ドメーヌ・ド・フォンドレッシュ ペルシア・ルージュ 2016
まろやかさの中に自己主張と活力が感じられるワイン。14~21日かけて発酵された後、すべてシュール・リーで大樽と小樽で12ヶ月熟成。
評価
2016VT ワイン・アドヴォケイト:94点獲得
2016VT ジャンシス・ロビンソン:17/20点獲得
テイスティング・コメント
紫を帯びた深いルビー。粘性は高め。香りはブラックベリーやブルーベリー、カシスリキュール、ブラックペッパー、リコリス、スパイシーかつスモーキーなオークのヒント。さらに洗練されたミネラルのニュアンス。凝縮感がただようも香りは抑えが効いており、品よくまとめられている。口に含むとスムーズでしなやか。アルコール感のある力強い果実味が口いっぱいに広がり、まろやかさの中にリッチさと、漲るミネラルが感じられる。タンニンは繊細で全体を包み込むように柔らかく、程よい酸がフレッシュな印象を与えている。黒系果実にカカオ、チョコを思わせる心地よい風味、ドライでスパイシー。単体というよりはぜひ料理と共に楽しみたい。過熟なくピュアで、スパイシーさが絶妙のハーモニー。合わせるお料理は、牛・ラム肉のロースト、ベーコン、バーベキュー、ビーフストロガノフ、ジビエなど。
2019年3月試飲
ドメーヌ・ド・フォンドレッシュ
ドメーヌ・ド・フォンドレッシュの若きオーナー、セバスチャン・ヴァンサンティは1991年、AOCヴァントゥーに約40haのブドウ畑を手に入れ、以来テロワールを表現するワイン造りに情熱を傾けています。ヴァントゥー山の麓、マザン村を中心とした台地に広がるブドウ畑は空気の通りがよく、砂利混じりの粘土石灰岩の土壌は雨水をよく吸収し、深さ5~10mで水分を保ちます。これがフォンドレッシュ(プロバンス語で“建立された泉・貯水場”)の名前の由来となっています。
この恵まれた土壌の力を最大限に引き出すために有機農法を採用し、環境と最も調和するブドウを育てています。ブドウの木がワインを造るのであって、ワインメーカーの仕事は「テロワールを理解し、分析し、寄り添うこと」と考えるセバスチァンの造るワインは、瞬く間に世界のワイン愛好家の注目を集め、AOCヴァントゥーの名を世界に知らしめることになりました、まさにコート・デュ・ローヌの新進気鋭のドメーヌです。
セバスチャン・ヴァンサンティ氏
1995年、オーナーのセバスチャン・ヴァンサンティは、2年間のアンドレ・ブルネルの元での修行の後、生物学者であった母が1991年に購入していたヴァントゥーの畑で一緒にワイン造りをスタートさせます。
IDENTI-TERRES(イドンティ・テール)というテロワールとブドウの特徴を最大限に表現する考えの元、ヴァントゥーの中でも最良の場所にある3つの村の畑で有機農法によりブドウを栽培し(エコセール認証取得)、卵型のセメントタンクなどの最新の醸造設備を用いながら、月の周期に合わせたワイン造りを行っています。
1995年のファーストリリースと共にパーカーポイント88点を獲得し、一躍注目の的となり、現在ではローヌ地方で最も注目を集める生産者の一人として活躍し、ヴァントゥーを代表するドメーヌとなっています。