20年熟成のバルバレスコ・リゼルヴァ
伝統的手法で熟成したネッビオーロの美しさを表現するピエモンテの巨匠
カーサ・ヴィニコラ・ニコレッロ
「ニコレッロ」社の歴史は古く、1900年初頭、ワイン造りの伝統が根付いたピエモンテ州のランゲとロエロの丘陵にワイナリーが設立されました。とても勤勉で生真面目、先祖代々ブドウ農家だったニコレッロ社のオーナー、カゼッタ氏はこの地の気候・土壌・ブドウを熟知しており、ワイン造りと自然環境への配慮、ブドウの選別には常に心を砕き、より自然なワインをつくる為に熱心に技術革新と設備投資を続けています。
「熟成されてこそ、ネッビオーロは真の実力を発揮する」という信念をもとに、タンニンの強い品種だからこそ大樽でゆっくり熟成させるという伝統的製法にこだわってきました。ワインは飲み頃になるまで出荷はされず、飲み頃が過ぎたものについては販売を行わないと強い信念をもっています。
本日は、そんなカーサ・ヴィニコラ・ニコレッロから、20年熟成の「バルバレスコ・リゼルヴァ 1997」をPick Up!
カーサ・ヴィニコラ・ニッコレロ・バルバレスコ・リゼルヴァ1997
Barbaresco Riserva /Casa Vinicola Nicolello
香りにはプルーンやレーズン、ドライイチジク、小粒の赤い実、しおれたバラ、シナモン、ペッパー、紅茶、微かにミントのアロマ。続いてタールやジャーキー、なめし革の香り。品の良い樽香にはバニラ、チョコを思わせ、クローブやタバコなどの複雑なブーケが続く。アタックはソフトでなめらか。キメ細かなタンニンと穏やかな酸味が果実味と綺麗に溶け込んでいる。しっとりとした瑞々しさと膨らみ、伸びやかに広がるそれは浮遊感にも似た感覚を覚える。ネッビオーロらしい存在感のあるタンニンも十分にこなれており、まさに飲み頃を迎えているバルバレスコ。味わい全体の柔らかさ、そして熟成感をしっとりと楽しみたい。アフターの余韻は長くエレガントに仕上がっている。
【合わせるお料理】
赤身肉や仔羊のロースト、ビーフシチュー、ジビエ、チーズであればゴルゴンゾーラやカマンベールなどがおすすめ。
産地:イタリア ピエモンテ州
品種:ネッビオーロ100%