2019年9月
バランスと強度。深みのある美しい調和。「アルジャーノ ソレンゴ」
バランスと強度。深みのある美しい調和。「アルジャーノ ソレンゴ」
1995年の初リリース以来、その非常に高い品質が評判を呼びイタリア本国でも入手困難となったワイン「ソレンゴIGT」。ソレンゴはサッシカイアを手掛けた伝説的エノロゴ、ジャコモ・タキスによって生み出され、イタリアのワイン史にその名を刻む革新的な作品となりました。果実に満ちた味わいは外交的で、深みとボリュームを備えています。
本日のワイン
アルジャーノ ソレンゴ 2016
Solengo /Argiano
香りはブラックベリーやブラックチェリー、カシスリキュールなど凝縮した果実香に、オリーブ、トリュフ、スパイスのヒント。さらにトーストやモカ、エスプレッソ、杉などの芳しい樽のニュアンスが混ざり合う。他に甘いタバコ、レザー、温かな大地の香り。ふくよかな果実のアロマが力強いインパクトを与える。味わいは滑らかで肉厚なボディ感。柔らかに広がる果実味は旨みが集約し繊細なタンニンが全体を包み込む。アルコール分が充実しバランスが良い。上品な酸味がしなやかさとフレッシュさをもたらし、力強く濃厚な風味にも緻密なエレガントさが漂う。果実味に溢れ早くから楽しめるが長期熟成のポテンシャルも秘めており余韻の長さも突出している。
合わせるお料理
赤身肉料理、鴨肉のロースト、スペアリブ、煮込みハンバーグ、コクのあるチーズなど。
産地:イタリア トスカーナ
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン50%、メルロ25%、 プティ・ヴェルド20%、サンジョヴェーゼ5%
タイプ:赤ワイン フルボディ
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たっぷりのプラムのジャムやリコリス・・・「ロセッティ キャンティ・クラシコ R」
たっぷりのプラムのジャムやリコリス・・・「ロセッティ キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ」
本日のワインはアブルッツォを本拠とするファルネーゼ・グループがトスカーナで展開する別ブランド、「テヌーテ・ロセッティ」からの一本、「キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ」をご紹介します。
畑のある場所が「フクロウの丘」(ポッジョ・チヴェッタ)と呼ばれていることに因んで、ラベルには幸せの象徴であるフクロウが描かれています。
プラムジャムや熟したベリーフルーツ、リコリスなど凝縮された甘い香り。まろやかな味わいの中に層状の、ミルフィーユのような複雑な構造が感じられます。2年前の今時分に、ファルネーゼのメーカーズ・ディナーにて、(会場はイタリア料理スプレンディード)このワインとの最高のマリアージュを楽しんだ、ボルチーニとトリュフサルシッチャを思い出しました。
自宅ではなかなか(笑)
テヌーテ・ロセッティ キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ 2014
Chianti Classico Riserva Poggio Civetta /Tenute Rossetti(Farnese)
香りはプラムジャムや熟したベリーフルーツ、リコリスのアロマにドライイチジク、ドライフラワー、スモーキーなオークのヒント。クローブやシナモンなどのスパイシーな香りが交わり、さらにタバコやなめし革のニュアンスをもつ。言うなれば「甘美」で、熟成による複雑さが表れている。口に含むとなめらかでふくよかなボディ感。濃厚でありながらもミネラルが織りなし洗練されたエレガントさを兼ね備える。まろやかな味わいの中に層状の、ミルフィーユのような複雑な構造が感じられ溶け込んだタンニンが存在する。口当たりが良い。アフターに熟したプラムのフレーヴァー、余韻も長く楽しめる。
合わせるお料理
牛肉のグリエ 赤ワインソース添え、鴨・ラム肉のロースト、牛肉のトマト煮、地鶏の炭火焼き、キノコ料理、すき焼き、ハードチーズなど。
産地:イタリア トスカーナ
品種:サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ
タイプ:赤ワイン フルボディ
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カベルネにありがちな青っぽさを感じさせない「ガルダ・カベルネ」
