ベスラ・ド・ベルフォン キュヴェ・デ・モワン セック NV
ドサージュ:20g/L やや甘口(やや辛口より)
テイスティング・コメント
黄金がかったペールイエロー。ムース状のキメ細かな泡立ち。香りはグーズベリーに、洋梨やリンゴのコンポート、白い花、ピーチジャムが続き、華やかで、気品漂うアロマ。アクセントにペストリーやアーモンドなどの芳ばしい香り。柑橘系のピールやチョーク、ミネラルのニュアンスも感じられる。口に含むとスムーズでクリーミーな印象があり繊細な発泡が心地よい。ジューシーな味わいながら、ベースとしては辛口で、成熟した果実の旨み・ほんのりと甘味が残るもキレがある。食事と楽しむという点において完璧なまでのバランスと、甘辛度。(うっとりとした美味しさ)、比較的辛口の中、微かな甘みが感じられる。合わせるお料理は、乾杯はもちろんのこと食前酒、ペストリー、フォアグラとトリュフを使った料理、酢豚、寿司、デザートなど。
2019年5月試飲
ベスラ・ド・ベルフォン
世界中のグルメに愛されている“ベスラ・ド・ベルフォン”
1843 年に“エドモンド・ベスラ”によってアイ村に設立されたシャンパーニュ・メゾンです。その後、二人の孫ヴィクターとエドモンドによって引き継がれます。1920年、エドモンド・ベスラとシャンパーニュ地方の貴族であったイヴォンヌ・ド・メリック・ド・ベルフォンが結婚し、「ベスラ・ド・ベルフォン」の伝説が誕生したのです。
美食家の為のシャンパーニュ
1930 年、当時パリで最高級のレストランであった"La Samaritaine de Luxe" から『デリケートで軽やかな泡の、食事全てを通して楽しめるシャンパーニュ』との要望を受け、数多くの中から選定されます。これが、ベスラ・ド・ベルフォンの看板商品である“キュヴェ・デ・モワン”であり、「美食家の為のシャンパーニュ」と呼ばれる所以でもあります。
食中酒としてのシャンパーニュというコンセプトのもとに造られるこのワインは、マロラクティック醗酵を行いません。独自のフレッシュなスタイルと自然な酸が熟成の先まで続くための判断です。また、瓶内二次発酵時に加えるリキュール・ド・ティラージュの量を極力抑えています。これにより、ガス圧が4.5kg/㎠に抑えられ極めて軽やかで、繊細かつクリーミーな泡が生まれるのです。
自社畑は35ha。加えて主にマルヌ・ヴァレーにある約100のグロワーからの選りすぐりの葡萄が供給されます。1999 年からセラー・マスターとなったCédric Thiébault が、伝統を守り尊重するとともに、更にエレガントでフィネスに優れた「食事と共に楽しめるシャンパーニュ」のスタイルを確立しています。20 年以上継続してパリの「オルセー美術館」公式シャンパーニュであり、昨年からは「ルーヴル美術館」の公式シャンパーニュにも選定されています。