2024年3月
ドゥールト社の下、品質が大きく向上「シャトー ベルグラーヴ」
ドゥールト社の下、品質が大きく向上「シャトー ベルグラーヴ」
サン ジュリアンとは小川を隔てただけのサン ローランに位置するシャトー ベルグラーヴ。多様性に富んだ土壌を有し、標高23〜26メートルのふたつの丘は、数千年前、粘土質の下層基盤の上にガロンヌ河の流れによって堆積された礫や河原石で形成されています。1979年、ボルドーの大手ネゴシアン、ドゥールト社がオーナーとなり品質が格段と向上しました。醸造コンサルタントはミシェル ロラン氏です。ミシェルが迎えられて以来、ベルブラーヴは色と深みとブドウの完熟感を増すようになりました。
本日は、2000年をPick Up!
シャトー ベルグラーヴ 2000
Château Belgrave
香りはブラックチェリー、甘草、ドライハーブ、スパイシーかつスモーキーなオークのノート。煎りたてコーヒーのような香ばしさ。杉やタバコ葉、メンソールのような香りも現われる。味わいはしなやかで適度なタンニン、心地よい酸味、バランスがとれている。層を感じつつ繊細で、味わいの中に抑揚を感じる。口当たりがよく伸びやかで、エレガントな余韻。
合う料理
フィレ肉や鴨肉のロースト、ジビエ、牛スジの赤ワイン煮込み、茸のリゾットなど。
産地: フランス ボルドー地方
品種: カベルネ ソーヴィニヨン、メルロ、他
タイプ: 赤ワイン フルボディ
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飛躍的に品質が向上した注目シャトー「CH ペデスクロー」
飛躍的に品質が向上した注目シャトー「CH ペデスクロー」
ペデスクローは設立から45年でメドック格付けに選定されたシャトーですが、パーカー評においては散々なものでした。しかし、2009年、サン テステフに所在するシャトー リリアン ラドゥイのオーナーであったフランソワーズ&ジャッキー ロレンツェッティ夫妻がオーナーになってからシャトーは見違える程の変貌を遂げます。畑を35から48haへと拡大し、2013年にはシャトー ディッサンのエマニュエル クルーズ氏を社長として抜擢。その後も大きな設備投資を行い、革新を進めました。コンサルタントは、メドックのトップシャトーでコンサルティングを行う、エリック ボワスノ氏が行っています。
本日は2016年をPick Up!
シャトー ペデスクロー 2016
Château Pédesclaux
香りはブラックベリーやブルーベリー、カシスなどの果実にシナモン、トースト、仄かなバニラのノート。他に鉛筆の芯や下草、タバコ、スパイスの香りなど。味わいはフレッシュでなめらか。キメ細かなタンニン、密度がありしっかりとした骨格をもつ。程よい酸味が引き締め、スタイリッシュな仕上がり。柔らかなコクが広がり、穏やかさ・深みも感じる。上品なオークのフレーヴァーが持続。
合う料理
仔羊やラム肉のロースト、ジビエ、スモーク肉、焼き野菜など。
産地: フランス ボルドー地方 メドック地区
品種: カベルネ ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ フラン
タイプ: 赤ワイン フルボディ
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ワインの法王、アレクシス リシーヌが復興させたシャトー「CH プリューレ リシーヌ」
ワインの法王、アレクシス リシーヌが復興させたシャトー「CH プリューレ リシーヌ」
1951年に「ワインの法王」と呼ばれたアレクシス リシーヌ(Alexis Lichine)氏がシャトーを購入。その2年後に彼の名が付けられ、シャトーはシャトー プリューレ リシーヌになりました。ブドウ畑を3倍にするなどの広範囲な改良プログラムに着手し、投入した多額の資金と新しい所有者の努力が実を結び、評価が年々高まっています。ワインは、現代的だが知的なスタイルにつくられる傾向にあり、しなやかで熟成が早いが、タンニンを十分含み、良好なヴィンテージでは8年から12年はよく熟成するほどの実力がある、と言われています。
本日は2015年をPick Up!