カベルネにありがちな青っぽさを感じさせない「ラ・プレンディーナ ガルダ・カベルネ」
国際品種でスタイルを確立したプレンディーナ(ピオーナ家)のワインは、地元ガルダ湖周辺で根強く人気があります。
本日はリーズナブルな価格も嬉しいD.O.C.ガルダ・カベルネをご紹介します。
※2017VTよりI.G.P.プロヴィンシア・ディ・マントヴァからD.O.C.ガルダに昇格しました。それに伴い商品名が「プロヴィンシア・ディ・マントヴァ カベルネ」から「ガルダ・カベルネ」に変更となりました。
ラ・プレンディーナ ガルダ・カベルネ 2017
Garda Cabernet /La Prendina (ピオーナ家)
ラズベリーや、赤や黒のチェリーのアロマに、唐辛子、ブラックペッパーなどのスパイシーな香りが印象的で、スモーキーな樽の香りがアクセント。さらに甘いタバコやカカオの香りに、濡れた石のニュアンスをもつ。口に含むとしなやかでスムーズ。果実味が豊かに広がりタンニンはビロードのようにキメ細やか。14度と高めのアルコール度ながらアタックは比較的優しくスイスイと杯が弾む飲みやすさ。カベルネにありがちな青っぽさを感じさせず果実味が綺麗に広がる。
合わせるお料理
豚・仔羊のロースト、鶏肉のトマト煮、スモークサーモン、茸料理、スパイシーなタイ料理など。
産地:イタリア ロンバルディア
品種:カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ
タイプ:赤ワイン フルボディ
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エッチング加工されたボトルが目を引く「オーク・ファーム プティ・ヴェルド」
エッチング加工されたボトルが目を引く「オーク・ファーム プティ・ヴェルド」
「オーク・ファーム」推しとなった三日間。
トリを飾るは、デザイン性の高いエッチング加工されたボトルが目を引く「プティ・ヴェルド」。
プティ・ヴェルドはフランス南西部が起源の固有品種で、いわゆる晩熟タイプ。熟すのに時間を要するためボルドーなど冷涼な地域ではメインとなるブドウにブレンドされてアクセントを与える役割が専らです。一方で、温暖な地域ではよく熟し、色調が濃くフローラルなアロマを持ち、力強い味わいの上質なワインが生まれます。ここカリフォルニアをはじめオーストラリア、スペイン、南ア、アルゼンチン、チリなどがその例です。
さてオーク・ファームのプティ・ヴェルド。ロダイAVA内のサブAVAボーデン・ランチのブドウを使用。香りは黒果実にスミレ、ラベンダーにモカ、ココアなどの芳しいオークのヒント。次第にクレームブリュレのようなふんわり甘い香りに包まれる・・・
オーク・ファーム・ヴィンヤーズ プティ・ヴェルド ロダイ 2016
Petit Verdot Lodi /Oak Farm Vineyards
ブラックベリーやブルーベリー、カシスのコンポート、スミレ、ラベンダーのアロマに、バニラやモカ、ココアなどの芳しいオークのヒント。そしてナツメグやクローブなどのスパイスの香りに、タバコ、レザー、ミネラル香。次第にクレームブリュレのようなふんわり甘い香りに包まれる。口に含むとスムーズで、濃厚な果実感。厚みのあるふくよかなボディに、アルコール分が充実し、ピュアさ、溢れんばかりの果実味に溢れる。しっかりとした酸の骨格を感じるフレッシュな味わいで、タンニンは丸く噛み応えがある。輪郭がはっきりとしており球体的で大らかな個性、辛口にしてほんのりと残糖感が心地よい。親しみやすくもエレガント。果実とオークのフレーヴァーが広がり余韻の長さが突出している。
合わせるお料理
牛やラム肉のロースト、スペアリブ、ハンバーグ、すき焼き、チーズのリゾット、熟成チーズなど。
産地:アメリカ カリフォルニア ロダイ ボーデン・ランチ
品種:プティ・ヴェルド100%
タイプ:赤ワイン フルボディ
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前回入荷し損ねた?オーク・ファームの「ティエヴォリ ロダイ」入荷しました!
ジンファンデルに、“プリミティーヴォ?”、 そしてバルベーラ、プティ・シラーによるブレンド
「オーク・ファーム・ヴィンヤーズ ティエヴォリ ロダイ」
前回入荷し損ねましたオーク・ファームの「ティエヴォリ ロダイ」入荷しました!
