プロジェクト・ソルサル ヴィーニャ・ソルサル・ガルナッチャ 2015
ステンレスタンクにて発酵後、瓶詰め。
【テイスティング・コメント】
紫を帯びたルビー。粘性は高め。香りにはブルーベリーやラズベリーなどの甘い果実香にオレンジの皮、ラベンダー、リコリス、ブラックペッパーやクローブなどのスパイス、石、ミネラルのノート。香りの構成としてはシンプルで、新鮮味に溢れた豊かな芳香。アタックはなめらかで生き生きとした果実感で満たされる。味わいはまさにピュア。ジューシーさとスパイスが絶妙のバランスを保っており、柔らかなタンニンと穏やかな酸味が綺麗に溶け込んでいる。比較的軽やかでスムーズな飲み心地。親しみやすくもドライに仕上がっており、フィニッシュはさっぱりとしている。ワイン単体でも美味しく、気軽に楽しみたい赤ワイン。合わせるならば、ペッパーを効かせた肉料理、餃子、ハム、シチュー、ラタトゥイユなどがおすすめ。
※2017年2月試飲
■プロジェクト・ソルサル
土着品種にこだわり、伝統を重んじる
1989年に父親のアントニオ・サンズが長年の夢であったワイナリーをスタートさせ、現在ザヴィミケール、イニャーキの3人の息子たちが父親の夢を引き継いでいます。昔から栽培されてきた畑に着目し、ナバーラでは少なくなった樹齢70年~120年のガルナッチャの畑を所有。土着品種にこだわるスタイルで、ガルナッチャやグラシアーノなどの固有品種に力を入れています。栽培は有機農法を実践し、畑を区画ごとに細分化するなどのテロワールも大事にしています。醸造は近代的な設備や醸造技術を駆使し、新樽や酸化防止剤の使用を極力避けるなど徹底した管理の下で、高品質なワインが造られています。
スペインワイン界のニュー・ウエーブとして注目
伝統を重んじながらもフレッシュ感のある彼らのワインは、スペイン国内のギア・ペニン誌を始め、イギリス人評論家のジャンシス・ロビンソン氏や同国のデカンタ誌、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙など様々なメディアからも高評価を獲得しています。スペインワイン界のニュー・ウエーブとして、注目されている生産者です。