ボデガス トリデンテ ゴタ デ アレーナ 2019
砂質土壌。手摘みによる収穫。発酵はステンレスタンクで27℃以下の温度で15日間行います。ワインの一部をフランス産とアメリカ産のオーク樽に移し、約12ヶ月熟成させます。
テイスティング コメント
紫がかった濃いルビーレッド。香りはブラックベリーやチェリー、ラベンダーなど魅惑的なアロマが広がりスモーキーなオークのノートがアクセント。焙煎したコーヒー豆やダークチョコ、杉、タバコなどの香り。さらにシナモンや八角などスパイスのニュアンスも感じられる。口に含むとなめらかでリッチ、広がり豊かな果実感。このクラスでは十分な厚みがあり適度にスパイシー。タンニンはキメ細かく溶け込んでおり酸とのバランスがよい。フレッシュな味わいで、余韻にジューシーな果実とオークのフレーヴァーが持続する。合わせるお料理は肉料理、ソーセージ、シチュー、茄子とトマトのチーズ焼きなど。
2019年10月試飲(2017年ヴィンテージ)
ボデガス トリデンテ
旧来のフミーリャのイメージ刷新の立役者となった生産者、ボデガス フアン ヒル。ワイン アドヴォケイトで極めて高い評価を受け、世界的な注目をフミー リャに向けさせました。ボデガス トリデンテはそのボデガス フアン ヒルをはじめとするヒル ファミリー エステーツのブランドの一つです。
ワインメーカーはフランク ゴンザレス氏。彼は、フミーリャのスーパー スパニッシュと絶賛されるボデガス エル ニド(ヒル ファミリー エステーツの一つ)で、オーストラリアの天才醸造家クリス リングランドの助手として働いていました。フランクは、エノロゴの勉強をしてきたわけではありませんが、味覚が優れています。葡萄を食べて、葡萄の熟成具合を見極める能力が誰よりも勝っています。これは勉強して学べることではありません。総合エノロゴのバルトロが、彼の才能を買い、エノロゴとして育ててきました。
ヒル ファミリー エステーツ
現当主はミゲル ヒル。9人兄弟の6番目です。1916年に曾祖父フアン ヒル ヒメンスがフミーリャにワイナリーを設立した時から歴史が始まります。その息子(ミゲルの祖父)ゲレロもワイン造りに関わり、孫にあたるゴンザレス(ミゲルの父)が引継ぎ、兄弟とともにワイナリーを強固なものになり、現在に至っています。
ヒル ファミリー エステーツでは各地に醸造・販売拠点を設けています。一つのワイナリーを大きくするのではなくて、質の高い小さなワイナリーを複数持つ方が、最終的に品質を高く保て、消費者に喜ばれると考えています。そのため、それぞれのワイナリーは D.O.も醸造責任者も違いますが、その営業活動から運営のコンセプトに至るまで、まるで一つの会社のように成り立っているのです。80%が輸出で、スペイン国内向けは20%です。
グループのワイナリーの共通のコンセプト
1.土着品種にこだわる
2.古い樹齢の保護と伝承
3.知名度は低くても、伝統的な上質なワイン地域への参入