プリミティーヴォとジンファンデルはDNA的には100%同じだと証明されている品種ですが、オーク・ファームに植えられているプリミティーヴォは1987年にイタリアのヴェネトの機関からやってきた接木が元になっておりカリフォルニア産ジンファンデルとは分けて栽培されています。そのため生産者webページ上では「ジンファンデル」、「プリミティーヴォ」とセパージュを分けて記載してありましたが、ボトルの裏ラベルには『ジンファンデル』と、表記が統一されておりました。
3品種改め“ 4 ”品種のブレンドが黒系果実とバニラを伴った複雑な味わいの層をつくり上げています。艶やかで、親しみやすくも品の良さを感じます。
オーク・ファーム・ヴィンヤーズ ティエヴォリ ロダイ 2018
Tievoli Lodi /Oak Farm Vineyards
香りは熟したブラックベリーやブルーベリー、カシスリキュールなど力強い果実香が印象的で、シナモンや八角、ペッパー、ハーブのヒント。凝縮感がありさらにフレッシュ感が漂う。そして木樽からくるバニラやチョコ、ナツメグの香りに甘いタバコ、バルサミコ、皮革、ベーコンの香りなど。口に含むとジューシーで、濃厚な味わいながらスムーズな飲み心地。果実の甘さが前面に表れており力強くもバランスがよく実直なスタイル。芯の通ったしっかりとした骨格をもち、質感は艶やかで親しみやすくも品がよい。噛めるような質感と長く続くアフター、フルーティーさと深みが共存し飲み応えがある。
合わせるお料理
牛フィレやラムのロースト、すき焼き、スペアリブ、ハンバーグ、焼き鳥、ジビエ、中華、ゴルゴンゾーラのペンネなど。
産地:アメリカ カリフォルニア ロダイ
品種:ジンファンデル73%、バルベーラ18%、プティ・シラー9%
タイプ:赤ワイン フルボディ
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ブドウ本来の風味・甘さを鮮やかに体現「オーク・ファーム V アルバリーニョ」
ブドウ本来の風味・甘さを鮮やかに体現「オーク・ファーム・ヴィンヤーズ アルバリーニョ」
本日はカリフォルニアワインの銘醸地の“ロダイ”から、アルバリーニョをご紹介します。
スペインのリアスバイシャスと比べると、ロダイの昼夜の寒暖差と肥沃な土壌のロダイでは、よりフローラルな特色が見られます。
生産者は、何世紀にもなる壮大なオークの木が目印の「オーク・ファーム・ヴィンヤーズ」。ラベルにもその壮大なオークの木が、質感のあるタッチであしらわれその存在感を示しています。
オーク・ファーム・ヴィンヤーズ アルバリーニョ ロダイ 2018
Albariño Lodi /Oak Farm Vineyards
香りは青リンゴやレモン、ライムピール、白い花のアロマに、カルダモンやホワイトペッパーなどのスパイスのヒント。くっきりとしたミネラルの香りがバックボーン。そして石、塩水のニュアンスが感じられ全体に清涼感が漂う。口に含むと爽やかで、クリスピーなアタック。ジューシーな果実味がピチピチと弾ける軽快なスタイルで、純度が高く透明感がある。ブドウ本来の風味・甘さを鮮やかに体現しリンゴやシトラス、アプリコットを想わせ中盤から果肉感が増していく。エキス分が充実し申し分のないドライ感。酸とのバランスがよく余韻はフローラルで、持続性がある。
合わせるお料理
ホタテやタコのカルパッチョ、海老や魚のグリル、魚介や野菜のフリット、牡蠣のアヒージョ、寿司など。
産地:アメリカ カリフォルニア ロダイ
品種:アルバリーニョ100%
タイプ:白ワイン 辛口
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二人のMWが在籍する豪華プロジェクト「ショウ・アンド・スミス」-Vol.2-
冷涼産地アデレード・ヒルズで生み出すプレミアムワイン 「ショウ・アンド・スミス」–Vol.2–
