ドメーヌ ペルノ ベリカール ピュリニー モンラッシェ 2022
所有する畑の中でも樹齢の高いブドウを厳選して使用。透明感のある酸と上質なミネラルが豊かな果実味を引き立てている。素直でありながら気品のある白ワインです。
醗酵: オーク樽
熟成: オーク樽熟成 11カ月(228L、新樽比率25%)
テイスティング コメント
グリーンがかった淡いイエロー。香りは洋梨や白桃、グリーンアップル、ライムの皮、レモングラス、アーモンド。フルーティーな果実香を尊重した控えめな樽香、バニラやパンのような香ばしさがフワッと香る。そして特徴的といえるミルキーな香りや火打石、鉱物的なミネラルのヒント。アタックはなめらかでクリアーな果実味が伸びやか。一言で言うなれば「繊細」で、柔らかさの中にもしっかりとした芯をもつ。透明感のある酸と上質なミネラルが味わいを支えており旨みが凝縮、果実味が口の中で浮遊するかのよう。まさにピュアで、今飲んで素直に美味しい。親しみやすくも気品が感じられる。
合う料理 仔牛やフォアグラ、オマール海老の蒸し焼き、鴨肉のロースト、クリームソース系料理、アワビや野菜の天ぷら、寿司など。
2017年5月試飲(2015年ヴィンテージ)
ドメーヌ ペルノ ベリカール
オーナー兼醸造家のフィリップ ペルノ氏は、ピュリニーの銘醸ドメーヌ、ポール ペルノのオーナーの孫(長男の息子)です。フィリップ ペルノ氏の奥さんの実家から土地を引き継ぎ、ドメーヌ ペルノ ベリカールとして2008年に自社詰めを始めました。ファースト ヴィンテージは2009で、5haの畑を所有。白ワインのみを生産しています。既にイギリスやドイツなど、国際的に高い注目を集め始めている、期待の新世代です。
ピュリニーを代表する造り手ポール ペルノ氏の孫
ピュリニー モンラッシェを代表する銘醸蔵「ポール ペルノ」のオーナー、ポール ペルノ氏の孫にあたるフィリップ ペルノ氏。栽培・醸造学を学び、ドメーヌの手伝いをしていましたが2008年から全てを任されるようになりました。ワイン造りには、テロワールやヴィンテージの特徴を最大限に表現することを心掛けています。
全てはオーク樽醗酵・オーク樽熟成
ペルノ ベリカールの信念は「ピュリニー モンラッシェの持ち得るポテンシャルを、最大限に表現する」こと。そのために「全てのワインを、オーク樽醗酵・オーク樽熟成」させるというユニークな手法を取り入れています。ステンレス醗酵は気密性が高く、フレッシュな白ワインを造るには良いものの、より複雑味のある深い味わいを表現するためにはオーク樽が不可欠とフィリップ氏は考えています。ワインを呼吸させ、より長い時間オリとの接触を図る。そのために醗酵から熟成まで同じ樽でやることもあります。非常に手間がかかりますが、全ては若いフィリップ氏の情熱があってこそ。そうして造られた彼のワインは、「ピュアでミネラリック、複雑で上品」と高い評価を獲得しています。
栽培はリュット レゾネを実践
本来のテロワールが持っているものをより表現する為に、人為的な介入を極力避け、ブドウの持つ本来の力とバランスをワインとして表現する事が重要と考えているフィリップ氏。雑草の処理は鋤きこみで対応し、醸造面では過度なバトナージュを行わないなど、出来るだけ自然な味わいを目指しています。