ティボー リジェ ベレール ブルゴーニュ アリゴテ クロ デ ペリエール ラ コンブ 2017
0.8haの畑から4樽のみで、収量は11hl/ha。最良の房のみ残すため、選別を綿密に行っています。特にフェノール成分が多く、ワインを早期酸化から守り長期熟成を可能にし、軽く清澄をしていますが、ろ過はしていません(澱を瓶底に沈めてからお飲みください)。
テイスティング コメント
淡いイエローにグリーンとシルバーのトーン。香りは白桃や洋梨、グレープフルーツ、アカシアのアロマに、アーモンドや火打石などのスモーク香。フレッシュな香りで、背景にミネラルのニュアンス。時間の経過と共にバターやヘーゼルナッツが現れ、香りの幅が広がる。口に含むと生き生きとしておりスムーズ。上質なミネラル感とたっぷりとした旨みに満ち溢れ、テイストは円く、コクと深みが感じられる。洋梨とリンゴ、グレープフルーツの皮を想わせ、甘さを抑えたドライ感。ふくよかなボディに、キメ細かなテクスチャー。調和がとれており上品でクリーンな酸とのバランスが優れている。合わせるお料理は、魚介の網焼き(レモンを添えて)、カルパッチョ、貝類のアヒージョ、アクアパッツァ、天ぷら、エスカルゴ、刺身、ハムとパセリのゼリー寄せ(ジャンボン ペルシエ)など。
2020年1月試飲(2016年ヴィンテージ)
ティボー リジェ ベレール
ティボー リジェ ベレールはニュイ サン ジョルジュに突如として現れた新星のドメーヌです。ドメーヌはニュイ サン ジョルジュ村の入口の国道沿いに堂々と佇んでいます。ブルゴーニュきっての名門、リジェ ベレール家の一族で、ルイ ミッシェル リジェ ベレール氏の従弟にあたるティボー リジェ ベレール氏によって設立されました。大学で醸造学を学んだ後、インターネットでのワイン販売会社でディレクターとして働き、2002年からはこの地の宝石とも言える、素晴らしい畑(特級畑:リシュブールやクロ ド ヴージョ、一級畑ニュイ サン ジョルジュ レ サン ジョルジュなど)を両親から財産として相続すると同時に、ドメーヌを立ち上げました。
栽培は当初からビオロジックを実践し、近年ではビオディナミを取り入れ始めました。天文学による醸造のタイミング、馬での耕作、低収量、限られたSO2の使用など徹底しています。「僕のワイン造りは、余分な手を加えることなく、良質な果実を育て、葡萄が優れたワインになる手助けをしているだけだ。」と語ります。果実味を生かすためにも、新樽率を控えめにしています。