シャトー プリューレ リシーヌ 2015
Château Prieuré-Lichine
香りはブラックベリーやブルーベリー、カシスなどの果実香にバラ、クローブ、シナモン、ローストしたオークのノート。チョコレートやココア、さらに湿った土のニュアンスも。口当たりは力強く、それでいてしなやかさを合わせもつ。甘美な果実味と豊富なタンニン、酸も穏やかでバランスがとれている。しっかりとした構造をもち、リッチでまとまりが良い。優雅に溶け合うタンニン、シルキーで豊かさと深みが感じられる。
合う料理
ローストビーフ、牛フィレ・鴨肉のロースト、ジビエ、豚バラ肉料理、茸のグリエなど。
産地: フランス ボルドー地方 メドック地区
品種: カベルネ ソーヴィニヨン66%、メルロ29%、プティ ヴェルド5%
タイプ: 赤ワイン フルボディ
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シャブリ「第8の特級」と話題になる区画「ヴォーロラン」
シャブリ「第8の特級」と話題になる区画「ヴォーロラン」
ヴォーロランは、シャブリ地区グラン クリュの丘に位置する唯一のプルミエ クリュで、グラン クリュ レ プルーズに隣接しており「第8の特級」と話題になる区画です。所有しているドメーヌは10軒程です。
生産者は200年の歴史を誇る「ドメーヌ ビヨー シモン」。
シャルドネの銘醸地シャブリ地区に約17ヘクタールを所有し、そこには4つの特級畑、レ クロ、ヴォデジール、レ プルーズ、ブランショとともに、4つの1級畑、モンテ ド トネル、フルショーム、モン ド ミリュー、そしてレ ヴァイヨンが含まれます。その他に、プティ シャブリ、シャブリも生産。ヴィンヤードからセラーまで、一切の妥協なく、高い献身性と技術力とともに、素晴らしいシャブリを生み出し続けています。
ビヨー シモン シャブリ プルミエ クリュ ヴォーロラン 2021
Chablis 1er Cru Vaulorent /Domaine Billaud-Simon
香りは梨、ライム、レモンピール、白い花を思わせる魅惑的なアロマ。そしてスパイシーなハーブの香りやチョーク、仄かな蜂蜜のニュアンス。トーストのような少しスモーキーな香りも感じる。味わいはフレッシュで豊かな酸味と精緻なミネラルによりしっかりとした骨格を形成。力強くエキゾチックなフルーツの風味が弾け、塩味のあるミネラルが心地よいアクセント。透明感があり刺激的、かつ洗練されている。絶妙なスパイスのタッチでキレが良い。余韻も長め。
合う料理
牡蠣、鯛のカルパッチョ、帆立貝のソテー、寿司、仔牛のホワイトソースなど。
産地: フランス ブルゴーニュ地方 シャブリ地区
品種: シャルドネ100%
タイプ: 白ワイン 辛口
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アルチザンのシャブリ「ドメーヌ デュ コロンビエ」
アルチザンのシャブリ「ドメーヌ デュ コロンビエ」
毎年のようにアシェット誌に掲載されるシャブリの生産者、「ドメーヌ デュ コロンビエ」。シャブリの大切なポイントとして、『フレッシュさが最も重要』と考えています。区画毎にタンクを分け、ブレンドして造るスタイルです。区画毎に個性があり、フレッシュなタンクや香りが素晴らしいタンク。骨格がしっかりとした力強いタンク、ミネラル感が強いタンクなど、個性が分かれています。各タンクの良さを最大限に活かし、バランスをとりながらベストのブレンドを行っています。
本日はシャブリ グラン クリュのひとつ、ブーグロのご紹介です。
ブーグロは、特級畑の中では北西の端に位置し、最も知られざる畑といえます。
ドメーヌ デュ コロンビエ シャブリ グラン クリュ ブーグロ 2022
Chablis Grand Cru Bougros /Domaine du Colombier
