ヴェレノージ モンテプルチアーノ ダブルッツォ 2021
D.O.C.G.の区画内の畑ですが、収穫規制の関係で、D.O.C.としてリリースしています。畑はロッソ・ピチェーノより標高が高く、400〜500mの海が近く、アンジャラの丘と呼んでいる場所にあります。斜面が他の斜面に囲まれていない為、海風の影響を直接受けます。収穫は10月中旬。ワイン造りもアブルッツォで行っています。除梗後、タンクで醗酵し、醸しは約20日間おこないます。その後、ステンレスタンクで澱引きします。
テイスティング コメント
紫を帯びた濃いルビー。やや深みのある色合い。もぎたての赤や黒のベリーフルーツやプラム、カシスジャムを思わせる芳醇な果実のアロマに、スパイスやミントなどのハーブの香りがアクセント。加えて土、エスプレッソ、ローストした香ばしいオークの香りが複雑性を与える。アタックはソフトでなめらか、しっとりとした柔らかな口当たり。エキス分たっぷりの凝縮された果実味が心地よいボリューム感とともに口いっぱいに広がる。濃縮ベリーを思わせるフルーティーな果実の旨みに、程よく混ざり合うスパイシーなオークの風味。タンニンは熟し、角のとれたしっかりとした酸味が味わいを支えるミディアムボディ。デイリーワインにぜひオススメ、抜群のコスト パフォーマンス!
ヴェレノージ
ヴェレノージは、イタリアのアドリア海沿岸のほぼ中心に位置するマルケ州のアスコッリ・ピチェーノ地方でワイン造りを行う、注目を集める生産者です。父の自家用のワイン造りを小さい頃から手伝っていたエルコレが、抑えきれない情熱とともに始めたワイン造りは徐々に拡がり、現在では105haもの葡萄畑となりました。かつては「無口な職人エルコレ」というイメージでしたが、今は20名の若いスタッフが協力して品質向上に努めるチームとなっています。エルコレはテイスティングやワインの総合管理を行い、個々のワインには担当者がいて、全ての決定はスタッフ全員で行っています。
2002年6月から、トスカーナ出身のトップエノロゴ、アッティリオ・パリをコンサルタントに迎えました。かの著名なワイン評論家ロバート・パーカー Jr.は「ワインアドヴォケイト、152」で、アッティリオ・パリの参加について『重要な動き』として言及し、『マルケ南部のリーダー的生産者となりつつあることを確信している。』と書いています。
日当たりのよい斜面の畑から注意深くデリケートに栽培された葡萄を、各ワインのタイプにとって、最もアルコール含有量が適当となる糖度の時期に収穫します。また、ワインへの醸造は生産サイクルの重要なプロセスです。畑での作業の結果を十分生かすため、コンピュータ管理された温度コントロールした醸造方法、ソフトでデリケートなダメージをもたらさないプレス、ワインの種類によって様々なサイズや種類のステンレスタンクやオーク樽を使い分ける熟成が、色、味、ブーケ、アフターがパーフェクトなバランスの品質につながります。
ロッソ ピチェーノの最良の生産者として掲載
エルコレのワインはすでに国内外で高く評価され、ヒュー・ジョンソンの「ポケットワインブック」ではロッソ ピチェーノの最良の生産者として、イタリアワインのガイドとして名高い「ガンベロ・ロッソ」でも好評価を得ています。ほとんどのイタリアワインが集う展示会ヴィニタリィの品評会や、その他国内外の品評会でも毎年のように受賞しています。