デコイ メルロ ソノマ・カウンティ 2017
アレキサンダー・ヴァレーにある自社畑・ブラウンネル・ヴィンヤード主体。
熟成: フレンチオーク樽。
テイスティング・コメント
艶のあるやや濃いガーネット。香りは、グラスに注いですぐは少し閉じた印象だったが次第に開花する(2020年3月)。プラム、ブラックチェリーにブルーベリー、ドライハーブ、石、上品なオークのヒント。仄かなスモークとバニラやココア、ダークチョコ、お香などと芳ばしい。味わいは生き生きとしておりなめらか。濃縮感に加えて新鮮味があり層状の果実感に満ち溢れビロードのようなタンニンとの融合。丸くしっとりとした質感がありジューシーで、口当たりが良い。成熟感があり適度な酸とのバランス。繊細かつ優美で、引き締まった酸とのバランスがよくエレガントな余韻へと誘ってくれる。合わせるお料理は、牛フィレや仔羊のグリル、ハンバーグ、鶏の照り焼き、タコス、シャルキュトリーなど。
2020年3月試飲
デコイ
「デコイ」は、ナパ・ヴァレーのメルロを世に知らしめたダックホーンが、毎日飲めるワインとして価格とクオリティのバランスを考えてスタートさせたセカンド的ワインです。現在は確立したひとつのブランドとして、ナパ・ヴァレーに限らず、カリフォルニア各地からその味わいにあった葡萄を厳選し、安定した品質には定評があります。
ダックホーン・ヴィンヤーズ
「ナパのメルロと言えばダックホーン、ダックホーンと言えばナパのメルロ」
ナパ・メルロを世に知らしめた立役者
ダックホーンはナパ・ヴァレー・セントヘレナの北に、ダンとマーガレットのダックホーン夫妻により1976年に設立されたワイナリーです。今でこそ「ナパのメルロと言えばダックホーン」と言われるようになりましたが、北米で最高のナパ・ヴァレーワインの生産者としての地位を確立するために40年もの歳月を費やしてきました。当時ブレンド用品種としかみなされていなかったメルロを、主体にしたワインで見事に大成功を収め、メルロは今日に至ってもダックホーンを代表するワインとして高い評価を受けています。
はじめはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロからのスタートでした。ともに1978年が最初のヴィンテージで、次いで1982年にソーヴィニヨン・ブランを、そして2012年にはシャルドネが加わりました。これまでの経験を活かし、伝統を重んじながら、品質への追求を続けさらなる発展を目指しています。