ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル・ブリュット ロゼ NV
フランボワーズなどのベリー系の香りが魅力的です。お食事を通して楽しんでいただけます。最低3年瓶熟成。ピノ・ノワールのうち12%は自社畑のキュミエール・ ルージュ。ドサージュは8g/ℓ。
テイスティング・コメント
オレンジとピンクにシルバーのトーン。香りはラズベリーやストロベリー、チェリーなどの赤い果実にバラの花びら、オレンジピール、リコリス、シナモンのニュアンスが加わる。熟していても新鮮味に溢れ、次いでイーストやナッツなどの芳しさ、熟成香がふわりと立ち上り、ミネラルのニュアンスと相まって奥行が感じられる。口に含むと溌剌としていてなめらか。繊細な発泡が心地よく、味わいは鮮明。幾分軽やかだがそれはフィネスとも言えるしなやかさで、くっきりとした輪郭が感じられる。上品で豊かな風味が広がり、爽やかなミントのヒント、エレガントで力強さを併せ持っている。フルーティーかつドライで、表現力がある。合わせるお料理は、食前酒はもちろん、白身の魚鶏肉料理、サーモン、カナッペ、デザートにはフルーツとグラニータ(シャーベット状にした氷菓)など。
2019年3月試飲
ジョセフ・ペリエ
シャンパーニュ・ジョセフ・ペリエは1825 年にシャンパーニュ地方のシャロン・シュル・マルヌ(現在のシャロン・アン・シャンパーニュ)にワイン商フランソワ・アレクサンドルの息子であったジョセフ・ペリエが設立。その品質の高さから偉大なシャンパーニュハウスとして名声を築き上げてきました。
イギリスのビクトリア女王とエドワード7世に愛され、御用達となったことから、「ロワイヤル」の名が与えられ、そのボトルには「キュヴェ・ロワイヤル」と記されています。チャールズ皇太子、エドワード皇太子のロイヤルウエディングの際はロイヤルラベルの 600 本のマグナムボトルが販売されました。現在5世代にわたって一族に引き継がれ、その伝統を守りつづけています。
現当主はジャン・クロード・フルモン氏。エペルネに生まれ、フランス銀行顧問、ロータリーインターナショナルと商工会議所の会員であり、MEDEFの役員、ランスゴルフクラブの会長も務めています。
自社畑はヴェルヌイユの丘陵地にピノ・ムニエの畑が12ha、オーヴィレールからマルヌ川にかけて 9ha を計21haの畑を所有しています。この畑のぶどうで全生産量の25~30%をまかなっています。その他は代々にわたって信頼関係を築いている栽培者が所有するコート・デ・ブランやヴィトリの30のクリュのブドウを購入しています。メゾンを見下ろす丘にあるカーヴは、元は2000 年以上前のローマ時代に掘られた石切り場で、世界遺産にも登録されています。全長3キロメートル。温度と湿度は一定に保たれ、何百万ものボトルがラックにもしくはピュピートルに寝かされ、5~10年の間熟成され、出荷の時を待ちます。