ユグノー タサン シグネチャー エクストラ ブリュット NV
醸造: ステンレスタンクとバリック併用し一次発酵・MLF。瓶内二次発酵後30~42ヶ月瓶熟。ドサージュ : 5 g/l
テイスティング コメント
ブロンズがかった淡いストローイエロー。香りは青リンゴ、桃、柑橘類のアロマとジンジャー、スパイス、ミネラルのノート。そしてアーモンドやトーストなど、芳ばしい香りが広がる。口に含むとフレッシュでしなやか。レモンやライムのような爽やかな酸味が心地よくジューシーな果実味を支える。ピノ ノワールのボディ感、力強さを繊細に体現しており程よいグリップ、洗練された質感をもつ。バランスのとれた味わい。余韻に果実、ミネラルのようなほろ苦さ。
合う料理 帆立、白身魚のカルパッチョ、ムニエル、コンソメのジュレを添えた貝類のグリエ、寿司など。
2023年12月試飲
ユグノー タサン
ユグノー タサンは、「市場に併せたワインではなく、コート デ バールのテロワールを表現したシャンパーニュをつくる」ことを哲学とし、4代にわたってシャンパーニュ造りを行うレコルタン マニュピュランです。所有する畑は合計6haと非常に少ないですが、「正確さとバランス」をモットーし、また畑では除草剤を使わずにサスティナブルで健全な葡萄を栽培することを常に心がけています。
シャンパーニュ地方南端のコート デ バール
コート デ バールはシャンパーニュ地区の中でも南に位置し、シャブリ地区に近く、キンメリジャン土壌と粘土質が混じった土壌です。コート デ バールにあるリセイ村でフランス3大ロゼに数えられる「ロゼ デ リセイ」が造られるように、モンターニュ ド ランスやヴァレ ド ラ マルヌとはまた違ったキャラクターの高品質なピノ ノワールが作られており、近年エペルネやランスの大手メゾンもこぞってここのピノ ノワールを求めているといいます。
そして、ユグノー タサンとコート デ バールを語る上で欠かせないのが、ピノ ブラン種。「シグネチャー ミレジム2015」などのキュヴェにはシャンパーニュとしては珍しくピノ ブランも使用しており、このピノ ブランの使用がユグノー タサンのシャンパーニュのオリジナリティを表現し、一度飲むと忘れることのできないユニークなシャンパーニュとなっています。
TERRA VITIS テラ ヴィティス
ユグノー タサンのワイン造りは「自然環境に配慮した栽培と醸造」を基本理念とする団体「テラ ヴィティス」の認証を取得しています。テラ ヴィティス認定とは、環境や健康、動物保護などに配慮した農法を実践し、長期的に取り組んでいる生産者のみに対して与えられる認定です。また、対象産物がワインに特化していることが大きな特徴で、栽培だけでなく、醸造、ボトリングまでの全工程が審査対象です。
さらに、コート デ バールのテロワールを表現する目的から、シャンパーニュ ヴィニュロン インディペンダントに属し、栽培から生産までのすべてを生産者の手で行うことにより、大手メゾンにはできない独自のワインの味わいを表現することを目指しています。