ボデガス・アラゴネサス ドン・ラモン 2016
熟成:アメリカンオーク小樽で3ヶ月、その後瓶で3ヶ月以上熟成。
テイスティング・コメント
濃いめのルビー。粘性は中程度からやや高め。香りにはカシスやブラックチェリー、イチジクなどの果実香にハーブやシナモン、オリエンタルなスパイスのノート。そしてリコリス、木樽由来のバニラやコーヒーの香り、なめし革、バルサミコ。後にプラムジャムを思わせるほんのりと甘いニュアンスが現れる。アタックはソフトでなめらか。酸がすうっと伸びるような艶やかな果実味が広がり、タンニンはキメ細やかでスムーズな飲み心地。果実本来の純粋さと熟成により溶け込んだオークの要素が一体となり味わいは独特で、スパイシーさがアクセント。ぜひソースを使った料理と合わせたい。合わせるお料理は、軽い味付けの赤身肉料理やハンバーグ、お好み焼き、焼きそば、ビーフストロガノフなど。
2018年3月試飲
ボデガス・アラゴネサス
「多くの方に愛されるワイン造り」がモットー
ボデガス・アラゴネサスのブドウ畑は、イベリア山脈の支流に沿って、アラゴン州の最北に位置しています。エブロ川上流域にあたり、ナバーラ、リオハとともに、ぶどう栽培に大変適した土地と気候が兼ね備わっています。ボデガは1984年設立のD.O.カンポ・デ・ボルハ内最大規模のワイナリーとして知られ、栽培されるブドウの大半をガルナッチャ種が占めています。「多くの方に愛されるワイン造り」をモットーに高品質なワインを世に送り出しています。
醸造家:ハビエル・ベラ・クアルテーロ氏 Javier Vela Cuartero
マドリードのブドウ・ワイン研究所博物館付属専門学校にて、ブドウ栽培、及び、ワイン醸造を専攻し、1982年に卒業。その後、複数のワイナリーでブドウ栽培やワイン醸造の経験を重ねる。1994年、マガジョンにある農協とフエンデハロンにある農協が合併し、D.O.カンポ・デ・ボルハのワインのボトリング、熟成ワインの生産から販売までを行うため、ボデガス・アラゴネサスを設立。そして、このワイナリーの醸造を任される。
1998年から2001年まで、ボデガス・コープ・サン・ベレロ(D.O.カリニェーナ)にて醸造リーダーを経験した後、再びボデガス・アラゴネサスにて、3つの醸造グループの調整役として醸造指導に当たっている。また、1995年にはサラゴサにて、インターナショナル社会科学審議会による、ブドウ栽培及びワイン醸造マスター(精通者)の称号を取得。