プロジェクト・ソルサル ヴィーニャ・ソルサル・グラシアーノ 2013
1~3年の使用樽(一部新樽使用)にて5ヵ月熟成後、タンクにて7ヵ月熟成。
【テイスティング・コメント】
エッジがほんのりとオレンジがかったルビー。粘性は高め。香りにはブラックチェリーやブラックベリーなどの黒果実やハーブ、ナツメグ、クローブ、ブラックペッパー、アニスなどのスパイスのアロマ。樽香は強くなく軽いトーストやコーヒーの香り。そしてタバコ、なめし革、紅茶の葉などの熟成香が続く。ミネラルが溢れ出るような大地のニュアンスが感じられる。アタックはなめらかで、生き生きとした果実味が伸びやか。豊かな酸とエキス分がバランスよく交わりジューシーさが前面に表れる。タンニンがしっかりと存在するも果実味が包み込むように広がり、過剰な重さのない親しみやすさ、かつエレガントに仕上がっている。新鮮味に溢れた辛口でしなやかなフルボディタイプ。飲み心地がよく、アフターには果実のフレーヴァーが持続する。合わせるお料理は煮こみハンバーグ、ハム、シチュー、トマトやミートソ-ス系パスタ、ピッツァなどがおすすめ。
※2017年2月試飲
■プロジェクト・ソルサル
土着品種にこだわり、伝統を重んじる
1989年に父親のアントニオ・サンズが長年の夢であったワイナリーをスタートさせ、現在ザヴィミケール、イニャーキの3人の息子たちが父親の夢を引き継いでいます。昔から栽培されてきた畑に着目し、ナバーラでは少なくなった樹齢70年~120年のガルナッチャの畑を所有。土着品種にこだわるスタイルで、ガルナッチャやグラシアーノなどの固有品種に力を入れています。栽培は有機農法を実践し、畑を区画ごとに細分化するなどのテロワールも大事にしています。醸造は近代的な設備や醸造技術を駆使し、新樽や酸化防止剤の使用を極力避けるなど徹底した管理の下で、高品質なワインが造られています。
スペインワイン界のニュー・ウエーブとして注目
伝統を重んじながらもフレッシュ感のある彼らのワインは、スペイン国内のギア・ペニン誌を始め、イギリス人評論家のジャンシス・ロビンソン氏や同国のデカンタ誌、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙など様々なメディアからも高評価を獲得しています。スペインワイン界のニュー・ウエーブとして、注目されている生産者です。