ティストリア カベルネ ソーヴィニヨン ナパ ヴァレー 2019
「ティストリア」はスミス アンダーソン社の傘下にあり、ナパ ハイランズの上位ブランドという位置づけです。統括ワインメーカーとして銘酒ストーンヘッジを手掛けるドン ベーカー氏。
醸造: フランス産樽+アメリカ産樽(3年使い)にて12ヵ月熟成
テイスティングコメント
深みのあるルビー / ガーネットの色調。香りはブラックチェリーやブラックベリー、スミレ、甘草などのスパイスのアロマに、樽由来のバニラやチョコレート、コーヒーのヒント。口に含むとなめらかで、ふくよかなボディ。芳醇な果実味の中に熟した甘いタンニンが溶け込んでおり、厚みのある円やかなコクを備えている。熟度を感じながらフレッシュな酸とのバランスがよく余韻に爽やかなチェリーの風味、親しみやすい味わいに仕上がっている。
合う料理 牛・ラム肉のロースト、スペアリブ、炭火焼の肉料理など。
2023年9月試飲
ティストリア
ナパ ヴァレー カベルネの多様性を表現
ブランド名「ティストリア」は古代ペルシャ王国・最古の宗教と言われるゾロアスター教の神で、「雨、収穫、豊穣」を司り、その神は馬の姿をしておりラベルにその姿が描かれています。オーナーのシャヒン シャハビ氏のルーツはイランにあり、彼はそのルーツと古代からワイン造りが行われてきたイラン(ペルシャ)にオマージュを捧げこのブランド名を命名しました。
畑:ヨントヴィルの著名ワイナリーの自社畑より(ワイナリー名は非公表)
オークヴィルの南、ヨントヴィルの北の境界線近く、国道29号線の西側マヤカマス山に続くなだらかな丘陵にある著名ワインナリーの自社畑の若木やトップキュヴェにならなかった樽からのセレクションを確保し、特別なキュベを造り上げることが出来た。この畑の特徴は土壌と気候。土壌の母岩は火山性の岩石と古代の河が運んだ砂利をベースとし、表土は深い粘土と河の堆積物で覆われている。カベルネ ソーヴィニヨンに理想的なこの土壌が、ワインの特徴である豊かな色合いと果実味を前面に押し出し、華やかな香り、心地よい果実味、こなれたタンニンを生み出す。気候は、日中の十分な日照量の確保、朝晩の涼しい霧の影響を受け酸が落ちず、長い生育期間を確保出来、ゆっくりと完熟しながら酸ともバランスする。
グラスの中であざやかなルビー色を示し、ブラックチェリーが香りたち、繊細で香ばしい樽のニュアンスが心地よく感じられる。黒系ベリーの味わいがジューシーで柔らかくまろやかに広がり、バランスの良いタンニンが心地良い。余韻には爽やかなチェリーの風味が続く。
