ファルネーゼ ファンティーニ・スプマンテ グラン・キュヴェ ロゼ NV
葡萄はバジリカータ州のアチェレンツァ産のアリアーニコ。低圧でプレスし、モスト・フィオーレ(一番絞りの果汁)のみを使用します。清澄した後、12度で約20日発酵させます。二次発酵は、耐圧タンクで60日行います(シャルマ方式)。
テイスティング・コメント
ほんのりとオレンジが混ざるサーモンピンク。泡立ちはキメ細かく小粒の気泡が緩やかに立ち上る。香りには砂糖漬けのストロベリーやレッドチェリー、ピンクグレープフルーツ、ザクロ、リンゴの皮、赤い花、杏仁豆腐、爽やかなミネラルのニュアンス。華やかでチャーミングな芳香が鼻腔をくすぐる。口に含むと繊細な発泡だが、黒ブドウ特有のしっかりとした骨格が感じられ、適度なタンニンと絡み合う赤いベリーやチェリーの風味。ミネラルを軸とし、溌剌とした爽快な酸味が引き締め、ブレの無い上品な味わいを形成。ピュアでクリーンな果実味とドライ感のあるすっきりとしたキレのある喉越し、エレガントな余韻へと続く。食前酒としてはもちろん、サーモンのマリネや鰹のタタキ、豚肉の生姜焼き、トマトソースを使ったお料理などにおすすめ。
ファルネーゼ
「ファルネーゼ」が設立されたのは1994年ですが、ファルネーゼ家がワイン生産に携わったのは1582年(オルトナ市にて)に遡ります。その昔、当時のファルネーゼの王子と結婚したオーストリアの王女マルゲリータがこの地を訪れた時、そのすばらしい風景と気候に我を忘れ、この地で生活することを決心し、質の高いワインを造るため、この土地に身を捧げました。そしてそのワインは間もなくヨーロッパの王室のテーブルに現れることとなったのです。
自家所有葡萄園は合計で150haあり、モロリバー・ヴァレーの北側の斜面に位置し、それは太陽の恵みを受けるために最高の条件であることを意味しています。そして高度9000フィート、海から18マイルのところにあるマレイア山脈は、高品質のワインを産み出すために理想的なミクロクリマを産み出します。また、買い葡萄は、農家と5年単位で契約。量で買い取るのでなく、4、5月にアグロノミストが畑を回り、良い畑をha単位で買い取ります。1軒当たり平均2haと大きくないため、量より質を重視した栽培が出来、収穫も良いタイミングで出来ます。ファルネーゼは、収穫量を制限し最新技術と伝統的な手法をうまく組み合わせ、コストパフォーマンスに優れたワインを産出しています。例えば、全ての樽のラックにはローラーが付いており、1ヶ月に1回樽を回してバトナージュと同じ効果を得ています。
ワインは、数々のワインコンクールで高く評価され、国際的にその名を知られています。さらに、カンパーニャのヴェゼーヴォ、シチーリアのザブを所有しており、バジリカータのヴィニエティ・デル・ヴルトゥーレ、プーリアのフェウディ・ディ・サン・マルツァーノに出資しています。いずれのワインもそれぞれの名前で出荷されています。
ルカ・マローニで、幾度となく最優秀生産者に選出される実力派!
価格と品質と両面からの評価による、『消費者向けのイタリアワインガイドの決定版』ともいえる辛口ワイン評価誌『ルカ・マローニ(ANNUARIO DEI MIGLIORI VINI ITALIANI)』で、幾度となく最優秀生産者に選出されるアブルッツォ州を代表する生産者です。ファルネーゼは何度も生産者の頂点に君臨し、数々のワインコンクールで高く評価され国際的にその名が知られています。