シャトー ボーモン 2018
熟成: オーク樽熟成 約14カ月。
テイスティング コメント
深みのあるガーネットの色調。香りはブラックベリー、ブラックチェリー、カシスなどの果実香にラベンダーやローリエ、ほのかなスパイスのノート。そしてダークチョコレート、コーヒー、ロースト香。なめらかな口当たりでしっかりとした構造をもち、濃厚で肉厚な果実味が口内を満たしていく。力強く上質で熟したタンニン、綺麗な酸味が相俟って素晴らしくフレッシュな層状の質感を生む。ボディ感のある充実の飲み応え。
合う料理 牛肉や子羊のグリル、すき焼き、チンジャオロースー、サーモンのソテー ポテト添えなど。
2023年7月試飲
シャトー ボーモン
名声を取り戻した、フランス革命以前から続くシャトー
サン ジュリアン村とマルゴー村の中間に位置するキュサック村にあるシャトー。歴史は古く、フランス革命の以前からこの地にシャトーが存在し、「シャトー ボーモン 〜美しい山〜」と呼ばれていました。現在、その壮麗な姿を誇る城は1854年に当時の所有者だった、ボナン氏によってルネサンス様式を用いて建てられました。オーナーはその後数々の変遷があり、その名声も一時期低迷していました。しかし1979年にオーナーとなったソウラ氏は大規模な資本投入、醸造や熟成設備の刷新や畑の整備を行い、かつての名声の復興に努めました。現在は1986年に経営権を獲得したGMFがシャトーを運営。79年より続けられている品質向上に向けた努力の結果、かつての名声を取り戻しトップクラスのクリュ ブルジョワとして評価されるようになりました。
自然環境を大切にした栽培で、メドックでは数少ないテラ ヴィティスを取得
自然環境を念入りに観察し保全する事をモットーとするシャトー ボーモン。自然環境を大切にした栽培を目指すサステーナブル農法を実践し、テラ ヴィティスの認証を得ています。これはジロンド県では90社のみ、メドックでは5社のみが取得しています。
比較的若くから楽しめるスタイル
シャトー ボーモンのワインというのは、しなやかで、女性的な作りで、シルキーなスタイルです。タンニンはまろやかであり、愛らしくフィネスが感じられます。