ドメーヌ・デ・ペルドリ ニュイ・サン・ジョルジュ 2012
1.16haの粘土石灰質土壌から採れた良質なブドウを完全に選果。マセラシオンしながら15~20日の発酵後100%樽熟(新樽35%)にて14ヶ月熟成。ドメーヌ・デ・ペルドリの偉大なるテロワールを感じることのできるニュイ・サン・ジョルジュ。
【テイスティング・コメント】
深みのある落ち着いたルビーに紫のトーン。粘性は高め。香りにはブルーベリーやラズベリー、プラム、カシスなどの熟した果実を基調にスミレ、バラのドライフラワー、ドライハーブ、リコリスのノートが混じり合う。ほんのりと甘く芳香性が豊かで、シナモンやトーストなどのスパイシーなオークが心地よいアクセント。そして熟成によるなめし革、トリュフ、タバコ、紅茶葉、ジビエが続き複雑性に富む。アタックはソフトでなめらか。エキス分とアルコール分が充実し並外れた凝縮味、果実味が前に出る。たっぷりとした旨みとコクはもちろんのこと熟した果実の風味が層状に広がり、味わい深くもエレガント。シルキーなタンニンと酸とのバランスがよくしっかりとした構造をもち、それでいてまろやかで官能的な質感はヴォーヌ・ロマネと似通った気品が感じられる。全体にやわらかく長く続く余韻をもつ。合わせるお料理は、ラムや鴨肉のロースト、スペアリブ、ジビエなど、チーズであればエポワスやスーマントランなどのウォッシュタイプがおすすめ。
※2017年9月試飲
■ドメーヌ・デ・ペルドリ
1996年にベルトランとクリスティアンヌ・ドゥヴィラール夫妻が購入し所有、現在もその息子アモリーと娘オーロールとともに経営、運営管理を行っています。ドゥヴィラール家は12世紀から続く有名な一族で、2003年にベルトラン・ドゥヴィラールがアントナン・ロデ社の社長を退き現在はドメーヌの活動に専念しています。息子と娘の名前を取って作られた新会社A&Aドゥヴィラール社が5つの自家ドメーヌを管理し独占的に販売しています。この5つの優良ドメーヌはブルゴーニュ・ラヴァーにとっては垂涎のドメーヌ・デ・ペルドリやシャトー・ド・シャミレをはじめコート・ド・ニュイからシャロネーズ、マコネと広がりブルゴーニュの地に深く根付いています。それぞれのテロワールを毎年最もピュアに表現できるベストなワインを世に送り出すことをオーナーのドゥヴィラール家は何より心掛けていて、近年では専門誌や評論家からも非常に高い評価を得ています。
エシェゾーはDRCに匹敵、もしくはそれ以上と高評価!
その中のひとつであるドメーヌ・デ・ペルドリは辛口ワイン評価誌『ル・クラスマン』で「2001年のエシェゾーがD.R.C.の造るエシェゾーに匹敵する」との評論を獲得しました。所有畑はニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ“オー・ペルドリ”や、グラン・クリュのエシェゾーの中でも最高の位置を所有。他、ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ“ペリエール”、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュ、ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ“テール・ブランシュ”、ブルゴーニュ ピノ・ノワール、など7アペラシオン18区画12haを所有しています。その12ha全ての畑がコート・ド・ニュイに位置し、そのうち約6ha、50%がプルミエ・クリュとグラン・クリュに格付けされているというコート・ド・ニュイ地区の中でも恵まれたテロワールを所有する名門です。
全体の平均樹齢は35年。リュット・レゾネを実践し100%手摘みで収穫し、そのテロワールの上質さと精密で厳格なワイン造りの哲学で今ではブルゴーニュを代表する偉大な生産者の一つとなっておりその名を知られています。