ボデガス アテカ アッテカ 2017
Atecaとは街の名前です。街の名前をワイン名にすることは許されていないので、「t」をひとつ加えてワイン名としました。畑は、分解した粘板岩と砂利粘土土壌です80~120年樹齢の古い葡萄樹から造られています。新鮮でフルーティな味わい。フルーツとスパイスが感じられる、際立った後口があります。アラゴン州のエレガントなガルナッチャの最高の表現です。
熟成:フレンチオークの樽10~12ヶ月。
テイスティング コメント
紫を帯びた濃いガーネット。液面は艶やかで深みのある色調、粘性は高め。香りには完熟した赤や黒のベリーフルーツやオレンジピール、リコリス、ブラック ペッパーやクローブなどのスパイスが混じり合い、樽由来のバニラ、カカオ、トーストなどの深い香りがアクセント。他にタバコ、燻煙、ジャーキー、土のニュ アンス。複雑でリッチ、凝縮感がただよう豊かな芳香。アタックはやや強くなめらか。凝縮度が高く、濃厚な果実味が瞬く間に口中を満たす。新鮮なフルーツと スパイシーさが調和した辛口、鮮度を保ちつつ厚みのある力強いボディ、しっかりとした骨格を持つ。旨みに溢れアルコール感が充実し、豊かなコクを備える。 価格を考慮してもお買い得、飲み応えのあるフルボディ。アフターには心地よい渋みとともに果実とオークのフレーヴァーが持続する。赤みの肉料理はもちろん 鶏肉のトマト煮やペッパーを効かせたソーセージ、コクのあるチーズとも相性抜群。樽の使い方が絶妙!
ボデガス アテカ
旧来のフミーリャのイメージ刷新の立役者となった生産者、ボデガス フアン ヒル。ワイン アドヴォケイトで極めて高い評価を受け、世界的な注目をフミー リャに向けさせました。ボデガス アテカはそのボデガス フアン ヒルをはじめとするヒル ファミリー エステーツのブランドの一つです。
2005年に設立。ボデガは、カラタユードから14km離れたアラゴン県サラゴサ州のアテカにあります。葡萄畑は、この地区の標高1,000m にある粘板岩土壌、アテカ山の中腹および周囲の村に位置し、樹齢30~100年のガルナッチャが植えられています。葡萄園面積は、55haです。感覚的および分析的な品質基準に従いながら、厳格に葡萄を選別し、最適な熟成のタイミングでの収穫によって、高品質なワインが造られています。ワインメーカーは、オーストラリア国内で経験を積んだマイケル キバードです。
ヒル ファミリー エステーツ
現当主はミゲル ヒル。9人兄弟の6番目です。1916年に曾祖父フアン ヒル ヒメンスがフミーリャにワイナリーを設立した時から歴史が始まります。その息子(ミゲルの祖父)ゲレロもワイン造りに関わり、孫にあたるゴンザレス(ミゲルの父)が引継ぎ、兄弟とともにワイナリーを強固なものになり、現在に至っています。
ヒル ファミリー エステーツでは各地に醸造・販売拠点を設けています。一つのワイナリーを大きくするのではなくて、質の高い小さなワイナリーを複数持つ方が、最終的に品質を高く保て、消費者に喜ばれると考えています。そのため、それぞれのワイナリーは D.O.も醸造責任者も違いますが、その営業活動から運営のコンセプトに至るまで、まるで一つの会社のように成り立っているのです。80%が輸出で、スペイン国内向けは20%です。
グループのワイナリーの共通のコンセプト
1.土着品種にこだわる
2.古い樹齢の保護と伝承
3.知名度は低くても、伝統的な上質なワイン地域への参入