ジャン ペリエ エ フィス クレマン ド サヴォワ NV
クレマン ド サヴォワは、2015年9月にAOCに認定されました。クレマンの産地としては8番目に認められたエリアになります。手摘みで収穫し、さらに人の手で厳しく選別し、注意深くゆっくりとプレスします。ベースワインを発酵させた後、瓶内二次発酵を行います。最低12ヶ月以上熟成させています。豊かな果実味がありしっかりとした個性が感じられます。
テイスティング コメント
キラキラと輝くゴールド/薄黄色。香りは白い花と洋梨やリンゴ、爽やかなシトラスの香りが印象的で、華やかかつフルーティー、透明感がある。さらにブリオッシュやナッツの香りに、ほんのりビターなミネラルのニュアンスを感じる。口に含むとスムーズで繊細な発泡が心地よい。溌剌とした軽快な甘みが感じられジューシーで、なおかつ浮かび上がるような広がりがある。スッキリとした中にも中盤からふくよかさが増していき、上品な酸が緻密さを与えるエレガントなスタイル。柔らかで、丸みのあるフィニッシュ。豊かなミネラルの要素が綺麗に反映されており飲み心地が良い。合わせるお料理は、食前酒から幅広いお料理、様々なシチュエーションで。
2020年4月試飲
ジャン ペリエ エ フィス
「ワイン スペクテーターTOP100」に選出されるサヴォワの実力派生産者
1853年 カセラン ペリエ(Catherin Perrier:1820年生まれ)は、サンタンドレ レ マルシェにセラーを購入しモン グラニエの山の麓で葡萄栽培を始めました。その後、引き継いだ息子のクロード=エミリー ペリエ(Claude-Emilie Perrier)は新たにセラーを購入し、フィロキセラ禍で失われた葡萄畑を再開しました。葡萄栽培者であり営業でもあった彼は、造ったワインを騾馬にひかせてカフェの店主たちへと売り歩いきました。
1920年 クロード=エミリーの息子、ジャン ペリエ(Jean Perrier)が引き継ぐと、葡萄畑とセラーを拡張し、その後ジャンの息子、ジャン=ヴィクトール ペリエ(Jean-Victor Perrier)時代には、サヴォワで最初にボトル売りをするワイン生産者となりました。
1964年 ジャン=ヴィクトールの息子であり、現オーナーのジルベール ペリエ(Gilbert Perrier)が引き継ぐと、ボトリングラインに投資を行い、1時間あたり2,000本のワインがボトリング可能となり生産量を増やすことに成功。その後もワイナリーに意欲的と投資を行い現在は1時間あたり6,000本ボトリング可能な設備を所有しています。
現在は、ジルベールの息子3人、フィリップ(Philippe)、クリストフ(Christoph)、ジレ(Gilles)が中心となってワイン造りをしています。
評価: ヒュー ジョンソン「ポケット ワイン ブック 2019」で、アビム、アプルモンの試すべき生産者として掲載されています。