ラ・プレンディーナ パローニ・ガルダ・リースリング 2018
葡萄が暖かくならないように、気温が低い朝の早い時間に収穫をします。収穫はすべて手摘みで、畑でベストな葡萄だけを選別しながら行います。セラーに葡萄が運ばれてからは、葡萄の典型的なアロマを失わないよう、すべての段階において酸化しないように気を配っています。アルコール発酵前に葡萄は10度で6時間スキンコンタクトを行います。その後、プレスして一晩置いて澱下げします。アルコール発酵は17度にコントロールしながら10日間行います。澱とともに寝かせ、定期的にバトナージュを行います。4月にボトリング。
テイスティング・コメント
グリーンがかった淡いレモンイエローにシルバーのトーン。粘性は中程度。香りには新鮮なグリーンアップルやグレープフルーツ、白桃、ライムの皮、ジャスミン、ホワイトペッパー、そして蜜蝋、チョーク、石灰的なミネラルのノートが混じり合う。華やかで上品な甘さ、シトラスオイルのようなアロマティックなニュアンスが感じられる。アタックは爽やかでなめらか。口中隅々まで広がるジューシーさと溌剌とした酸味とのバランスが良好、かつミネラリーで素晴らしい骨格を形作る。何よりも純粋で透明度が高く、非常に綺麗な酸と華やかな印象をもつ。辛口でスッキリとしたフィニッシュ、アフターの余韻も長い。合わせるお料理は、魚介を中心とした料理、和食、寿司、天ぷら、ポークソテー、中華など。
2017年10月試飲(2016年ヴィンテージ)
ラ・プレンディーナ
ヴェネト州のクストーツァの地でワイン造りをするジュリエット・ピオーナと父親が美しい葡萄園を見つけ、1958年に購入しました。カヴァルキーナの畑と、プレンディーナの畑は互いに近く、15kmほどの距離しかありません。どちらの土壌もガルダ湖によって形成されており、気象条件もよく似ています。2つの畑の間には川が流れており、その川によってヴェネト州とロンバルディア州に分かれています。その川は州の境界となるだけではなく、葡萄栽培の文化の違いも表しています。カヴァルキーナでは、土着品種であるガルガネーガやコルヴィーナ、ロンディネッラなどの葡萄を栽培していますが、プレンディーナでは国際品種であるメルロやカベルネ・ソーヴィニヨンを栽培しています。
70haの土地を所有し、50haに葡萄が植えられています。プレンディーナはガルダ湖の南5kmにあります。ガルダ湖は、昼夜の温度差、最適な風通しをもたらし、丘の斜面は赤ワイン用の葡萄に欠かせない太陽の光をもたらします。土壌は混じり合っていて、粘土が主で、他は石灰岩ですが、phは高くなっています。畑は最近になって、D.O.C.に認定されました。オーガニックではありませんが、葡萄1本ごとに葉を見て、1本ごとに手を施しています。「ガンベロ・ロッソ・ヴィーニ・ディタリア2010」で『エノロゴ・オブ・ザ・イヤー』に選ばれたロベルト・フェッラリーニと色々な実験をしています。葡萄を凍らせるというのも、彼の発案です。このエリアで凍らせているところは他にありません。
地元でとても人気のあるピオーナ家のワイン。ヴィンテージによる品質のバラツキは皆無といってよく、その安定感には絶大な信頼をよせることが出来ます。