香りはリンゴや梨、白桃、レモンピールにスイカズラ。そしてナッツ、スモーキーな香りにスパイス、ミネラルが織りなす。ほのかに蜂蜜のニュアンスも感じられエレガントな趣がある。味わいはまろやかで繊細。瑞々しいフレッシュさと果実のふくよかさ、さらにオークの絶妙なタッチでしっかりとした骨格を形成。透明感の中に深みが感じられ旨みがじんわり広がっていく。やさしく、スケールが大きい。ミネラルを伴う美しい余韻が印象的。
合う料理
魚介料理全般、寿司、軽いクリームソース、チキンなど。
産地: フランス ブルゴーニュ地方 シャブリ地区
品種: シャルドネ100%
タイプ: 白ワイン 辛口
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樹齢の古いガメイが生む、高品質なワイン「オリヴィエ デパルドン」
ボージョレの隠れた逸材。樹齢の古いガメイが生む、高品質なワイン「オリヴィエ デパルドン」
7代続くボージョレの生産者。著名なフランスワインガイドのひとつ「ル ギド アシェット デ ヴァン」において、モルゴンやレニエの項にて、度々彼らのワインが掲載されています。また、モルゴン キュヴェ ヴィエイユ ヴィーニュ ドメーヌ ド ラ ベッシュ2019VTが「デカンター 2021.06」で95点を獲得するなど、品質の高さが国内外で評価されています。
特筆すべきは樹齢の高さ。モルゴンやフルーリー、レニエなどクリュ デュ ボージョレに畑を所有し、植えられているほとんどのブドウ樹が高樹齢にあります。中には100年を超えるものがあり、上級キュヴェの「モルゴン シャルム 1848」は、樹齢約100年のガメイが使用されています。
古木のガメイがもたらす集約感、この機会にぜひお試しください。本日は、2011年に承認されたA.O.C. ブルゴーニュ ガメイをPick Up!
クリュ デュ ボージョレの樹齢 約70年のガメイが使用されています。
オリヴィエ デパルドン ブルゴーニュ ガメイ 2021
Bourgogne Gamay /Olivier Depardon
赤や黒のスグリ、ラズベリーなど豊かなアロマが広がり次第にスミレ、スパイスハーブ、ブラックペッパーのような香りが現われる。味わいはしなやかでパワフルな印象。ボリュームがありやや肉厚で、熟成のポテンシャルを感じる凝縮感、深み、複雑さは古木に由来する。ジューシーだが、甘さを抑え滋味のある果実味。ソフトなタンニンが心地よく引き締まった余韻。ビター加減が絶妙。ガメイもここまで来た!素晴らしい。
合う料理
テリーヌ、シャルキュトリー、ローストポーク、焼き鳥(塩)、トマトソースのリゾットなど。
産地: フランス ボージョレ地区
品種: ガメイ100%
タイプ: 赤ワイン ミディアムボディ
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ピュリニー最高峰のカリヨン家を継承し、現代ブルゴーニュを牽引「ポール カリヨン」
ピュリニー最高峰のカリヨン家を継承し、現代ブルゴーニュを牽引「ポール カリヨン」
「ポール カリヨン / フランソワ カリヨン」
ドメーヌ ポール カリヨンとは、実質的にピュリニー モンラッシェのドメーヌ フランソワ カリヨンです。遺産相続の関係で2014VTからドメーヌ名を息子のポールに変更しただけで、所有畑もワイン造りも従来と変わりはありません。現在はポール カリヨンは消滅し、フランソワ カリヨンとしてリリースされています。
■フランソワ カリヨン
先代はルイ カリヨン。ルイ カリヨンはルフレーヴやソゼと並ぶピュリニー モンラッシェ屈指の造り手で、コント ラフォンやルフレーヴと同じくクライヴ コーツから最高評価の3ツ星で称えられていた偉大な白の生産者。ブドウ栽培農家としての歴史は1632年まで遡るという、由緒正しき家柄で先代ルイの引退に伴い、2010年にドメーヌは兄弟ふたりの間で分割されました。フランソワ カリヨンは、次男のフランソワが起こしたドメーヌです。
本日は、レジョナル、ブルゴーニュ シャルドネ 2016をPick Up!
