ドメーヌ ダンデゾン コート デュ ローヌ ルージュ ヴィエイユ ヴィーニュ 2021
※入荷のタイミングによってキャップシールの色が違う場合がございます。
エステザルク村と、少し北に位置するヴァリギエール村の二つの村の葡萄を使用。割合はVTによって違い、とても興味深いものとなります。6ヶ月ステンレスタンクで熟成させます。
テイスティング コメント
紫がかった濃いルビー。粘性は高め。香りにはブルーベリーやカシス、スミレ、ラベンダーなどの華やかなアロマにブラックペッパーやタール、ローズマリーなどのスパイシーなノート。ややスモーキー、皮革、湿った土、ミネラルのニュアンスが複雑性を与える。アタックは強くなめらか。濃縮感のある豊かな果実味が溢れんばかりに広がる。ミネラル感に溢れ鮮度は良好、ジューシーさとスパイシーが一体となりフレッシュな酸が味わいを支える。タンニンはキメ細かくしっとりとした舌触りで目の詰まった味わい。アルコール感があり、品よくまとまったフルボディ。ブラックペッパーを使った赤身の肉料理やコクのあるチーズとともにお楽しみを。
※2015年7月試飲(2014年ヴィンテージ)
ドメーヌ ダンデゾン
ドメーヌ ダンデゾンはコート デュ ローヌで最も評価の高いエステザルグ葡萄栽培者組合に加盟しているメンバーで、同組合でも花形的存在です。昔から自然に配慮したブドウ栽培を行っており、科学的なものに頼らないテッラ ヴィティスを実践しています。
1920 年に、エステザルグはダンデゾンのあるヴィリギイエール村の土地を購入。1973年にドメーヌ ダンデゾンが設立され、ラムルーが買い取りました。現在は、ティエリ ヤンピエトロがオーナーで、彼はエステザルグの組合員でもあり、ラムルーの娘婿です。1990 年からすでにダンデゾンの畑の責任者を務めてきました。35haの畑は海抜200m に位置し、ワインは50%がドメーヌ名でリリース、残りはエステザルグのワインにブレンドするか、ネゴシアンに売ってしまいます。栽培する葡萄は、シラー20ha、グルナッシュ10ha、サンソー1～2ha、ムールヴェードル、ヴィオニエとなっています。さらに、ヴィリギイエール村とは別に、直線距離で約5kmのエステザルグ村にもダンデゾンの畑があります。通常はヴィラージュのシラーとヴィエイユ ヴィーニュの一部はこちらの畑からのものです。
ラベルに牛が使われているのは、元醸造責任者のニックが牛を好きだったことと、ラベルを見て「雄牛=フルボディ」というたくましいイメージを連想させるためだそうです。
エステザルグ葡萄栽培者組合
1965年に設立されたエステザルグ葡萄栽培者組合は、現在10人のメンバーで構成される小規模な組合で、村はリラックの10km南に位置しています。自分の畑は自分で管理し、1/3をドメーヌ名で出荷、1/3は組合名で瓶詰めし、残りはネゴシアンに売ってしまいます。全員が『Terra Vitis(テッラ ヴィティス)』と呼ばれる、農薬や除草剤を使わない農法で栽培しています。葡萄は個々に管理されますが、設備は共有し、負担を分担させています。選別酵母や濾過、清澄などのワインを損ねる総ての技術は使用せず、果実味と土壌の可能性を生かすように醸造しています。
テッラ ヴィティス Terra Vitis
「テッラ ヴィティス Terra Vitis」 とはラテン語で『地球(大地)のワイン』という意味があります。国際認定機関B.V.O.I.の自然農法に対する認証をうけています。1998年にボージョレ地区の葡萄栽培者を中心に設立された団体で、環境に配慮した自然な農業がテーマ。土壌や樹木の生態をできるだけ自然に維持し、農薬や除草剤の使用を制限するだけではなく、葡萄の栽培やワインの醸造過程で発生する排水や廃棄物の管理にも厳しい基準を設けています!最高の品質を追い求めるローヌ随一の協同組合“エステザルグ葡萄栽培者組合”は「ギィド アシェット」、「クラスマン」、「ルヴュ ド ヴァン ド フランス」などに優良な生産者として掲載されています。
