ジョリー ピット & ペラン ミラヴァル ロゼ 2021
収穫は朝行い、2回選果。除梗後、サンソー、グルナッシュ、ロールは直接圧搾、シラーの一部はセニエを行い、温度管理をしたステンレス タンク(95%)と樽(5%)で醸造、バトナージュを施します。
テイスティング コメント
パールがかった淡いサーモンピンク。粘性は中程度からやや高め。メロン、リンゴや洋梨のコンポート、キルシュ、白い花、ミントの香り。爽やかなミネラルのニュアンスと相重なり少し甘さが抑えられた印象がある。可憐で、澄み切ったアロマが魅力的。口に含むと瑞々しくピュア。チェリーやストロベリー、リンゴから摘みたての美味しさをギュッと搾ったようなエキス分に溢れる。溌剌としながらもクリーンな酸味が調和。ミネラルを軸に伸びやかで、弾けるような軽快さと美しい緊張感が保たれている。味わいはドライでキレが良くスッキリとしたフィニッシュ。アフターにピンクグレープフルーツのようなほろ苦さと心地よい塩気を伴う。合わせるお料理は、野菜のスープや肉詰め、ブイヤベース料理、ラタトゥイユ、寿司、繊細な食材を使った和食など。
2019年6月試飲(2019年ヴィンテージ)
ジョリー ピット & ペラン
ミラヴァルはプロヴァンス地方の中心にある古い村、コランスに位置し、500ヘクタールの土地を所有しています。標高350メートルの畑は昼と夜の寒暖差が大きく、フレッシュでバランスの取れたワインを生み出します。粘土と石灰岩の土壌は保水性と適度な水はけの良さを備えており、それによりブドウが健全に成熟することができます。畑では100%オーガニックを取り入れ、除草剤や殺虫剤など、如何なる化学薬品も使用しません。
ミラヴァルは歴史的にも非常に重要な場所で、紀元前3世紀に建設されたアウレリア街道沿いにあり、昔は修道士の宿や王族の家として使われ、14世紀には貴族の館として登録されました。1970年に著名なジャズ ピアニストで作曲家のジャック ルーシェがオーナーとなりレコーディング スタジオを建設、その後、ピンク フロイド、スティング、シャーデーなど数々の有名なミュージシャンがレコーディングに訪れました。
今日、ブラッド ピットとアンジェリーナ ジョリーが別荘として所有し、音楽、映画、演劇、そして地元の料理とワインなど様々な芸術の発信地となっています。更なる品質の向上のため、2012年よりフランス屈指のワインを生み出すペラン ファミリーをパートナーとして迎え、ブドウ栽培、ワイン醸造、そして販売を委託しています。印象的なラベルにはワイナリーに自生する野性のタイムの花が描かれています。
テロワール
自社畑の最高の区画(ミュリエール、ロング、ロマラン )とプロヴァンスの中心地、ブリニョルの北に位置するコラン村の近くの厳選した畑のブドウを使用。土壌は粘土と石灰岩で、標高350メートルのテラス状の畑です。このエリアとしては冷涼で、昼と夜の寒暖差が大きいのが特徴です。