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アンドレア パオレッティ センツァ ランコーレ 2018

アンドレア パオレッティ ランコーレ

 

SENZA RANCORE

/Andrea Paoletti

 

商品コード:4220
アンドレア パオレッティ センツァ ランコーレ 2018

産地: イタリア トスカーナ

品質分類・原産地呼称: I.G.T.

品種: サンジョヴェーゼ75%、メルロ20%、プティ ヴェルド5%

タイプ: 赤ワイン フルボディ

アルコール度数 13%

容量: 750ml

参考小売価格:¥5,676(税込)

販売価格:¥4,128(税抜)

¥4,540(税込)

ポイント:41Pt
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タイプと価格で選ぶ > 赤ワイン
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産地で選ぶ > イタリアワイン > 赤 & ロゼ
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アンドレア パオレッティ センツァ ランコーレ 2018

2016ヴィンテージが初リリースのランコーレのセカンドワインです。ランコーレよりも気軽に楽しんでほしいとの思いから「センツァ ランコーレ(恨みなし)」と名付け、ラベルにはムンクによる聖母マリアの絵画「マドンナ」が描かれています。余談ですがこのラベルに使用された「マドンナ」の版画版は倉敷の大原美術館が所蔵しております。

ランコーレと同じ醸造を施し、12ヶ月熟成した時点でファーストの基準に満たなかった樽のものを瓶詰めしています。セカンドラベルとはいえ、アンドレア パオレッティらしい質の高いサンジョヴェーゼが感じられ、芳醇なベリー系の赤果実の香りやジューシーな果実味、綺麗な酸味が広がります。程よく樽のニュアンスもあり満足感の高い味わいです。若いうちから楽しめますが、熟成もできる高いポテンシャルがあります

収穫: 手作業で完熟した房のみを選別しながらの収穫。
醸造: 20~28日間30℃の定温にて発酵・マセラシオン。
熟成: フレンチオークの1年使用トノー(300L)にて12ヶ月熟成。
生産本数: 1200本

テイスティング コメント

エッジがほんのり褐色を帯び、艶のあるガーネットの色調。香りはラズベリーやブラックチェリー、甘草、仄かにラベンダーやシナモンなどのスパイスのノート。そしてバニラや香木、上品な樽のニュアンスが混ざり合う。口に含むとスムーズでなめらか。タンニンはキメ細かく溶け込んだ上品な酸味。凝縮した果実味ながら柔らかに広がっていく。非常に親しみやすく、かつエレガントな仕上がりで、樽感が複雑さと深みを与えている。魅惑的なアフター、果実と酸の余韻が心地よい。

合う料理 鴨肉のロースト、ハンバーグ、きのこのリゾット、ボロネーゼなど。

2023年8月試飲

アンドレア パオレッティ

アンドレア パオレッティ ランコーレ
アンドレア パオレッティ ランコーレ

イタリアで最も偉大な醸造・栽培家の一人、アンドレア パオレッティ氏

ワインの名前は『Rancore(ランコーレ)=怨み』。そしてエチケットの中心にムンクの代表作『叫び』があしらわれた強烈なインパクトにも目を奪われます。

かつてアンティノリの栽培を全て任され、その後世界中をコンサルタントとして飛び回る栽培・醸造コンサルタントがアンドレア パオレッティ。彼はアンティノリの栽培家から1995年にフリーに転身し、現在はオルネライア、イゾレ エ オレーナ、カイアロッサなど、トスカーナのトップワイナリーを始めとする、数々のワイナリーにてコンサルタントを行っています。

アンドレア パオレッティには、カリフォルニアのプレミアム ワイン『ルビコン』で知られる映画監督フランシス フォード コッポラからの依頼をあっさりと断った、という面白いエピソードがあります。このエピソードはパオレッティの人柄をよく現わしており『キャパシティ以上の仕事を受けると仕事の質が下がる』というのが理由だそうです。それはアンドレア パオレッティが手掛ける畑から見受けられる、細部にまでこだわった作業を見れば納得がいきます。

「最高のコンサルタント」と呼ばれる栽培家の畑仕事

アンドレア パオレッティが何故『最高の栽培コンサルタント』と呼ばれるかというと、畑仕事の量や指示の細かさなどが今までにない程、丁寧かつ的確なことが挙げられます。どれだけ細かい作業を行うかという一例をあげると、例えばサンジョヴェーゼをギュヨーで仕立てる場合、葡萄の樹は等間隔に植えられ、ワイヤーに結わえ付ける前年の梢の湾曲させる角度も全て同じに揃えます。更に芽がすべて等間隔に揃うように芽かきを行います。しかも等間隔にするのは1本の梢だけでなく、ワイヤーに結わえ付けられた全ての梢の芽が等間隔になるようにします。

