ボデガス アテカ アッテカ オールド ヴァイン ガルナッチャ 2020
アテカは街の名前で、街の名前をワイン名にすることは許されていないので、「t」をひとつ加えてワイン名としました。畑は、分解した粘板岩と砂利粘土土壌です。粘土は深部にあって水分をもたらし、ほとんど雨の降らないこの地域での成長を可能にします。ステンレスのオープンタンクで、25度に保ち、20~25日間発酵させます。フレンチオークの樽で10~12ヶ月熟成させます。赤い果実(ラズベリー、スグリ)のアロマに、フレンチオーク樽での熟成によるカカオやバニラ、リコリスのスパイシーな香りが調和を見せています。アラゴン州のエレガントなガルナッチャの最高の表現です。
熟成: フレンチオークの樽10~12ヶ月。
評価
2020VT ペニンガイド 2023: 93点獲得
テイスティング コメント
紫を帯びた濃いルビー / ガーネットの色調。香りは熟した赤や黒のベリーフルーツ、プルーン、甘草、ブラックペッパーやクローブなどのスパイスのノート。そしてチョコレートやカカオ、バニラの香りなど樽感がリッチな奥行きを生む。口に含むと柔らかくなめらかなタンニン、酸とのバランスがよく濃縮感がある。スパイシーな樽の要素が心地よいアクセント。飲み応えのある辛口で、アルコール分が充実。後には心地よい渋み、果実とオークのフレーヴァーが持続する。
合う料理 赤身肉料理、ハンバーグ、鶏肉のグリル・トマト煮、ペッパーを効かせたソーセージなど。
2024年7月試飲
ボデガス アテカ
旧来のフミーリャのイメージ刷新の立役者となった生産者、ボデガス フアン ヒル。ワイン アドヴォケイトで極めて高い評価を受け、世界的な注目をフミー リャに向けさせました。ボデガス アテカはそのボデガス フアン ヒルをはじめとするヒル ファミリー エステーツのブランドの一つです。
2005年に設立。ボデガは、カラタユードから14km離れたアラゴン県サラゴサ州のアテカにあります。葡萄畑は、この地区の標高1,000m にある粘板岩土壌、アテカ山の中腹および周囲の村に位置し、樹齢30~100年のガルナッチャが植えられています。葡萄園面積は、55haです。感覚的および分析的な品質基準に従いながら、厳格に葡萄を選別し、最適な熟成のタイミングでの収穫によって、高品質なワインが造られています。ワインメーカーは、オーストラリア国内で経験を積んだマイケル キバードです。
ヒル ファミリー エステーツ
現当主はミゲル ヒル。9人兄弟の6番目です。1916年に曾祖父フアン ヒル ヒメンスがフミーリャにワイナリーを設立した時から歴史が始まります。その息子(ミゲルの祖父)ゲレロもワイン造りに関わり、孫にあたるゴンザレス(ミゲルの父)が引継ぎ、兄弟とともにワイナリーを強固なものになり、現在に至っています。
ヒル ファミリー エステーツでは各地に醸造・販売拠点を設けています。一つのワイナリーを大きくするのではなくて、質の高い小さなワイナリーを複数持つ方が、最終的に品質を高く保て、消費者に喜ばれると考えています。そのため、それぞれのワイナリーは D.O.も醸造責任者も違いますが、その営業活動から運営のコンセプトに至るまで、まるで一つの会社のように成り立っているのです。80%が輸出で、スペイン国内向けは20%です。
グループのワイナリーの共通のコンセプト
1.土着品種にこだわる
2.古い樹齢の保護と伝承
3.知名度は低くても、伝統的な上質なワイン地域への参入