メルロ・ド・サント・バルブ 2012
土壌:粘土、砂利を含む沖積層
植樹率:4500 本/へクタール
★評価
2012VT ル・ギド・アシェット・デ・ヴァン:1ツ星獲得!
【テイスティング・コメント】
紫がかった濃いルビー。粘性は高め。香りにはブラックチェリーやラズベリー、プラムなどの果実香にスミレ、爽やかなハーブ、クローブやブラックペッパーなどのスパイシーな香りがアクセント。そしてバニラ、皮革、スモーキーな香り、ミネラルのニュアンスが洗練さを与える。アタックはソフトでなめらか。スムーズなタンニンが溶け込む柔らかな果実味で穏やかな酸味が調和。緻密な構造にして十分な質感と、スパイスをヒントに果実味が溢れ出る。親しみやすい飲み心地で、味わいは丸く過熟感のないエレガントな仕上がり。落ち着いた印象とともに温かみがあり素直に美味しさが込み上がる。気軽に幅広いシチュエーションでお楽しみを。合わせるお料理は、赤身肉を中心とした料理、子羊や鴨肉のロースト、すき焼き、ハンバーグ、鰻の蒲焼、チーズフォンデュなど。
※2017年9月試飲
■シャトー・サント・バルブ
シャトーは1760 から1770 年にジャン・バプティスト・ランシュ(ランシュ・バージュの祖先)によってボルドー市内から20km 程離れた、ドルドーニュ河とガロンヌ河の間に位置する半島のアンベスAmbèsに設立されました。当時ランシュ家はいくつかのワイン商を経営し、さらにシャトーも運営するなどボルドー社会では確固とした地位を築いており、またジャン・バプティスト自身は1809年から1815年の間ボルドー市長を務めていた人物です。
ワイナリーは150年間一族経営されていましたが、1999 年アントニー・トュートンの所有となり、かつての名声を取り戻しています。葡萄畑はガロンヌ河の右岸に30 ヘクタール。砂利を含む沖積土壌に70%がメルロ、残りの30%にカベルネ・ソーヴィニヨンが植樹されています。プランテーション密度は土壌の特性に従いヘクタールあたり4500 から5500 本。ルートストック(接ぎ木用台木)とクローンを厳選し、収量もトップキュベではヘクタールあたり15 ヘクトリッターと制限されています。