そして、各新梢につける房は2~3房、1房に対して8枚の葉を残します。この手間の掛かる作業は各房の成熟度合いの均一化を目指すのが目的です。もちろんこれは一般的なサンジョヴェーゼのクローンでの一例なので、グロッソならばグロッソなり、カベルネならカベルネなりの芽の間隔や葉と房の適正なバランスがあります。これだけ質の高い仕事を隅から隅まで行っていれば、受けられるコンサルタントの数に限りがあるのも頷けます。

ランコーレが産み出される畑では主に地面に近い高さで仕立てた「コルドン」を採用。地面からの熱が葡萄をよく完熟させるとの事。また珍しいのが、日差しの強い南イタリアでよく見られる「アルベレッロ」という仕立ても採用。アルベレッロは葉を傘の様に仕立てる事で果房に日陰を作ってあげる仕立てです。

収穫前の葡萄の果皮にはアロマティックな成分が多く含まれておりますが、直射日光を受け続ける事で、果皮に含まれる香味成分は失われてしまいます。サンジョヴェーゼの魅力を余す事無く表現したいランコーレにとっては、最適な仕立てだと言えますが、その分丁寧なケアが必要となり、ワイヤーで仕立てるよりも作業は増えます。

強烈なインパクトのエチケット、そしてワイン名 

サンジョヴェーゼを扱う世界No.1のワインメーカーとも称されるアンドレア パオレッティが、年間たった3,584本のみしか造らない、というだけでもそれなりのインパクトがある事に加えてエチケットのデザイン、そしてワインの名前も強烈なインパクトがあります。エチケットの中央にはノルウェー出身のエドヴァルド ムンクの代表作「叫び」が、そしてワイン名のRANCORE(ランコーレ)とは『怨み』の意。

しかしながら、ワインの味わいはラベルや名前とは裏腹に『さすがイタリアで一番の栽培・醸造家』と頷けるワインに仕上がっています。「丁寧に栽培され、葡萄のポテンシャルに合わせた絶妙な樽使い」サンジョヴェーゼの魅力が思う存分に楽しめ、名前やラベルのイメージからは程遠い、幸せな気分にさせてくれます。

それでは、なぜ『叫び』であり『恨み』なのか。ここからは仮説ですが、それは過剰な抽出や強い樽香を好む一部の生産者へのメッセージではないでしょうか?葡萄やテロワールの個性を発揮してもらえず、世に送り出されたサンジョヴェーゼの恨みであり、本来の魅力を発揮できなかったサンジョヴェーゼの叫びなのではないでしょうか。是非皆様が実際に手に取って頂き、ワインに隠した生産者の真のメッセージを見つけて頂ければ幸いです。

■イタリア ワイン評論家ダニエル トマセスが、イタリアの代表的経済紙「Il Sole-24 Ore紙」のウェブ サイトにてランコーレを以下のように紹介しています。

イタリアで一番腕の良い醸造・栽培家の一人のアンドレア パオレッティ。80年代の後半にフィレンツェ大学を卒業した若いパオレッティは、シャトー ラフィット ロートシルトなどで研修を経て、30歳になる前にはアンティノリの全栽培責任者になった。1995年より現在至るまでフリーでイタリア、トルコ、グルジア、モンテネグロ、ハンガリー、欧米等の様々な国でコンサルタントとして活躍している。ナパ ヴァレーでワインを造っている映画監督のフランシスコ コッポラもパオレッティを採用したかったが断られたと言う。

パオレッティには輝かしい経歴があるが、彼自身はコンサルタントの仕事だけでは満足していないようだ。恐らくコンサルタントとしてでは100%自分の哲学をワインに表現できないから自分自身のワインが必要だと感じたのだろう。パオレッティはフィレンツェの南に自分で植えた葡萄から「ランコーレ」を産み出した。サンジョヴェーゼに関する知識に世界で最も長けているのは、パオレッティかもしれない。年産はたったの5000本(当時2004年Vt)。皆さんはモダンなテクノロジーとテロワールに対するパオレッティの情熱の融合を感じる事ができるだろう。

掲載文章抜粋 ~ パオレッティの5000本(当時2004年Vt) ~

アンドレア パオレッティ ランコーレ
アンドレア パオレッティ ランコーレ

 

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