ポール カリヨン ブルゴーニュ シャルドネ 2016
Bourgogne Chardonnay /Paul Carillon
香りは桃、アプリコットなどフルーツのアロマと花梨、サンザシ、スパイスのノート。そしてヘーゼルナッツの芳しい香り、シェリーのようなニュアンスも感じる。口に含むとクリーミーで、ややオイリーな質感。瑞々しく澄んでおり上質な酸とミネラル感に富んでいる。芯のしっかりとした、洗練されたスタイルで格上のピュリニーを彷彿させる。引き締まったフィニッシュ、素晴らしい出来。
合う料理
海老、魚の網焼き・蒸し焼き、寿司、フグ料理、天ぷら、鶏肉のソテーなど。
産地: フランス ブルゴーニュ地方
品種: シャルドネ100%
タイプ: 白ワイン 辛口
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マンドゥーリアの樹齢の古いプリミティーヴォの魅力が感じられる1本「パオロレオ」
プーリアの恵まれた気候と土地の個性を反映した高品質なワイン「パオロレオ」- Vol.3 -
マンドゥーリアの樹齢の古いプリミティーヴォの魅力が感じられる1本
パオロレオ ジュノニコ プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア リゼルヴァ 2017
GIUNONICO Primitivo di Manduria Riserva /CANTINE PAOLOLEO
樹齢は約70年の古木です。古くから栽培されているプリミティーヴォは素晴らしい価値を持つワインを生み出すことが出来ます。マンドゥーリアは日照時間が長く、昼夜の温度差が大きいため、熟度の高い葡萄が収穫でき、骨格が豊かでありつつ、しなやかなワインができます。「リゼルヴァ」は最低24ヶ月熟成、そのうち20ヶ月はオーク樽の大樽で熟成させています。
Tasting...
熟したブラックベリーやブラックチェリー、カシスなどの魅惑的なアロマが広がり、背景にバニラやココア、ダークチョコレート、なめし革のヒント。さらにタバコ、土っぽさ、複雑性に富んでいる。口に含むとしっとりなめらか。力強く、ベルベットのようなタンニンが溶け込んでおり濃厚な果実味。リキュールを思わせる濃縮感に、フレッシュな酸味が甘さを引き立たせる。仄かな甘みと酸味が絶妙のバランス。しなやかでエレガント、飲み応えが充実。黒系果実とスパイスが交わる長い余韻をもつ。
合う料理
ベリーソースを添えた牛ヒレのステーキ、仔羊や鶏肉のグリル、スペアリブ、ハンバーグ、トマトソースの料理、ジビエなど。
産地: イタリア プーリア
品種: プリミティーヴォ100%
タイプ: 赤ワイン フルボディ
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パオロレオの代表作!「オルフェオ ネグロアマーロ」
プーリアの恵まれた気候と土地の個性を反映した高品質なワイン「パオロレオ」- Vol.2 -
パオロレオの代表作とも言えるワインが「オルフェオ ネグロアマーロ」です。
このワインの2015、2016、2018VTがガンベロ ロッソでトレ ビッキエーリを獲得しました。
畑はプーリア南部のサレントに位置し、イオニア海とアドリア海の両方からの風が畑を吹き抜けます。樹齢は50年、栽植密度は4500本/haです。熟成はステンレスタンクで3ヶ月、さらにアメリカンオークとフレンチオークの樽で12ヶ月です。豊かな果実味にブラックペッパーを思わせるスパイシーな要素、さらにバニラやチョコレートのニュアンスも感じられます。
パオロレオ オルフェオ ネグロアマーロ 2020
Orfeo Negroamaro /CANTINE PAOLOLEO
香りはブラックチェリーやカシス、ブルーベリーに、微かなオレンジピールのヒント。そして甘草やブラックペッパーなどのスパイスの香り、チョコレート、トーストのニュアンスが続く。味わいはなめらかでふくよか。柔らかく包み込むようなタンニンが存在したっぷりとした果実味。フレッシュな酸味がバランスよくエレガントなスタイルにまとめ上げる。非常にスムーズで心地よい。余韻はココア、カプチーノを思わせる。
合う料理
鴨やラム肉のロースト、豚肉の生姜焼き、肉・野菜のソース炒め、ジビエ、ミートソース系パスタなど。
産地: イタリア プーリア
品種: ネグロアマーロ100%
タイプ: 赤ワイン フルボディ
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