ドメーヌ グラン クレマン デュ ジュラ ブリュット プレスティージ
ブリュット・プレスティージで、最低瓶熟期間が 18ヶ月。法定熟成期間は9ヶ月のところ、これより倍の期間をかけ特別に造られています(因みにNVシャンパーニュの法定期間(15ヶ月)よりも長い)。ピュアな酸とミネラル感、そして澱との接触によってもたらされるイースト香が心地よい、極上のブラン・ド・ブランに仕上がっています。
熟成期間:18ヶ月の瓶内熟成
テイスティング コメント
輝きのあるペイルイエロー。香りは洋梨、リンゴ、レモンなどの果実香に、イーストやアーモンド、ヘーゼルナッツのノート。そしてスパイシーな香りに、鉱物的なニュアンスも感じる。アタック力強くジューシー。クリーミーで繊細なタッチからミネラルが溢れ出る。メリハリが利いておりしなやかな酸味、純粋で香り同様の果実感が楽しめる。ドライさもあり優れた強度と高い透明度を備えている。飲み応え抜群の泡。
合う料理 食前酒、タペナード、牡蠣、白身魚のソテー、白身魚のカルパッチョなど。
2024年2月試飲
ドメーヌ グラン
ドメーヌ グランのグラン家は、ジュラ地方において17世紀末からブドウ栽培に携わってきた古い家系です。1985年に設備を拡大するため、現在のパスナン村に移り住みました。 当初ドメーヌの所有面積は23haありましたが、複雑な血縁者の出入りによっては大きく変動しました。2015年から現当主のエマニュエルとその妻ナタリーが10haの畑を運営しています。畑のほとんどは本拠地のパスナン村にあり、シャトー シャロンにも0.7haの畑を所有しています。
グラン家はこれらの畑でジュラの伝統的な品種、サヴァニャン、シャルドネ、プルサール、トルソー、ピノ ノワールを栽培。補酒したタイプのコート デュ ジュラのほか、補酒せず産膜酵母の張った状態で6年以上も熟成させたヴァン ジョーヌ、ヴァン ド リクールのマクヴァン、陰干ししたブドウから造られるヴァン ド パイユ、それに発泡性のクレマン デュ ジュラなど幅広いワインを醸造しています。
とくにクレマン デュ ジュラは、総生産量13〜14万本というこのドメーヌにおいて、およそ5万本を占める重要なアイテムです。ジュラワインに精通した人々の間ではとても高い評価を得ています。
今日、栽培から醸造まで、ドメーヌのワイン造りにあたっているのは、エマニュエル グラン氏。ブドウ畑の栽培法はリュット レゾネを実践しています。土壌は多様で、赤い色をした鉄分の多い泥灰土や白っぽい泥灰土などからなり、いずれの表土の下にも石灰岩の固い岩盤があります。それぞれの土壌に適した品種が植えられています。シャトー シャロンの畑は泥灰土に小石が混じった土壌で、これがサヴァニャンに独特のミネラル感をワインにもたらします。
ブリュット プレスティージュで、最低瓶熟期間が18ヶ月。法定熟成期間は9ヶ月(12ヶ月に延ばすことが検討されている)だから、これより倍の期間をかけ、N.V.シャンパーニュの法定期間(15ヶ月)よりも長い。単一年のミレジメに至っては3年ないし3年半に及びます。
ドザージュは少なくN.V.で6~8g/l、ミレジメで6g/l。いずれもシャルドネ100%からなり、キメ細かな気泡とクリーミーな泡立ち、ピュアな酸とミネラル感、そして澱との接触によってもたらされるイースト香が心地よい、極上のブラン ド ブランに仕上がっています。