二人のMW(マスター・オブ・ワイン)の存在もさることながら、ワイナリーにとっては栽培家と醸造家の技量も必要な役どころ。栽培家のマーレー・リーク氏はアデレード・ヒルズで最も尊敬されているブドウ栽培者の1人で、ブドウ栽培委員会の地域委員長を務めるほどの人物です。そしてシニアワインメーカーには、オーストラリアワイン界注目の醸造家アダム・ワデウィッツ氏を招聘。彼は名誉ある『Len Evans Tutorial』の指導者として活躍した実績があり今でも多くのワインコンペの審査員を務めています。
本日はピノ・ノワールとリースリングをご紹介します。
ショウ・アンド・スミス ピノ・ノワール 2018
Pinot Noir /Shaw + Smith
アロマは香り高くフローラルで、赤いバラの花びらやラズベリー、レッドチェリーを思わせる。そしてポプリ、軽いハーブの香りにリコリス、アクセントに爽やかなオレンジピールやアールグレイのヒント。まるで香水の様、優雅で魅力的な芳香が鼻腔をくすぐる。口に含むとスムーズでなめらか。ジューシーな果実味に溢れ同時にアルコール感が口内を支配する。フレッシュな酸とのバランスがよく輪郭は丸く円やかな質感に、果肉的で、とろみすら覚える。アタックこそ繊細だがエネルギッシュで明朗な味わい。果実感が前面に表れる、突出した長い余韻が印象的。
合わせるお料理
鴨・鶏や豚肉のロースト、鶏肉のトマト煮、すき焼き、ジンギスカン、スイートポテトなど。
ショウ・アンド・スミス リースリング 2018
Riesling /Shaw + Smith
香りはフレッシュで、青リンゴや洋梨、白い花のアロマに、ライムピール、スイカズラ。そして鉱物的なニュアンスに、蜜蝋、僅かに塩味のあるミネラルのノートが心地よいアクセント。口に含むと爽やかでチャーミングな果実感。親しみやすさと共に繊細さを合わせ持ち、バックボーンにミネラルがしっかりと感じられる。柔らかくもしなやかで、クリーアな酸とのバランス。鮮やかで表情が豊か、ボディ感も程よくあり長く続く余韻を持つ。ジューシーだが味わい深くクオリティの高さが窺える。
合わせるお料理
和食、魚介の天ぷら、ヒラメのムニエル、サーモンのグリル、中華など。
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二人のMWが在籍する豪華プロジェクト「ショウ・アンド・スミス」
冷涼産地アデレード・ヒルズで生み出すプレミアムワイン「ショウ・アンド・スミス」
二人のMW(マスター・オブ・ワイン)が在籍する豪華プロジェクト「ショウ・アンド・スミス」は、1989年に、オーストラリア人初のMWマイケル・ヒル・スミス氏と従弟で醸造家でもあるマーティン・ショウ氏がアデレード・ヒルズに設立。標高が高く、冷涼で降雨のあるアデレード・ヒルズは必ずエキサイティングなプレミアムワインを生みだす産地だと確信し、開拓を始めました。因みにもう一人のMWはデイヴィッド・ルミアー氏です。
畑は全て持続可能な農法で管理し、健全なブドウ樹と土壌を育むために力を注いできました。収量を低く抑え、ブドウは品質を高めるために収穫は全て手摘みで行っています。醸造においても可能な限り人的介入を抑え、真のブドウの力を引き出すことに注力しテロワールを最大限に表現しています。
本日はシラーズをご紹介します。
ショウ・アンド・スミス シラーズ 2016
Shiraz /Shaw + Smith
香りは赤や黒の様々なベリーフルーツにキルシュ、ドライハーブ、ブラックペッパー、リコリス・・・、力強い果実香にスパイスが効いておりミネラルのニュアンスが洗練さを与える。オークのノートがやさしく、その魅力的な果実のアロマを引き立たせる。アタックはなめらかでリッチ。濃縮感のあるジューシーな果実味に溢れピュアさと力強さ、エレガントさが見事に調和している。キメ細かなタンニンが全体を包み込みシームレスで、上質なブルゴーニュワインのような質感に驚かされる。大らかで、温かみのある柔らかなフルボディ。フレッシュな香味をもち熟成によるポテンシャルの高さも大いに秘めている。
合わせるお料理
仔羊のロースト 赤ワインソース、鶏肉の炭火焼き、ジビエ、唐揚げ、中華料理など。
産地:オーストラリア サウス・オーストラリア州 アデレードヒルズ
品種:シラーズ100%
タイプ:赤ワイン フルボディ
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