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2018年8月

シャサーニュ・モンラッシェの新星ワイナリー「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ」

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ワイナリーの歴史を紐解くと1857年にまで遡り、フィロキセラ害によって売りに出ていた畑をジョルジュ・ロシャルデが購入した事が全ての始まりです。1983年にジョルジュの孫娘ブリジットがクリスチャン・ハイツと結婚し、ハイツ・ロシャルデの名でブドウ栽培を始めました。収穫したブドウは全てボーヌのメゾン・ジョセフ・ドルーアンに販売していましたが、ブリジットの息子アルマン・ハイツが醸造学を学び、2012年から家族が所有する畑の一部区画でブドウ栽培を始めました。

その後、ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデを設立し、2013年ヴィンテージを初めてリリースしました。テロワールを最大限に引き出すため、畑ではビオディナミを実践しています。糖と酸のバランスが最大限に取れたところで収穫し、ピノ・ノワール、シャルドネ双方とも全房発酵を行います。これにより複雑性や凝縮感が増すと考えています。軽くプレスした後、ほぼ濁った果汁のまま澱と共に樽で約一年間熟成させます。毎年少しずつ畑を増やしながら意欲的にワイン造りを行っており、ブルゴーニュの未来を担う若手醸造家としてジャシス・ロビンソンも注目している期待の新星ワイナリーです。

ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ ラ・マルトロワ 2015
Chassagne-Montrachet 1er Cru La Maltroie /Domaine Heitz-Lochardet

香りには白桃やリンゴ、パイン、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類に黄色の花、アニス、フェンネル、スパイシーなオークのノート。そして独特のスモーク香、火打石やトースト、ナッツを思わせる香りが広がり、同時に深いミネラル香が立ち上る。気品のある奥行と、次第にその複雑さは増していく。口に含むとなめらかで非常にクリアーな印象。さも繊細な果実味が伸びやかに広がり、純粋で、十分なエキス分が感じられる。酸味は豊かだが嫌みが毛頭ない。しっかりとした骨格の中にも味わいは丸みを帯び質感がある。柔らかなミディアムボディでフレッシュかつミネラリー。フィニッシュは長く心地よい塩気とともに緊張感がある。

合わせるお料理
伊勢海老やオマールの蒸し焼き、魚のグリル、帆立貝のクリーム煮やバター焼、中華など

産地:フランス ブルゴーニュ地方 コート・ド・ボーヌ地区
品種:シャルドネ100%
タイプ:白ワイン 辛口

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バーデン随一のピノ・ノワール名産地「マルターディンゲン村」ベルンハルト・フーバー

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ドイツでブルゴーニュのようなクリュの概念をいち早く取り入れ、常にハイレベルなワインを造ると定評のあるベルンハルト・フーバー。

醸造所の歴史は埃まみれの古い文献から始まりました。まだ研修生だったころ、故郷マルターディンゲン村で資料に目を通していたフーバー氏は、13世紀頃のぼろぼろになった文書を目にします。その文献によると、当時マルターディンゲン村は、フランスのシトー派の僧侶から持ち込まれた「ピノ・ノワール」種を使った赤ワインの名産地であったばかりか、ピノ・ノワール種が村名を取って「マルターディンガー」と呼ばれていたことがはっきりと記されていました。(今日でもワイン辞典に「マルターディンガー」は記載されています。)

この古文書に巡り合って自信を強めた彼は、1987年、当時加盟していたブドウ栽培者協同組合を脱退し、独自のワインを造るべく「ベルンハルト・フーバー ワイン醸造所」を創設。勿論不断の努力もありますが、思惑は見事に的中し、長い眠りについていた「マルターディンガー」が再び陽の目を見ることとなりました。今日世界各地で、彼のしなやかで豪華な赤ワインは常に最高の評価を得、フランスやカリフォルニアの名だたる醸造所を打ち負かすこともしばしばです。

遡ることおよそ700年前、フランスの僧侶にピノ・ノワール種の栽培の地として選ばれたマルターディンゲン村。その最大の要因は、彼らの故郷であるブルゴーニュ地方に風土や土壌が酷似していたことです。土壌は貝殻石灰岩の風化土壌。太古の昔海であったこの地は、少し掘り起こすと独特の色合いを呈した土壌が露出します。特に貝殻石灰岩の地層の隆起が激しく、この地で育つぶどうは、赤ワインに欠かせない複雑味を土壌から多くもたらされることになります。

ベルンハルト・フーバー マルターディンガー シュペートブルグンダー トロッケン 2014
Malterdinger Spätburgunder Trocken /Bernhard Huber

香りには赤や黒のチェリー、プラム、カシスなどの果実香にオリーブ、ポプリ、繊細なハーブ、ローストしたオークのノート。顕著にあらわれる香ばしさに加えてクローブやシナモンなどのスパイスの香りが豊かに広がり、華やかさとスパイシーが入り混じる魅惑的な芳香。アタックはしなやかで、エレガントなタンニンと豊かな酸味が溶け込んでおりジューシーだがくっきりとした輪郭が感じられる。果実のピュアさ、フルーティーさが口いっぱいに広がる凝縮した果実味とフレーヴァーが特徴で、そこにミネラルが加わり洗練さと構造がもたらされる。ミディアムボディで口当たりがよく柔らかな樽の要素がアクセント。深みというよりはよりジューシーさが際立っておりフレッシュで緊張感が心地よい。

合わせるお料理
ネギと鴨肉のソテー、地鶏の焼き鳥、茸料理、淡泊な魚介料理など。

産地:ドイツ バーデン
品種:シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)100%
タイプ:赤ワイン ミディアムボディ

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