シャトー バルベ ブライ 2018
樹齢: 平均30 年
醗酵: ステンレスタンク
熟成: フレンチオーク樽にて12 - 14カ月間熟成(225L)
評価
2018VT パリ農業コンクール2020: 金賞受賞
2015VT ワイン エンスージアスト: 90点獲得
テイスティング コメント
やや濃いルビー/ガーネット。香りはブラックベリーやプラム、リコリスのアロマにブラックペッパー、ミント、木樽由来のバニラやビターチョコを想わせる。タンニンと酸が綺麗に溶け込むなめらかな舌触りで、中庸のボディ感。申し分の無い凝縮味がありジューシーさとほろ苦さが絶妙。低価格帯でありながらしっかりとした樽感と、深みのあるビターな味わい・余韻が楽しめる。合わせるお料理は、ラム・豚肉のロースト、ハンバーグ、ビーフシチュー、野菜のトマト味噌炒めなど。
2020年11月試飲(2015年ヴィンテージ)
シャトー バルベ ブライ
シャトーの名前になっている、バルベ氏は18 世紀にブライの市長をしていた人物です。シャトーの建物はフランス革命後に建てられ、1900 年からは現オーナー家族によってこの地でワイン造りが行われるようになりました。5 世代に亘り家族経営で、家族の信念の元に醸造技術を高めながら品質を上げてきたシャトーです。南向きの斜面に畑が位置し、ブドウが早く、よく熟すという好条件、また、そのため病害も少ないという好立地です。土壌は石灰質でミネラルを多く含み、水はけも良い畑です。リュット レゾネに適したテロワールで、環境に優しい農法で栽培しています。
ブライ -Blaye- テロワール
ブドウ畑はジロンド河の右岸にあり、河と直角に交わっている。河口地域は大西洋の海洋性気候の影響を受け、日照量も年間240日と多いため、ブドウを成長させる。ブドウ樹は平地、丘陵の斜面、大地のさまざまな起伏に河と直角に植えられている。河口を見下ろす険しい斜面は常に通風に優れ、河に近いので強い日照りが和らげられ、ブドウを健全に成熟させる。
ブライ小郡は粘土石灰質で、メルロ種には理想的。サン シエール シュル ジロンド小郡は新生代始新世の粘土、砂礫、砂土で、カベルネ種に向いている。サン サヴァン ド ブライ小郡は粘土と白亜質や砂礫の大地。
フランスAOCワイン事典(発行者 株式会社 三省堂)より抜粋