のある村の名前で、ロジェが移住して最初にスパークリングワインを造った所です。畑は、ヴィルロングの日当たりのよい丘陵にあります。海洋性気候で、粘土と石灰岩土壌の斜面です。標高は300m。全房圧搾して、ファースト プレスとセカンド プレスを使用します。親しみやすい風味の中にも、キリリとした味わいがあり非常に上質なヴァン ムスーです。
テイスティング コメント
淡いゴールド / ペールイエロー。香りはフレッシュ フルーティーでリンゴ、洋梨のコンポート、白桃のアロマにシトラス、ビスケット、トーストのヒント。口に含むと爽やかでジューシー。親しみやすく豊かな風味の中にもキリリとした酸がありエレガントで、引き締まったフィニッシュへと導いてくれる。高品質で清々しい、コスパに長けた小気味よい辛口の泡。
合う料理 アペリティフ、揚げ物やフライ、白身魚のソテー、アスパラガスと鶏肉炒め物、寿司など。
2022年8月試飲(2019年ヴィンテージ)
ドメーヌ ロジェ
手掛けているワインは、ブランケット ド リムーとクレマン ド リムーです。葡萄畑は標高300mのなだらかな斜面の丘に位置しています。土壌は、粘土と石灰質です。気候は大陸性気候の影響を受けています。過剰な施肥、トラクターによる土壌硬化、除草剤の常用を避け、土を深く耕し、土壌の自然なバランスを保ち、病気への耐性を高めるようにしています。葡萄が大量に必要となるため、使用する葡萄の80%は20人の農家からの買い取りで、彼らとは20年来の付き合いです。
醸造には、冷水が循環するシステムのタンクを使用しています。除梗破砕せず圧搾します。イノックスのタンクに絞ったジュースを一日入れて、4度まで温度を下げ、澱を沈殿させます。18度にコントロールしながら、品種ごとにタンクで15日間発酵させています。発酵後のワインは、外の保管庫に入れます。ここは、温度コントロールのシステムはありません。なぜなら、タンクに入れる時期にはすでに寒いので、その必要がないからです。熟成が終わったら、ジロパレットに入れて、一週間機械で回します。2~3日で澱を集められますが、念のため一週間置いています。
目指すはピュアな葡萄の味わい
他の生産者との違いは、オーガニックで造っていることです。自然なナチュラルテイスト、バニラや木の味ではなく、ピュアな葡萄の味わいを目指しています。自然な味わいこそ、自分たちの味と考えています。平均的な味わいにする為に、1.毎年同じ作業をすること。2.試飲して同じように造ること。3.酸をコントロールして、同じ程度に抑えています。また、1980年頃から同じエノログと作業していて、毎週分析しています。