シャトー ラ コサード 2019 (極甘口)
セミヨンは100%貴腐ブドウを使用。黄金に輝く色合いで、口に含むとフレッシュな酸と柑橘系のフルーツの甘さが調和しています。果実味いっぱいのボルドー甘口白ワインです。
醗酵: コンクリートタンク(天然酵母)
熟成: コンクリートタンク24カ月熟成
評価
2019VT コンクール ド ボルドー 2021: 金賞受賞
2018VT ギド アシェット 2021: 2ツ星ク ド クール獲得
テイスティング コメント
輝きのあるゴールドの色調。アプリコットや桃、マンゴーなどの芳醇なアロマ。そしてマンダリン、アカシアの花、カリンのコンポート、マーマレードの香りなど。口に含むとなめらかでたっぷりとした果実感。丸く豊満なボディをもち、生き生きとした酸とミネラルがバランスよく支える。エキゾチックな風味が広がり、アプリコット、シロップ漬けのフルーツを思わせる。心地よい甘さ、べたついた感がなく長い余韻が魅力。
合う料理 食前酒、フォアグラのポワレ、フルーツタルト、カヌレなど。
2024年4月試飲
AOC サント クロワ デュ モン Sainte-Croix-du-Mont
ボルドー市の南東約40km、ガロンヌ河右岸の小さな村、サント・クロワ・デュ・モンを産地とする甘口白の貴腐ワイン。村名は「山の聖なる十字架」という意味で、その名の通り、村は美しい河畔の風景を眺望できる丘の頂上にある。この村の周辺には貴腐ワインのアペラシオンの産地が集中しており、すぐ西にはAOCルピアック、ガロンヌ河を挟んで南側には、フランス貴腐ワインの王であるAOCソーテルヌとAOCバルサックの畑が広がっている。
この辺りは夏の終りから秋にかけて、ガロンヌ河から朝霧が発生し、午後は暖かく乾燥する気候である。朝の湿気と午後の乾燥した暖かい気候が交互に現れるという自然環境が、ブドウの貴腐化に必要なボトリティス・シネリア菌の発生を促し、アロマと糖度が凝縮された果実を生む。このブドウから芳醇な黄金の美酒が生まれる。ブドウ品種はセミヨン種が主体で、ソーヴィニヨン・ブラン種アサンブラージュする。貴腐ワインは天候に大きく左右され、1本の木から採れる果汁の量がグラス4~5杯分と非常に少なく、またブドウは1粒ずつすべて手摘みであるため、生産量が少なく希少価値が高い。貴腐ブドウの比率がAOCソーテルヌやAOCバルサックより低いことが多いので、甘さは控え目である。
フランスAOCワイン事典(発行者 株式会社 三省堂)より抜粋