シャトー・ラ・フレイネル カベルネ・ソーヴィニヨン 2015
醗酵:ステンレス・タンクで主醗酵後、MLF 熟成:ステンレス・タンクにて12カ月間
醗酵、熟成ともにフレンチスティーブ使用(100%新オーク)
評価
2015VT ロサンゼルス・インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション:金賞受賞
テイスティング・コメント
紫を帯びたガーネット。深みがあり、粘性は中程度。香りには赤や黒のチェリー、プラムなどの果実香にミント、スミレ、ブラックペッパー、そしてスモーキーなニュアンス、トーストやコーヒーなど香ばしさが顕著に現れる。アタックはソフトでなめらか。驚くほどに柔らかで伸びやか、フルーティー果実感。目の覚めるようなそれはACボルドーでカベルネ・ソーヴィニヨン100%とはとても信じがたいもの(個人的)。若いが硬さはなくストレートに風味が広がり、「若いボルドーは硬くて風味が乏しく感じられる(青もが強いものが多い)」を見事に払拭する。それ故にボルドーにあって『若くして飲める』はこのワインにとっては最大の武器であり、今から数年の間は十分に楽しめる。価格にいたってもリーズナブル、親しみやすくもエレガントに仕上がっている。合わせるお料理はビーフシチューや仔羊のロースト、ハンバーグ、だし昆布の煮物、焼ビーフンなど。
2017年2月試飲(2014年ヴィンテージ)
シャトー・ラ・フレイネル
1796年にジャン・バルト氏によって設立、以来7世代に亘ってバルト家によって守り継がれてきた家族経営のシャトーです。1990年に女性として初のオーナー兼醸造家となったヴェロニク氏は、密植や収量コントロールといった品質向上への努力を怠らず、さらに環境へも配慮。汚水の浄化、化学肥料の不使用などサステーナブル農法を実践し、2013年にはISO14001も取得。「情熱と伝統」を大切にしたワイン造りを行っています。
ボルドー産のカベルネ・ソーヴィニヨン100%のワイン
現在のオーナー兼醸造家であるヴェロニク・バルト氏の情熱が生んだ特別キュヴェ。シャトーが持つ畑の中でも標高の高い、特に優れた区画のブドウから仕込まれたカベルネを厳選しています。醸造においてはフレンチオークのスティーブを使用し、リーズナブルで美味しいワインを実現しています。