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2017年2月

アルコール感のある「口溶け」が楽しめる「ルナ カベルネ・ソーヴィニヨン 2013」

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このワインはカベルネ・ソーヴィニヨンを主体にプティ・シラー、マルベックがブレンドされており、3品種すべてに共通して言えるのが「色濃く、濃厚、しっかりとしたタンニン」。プティ・シラーは主にジンファンデルのブレンド品種としてお馴染みですが野趣あふれる風味があり、良い意味でカベルネ・ソーヴィニヨンのカチッとした骨格を和らげます。マルベックとともにベリーの香り・風味が豊かで、タンニンに重きを置くスタイルではなく、果実の丸みと層をフォーカスさせた、驚くほどに柔らかな構造を造り上げました。

ルナ・ヴィンヤーズ カベルネ・ソーヴィニヨン カリフォルニア 2013
Luna Cabernet Sauvignon California /Luna Vineyards

香りにはカシスやブラックベリー、プラムなどの黒果実を基調とし、特徴的なミントやアニス、八角のヒント。そしてクローブやシナモンなどのスパイス、杉、タバコ、バニラ、チョコの香り。大地に息づく草木のような落ち着きと温もりが感じられる。アタックはソフトでなめらか。ビロードのような舌触りで、驚くほどに柔らかな印象を受ける。香り同様の香味が瞬く間に広がり、全体的にしなやかで、果実味と酸味、タンニンがバランスよく溶け込んでいる。カベルネ主体らしい骨格はもちろんあるがキメ細かくスムーズ、「パンチ」というよりはアルコール感のある「口溶け」が楽しめる。親しみやすくもエレガントなミディアムからフルボディ。後には果実、バニラのフレーヴァーが心地よい。

【合わせるお料理】
牛やラム肉のロースト、ビーフシチュー、焼き肉、ソースを使った料理など。

産地:アメリカ カリフォルニア
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン85%、プティ・シラー10%、マルベック5%
タイプ:赤ワイン ミディアム-フルボディ

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クリスピーで綺麗なシャルドネ「エィ・クリスプ・シャルドネ カリフォルニア 2014」

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生産者は1995年設立のルナ・ヴィンヤーズ。ナパで初めてイタリア品種であるピノ・グリージョをシルヴァラード・トレイル東側に植樹したファウンダーとしても知られ、以来ピノ・グリージョにおけるカリフォルニアでの知名度向上にも積極的に努めてきました。もちろんシャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンにも定評があります。ゴールドメダルやベスト・オブ・クラスなど3,000のワイナリーを越える世界のワインコンペティションにも選出され、ロサンゼルス・インターナショナル・ワイン・コンペティションなどでも数々の賞を獲得してきた実績をもちます。

ワインメーカーは、シャゥナ・ミラー氏。自然、土地、気候に感謝とリスペクトを示し、その地勢を失わないように人工的な化学物質や肥料を極力使わない方法に拘っています。植物から動物、小さな生物までに至る地域の多様性と石・岩などが混在するロッキーな地勢にも恵まれ、産出されるワインには常に素直な土地柄が表現されています。

本日は、シャープな酸とまろやかな果実味が調和したシャルドネのご紹介です。

ルナ・ヴィンヤーズ エィ・クリスプ・シャルドネ カリフォルニア 2014
a CRISP Chardonnay California /Luna Vineyards

アロマは力強く完熟した果実香が広がり、アプリコットやピーチ、リンゴ、砂糖漬けのレモン、蜂蜜を思わせる。甘さのある芳醇な香りで柑橘類の皮やジンジャーの香りがヒントにあり、バニラやコーヒーなどのオーク、塩気、ほろ苦いミネラル香が混じり合う。アタックはソフトでなめらか。果実味は豊かなボリュームとたっぷりとした旨みに満ち溢れる。ジューシーなパインやレモン、ナッツの風味があり、活気のある酸が味わいを支えている。粘性を感じるどっしりとしたボディながらもクリーンでドライなフィニッシュは見事の一語に尽きる。アルコール感のある充実した飲み応え、アフターにはパインのフレーヴァーが持続する。

【合わせるお料理】
豚や鶏むね肉のソテー、クリームコロッケ、シーフードのシチューやグラタン、クラムチャウダー、ゴルゴンゾーラのリゾットなど。

産地:アメリカ カリフォルニア
品種:シャルドネ100%
タイプ:白ワイン 辛口

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近年注目度の高いブドウ品種「グラシアーノ」

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グラシアーノは、フランスではモラステル(モナストレルとは全く別物)、ポルトガルではティンタ・メヌーダと呼ばれる黒ブドウです。天候にかなり左右される品種で、暖かい天候の下、実を結びます。完熟すると、色みが濃く、しっかりとした酸味のあるワインを造ることができます。そして芳香に富んでいるのも特徴の一つです。リオハではテンプラニーリョとブレンドされることが多く、テンプラニーリョに足りない華やかなアロマとエレガントさを印象付けます。

元来、グラシアーノは長期熟成に耐えるためレセルバやグラン・レセルバを造るのに最適なブドウでしたが、最近はグラシアーノ単一のヴァラエタルワインを多数見かけるようになりました。栽培が難しく採算性が悪いことを理由になかなか普及しなかったのですが、地球温暖化の影響が少なからずあるのでしょう。以前に比べ手が届きやすくなったグラシアーノ、注目度の高いブドウ品種です。

プロジェクト・ソルサル ヴィーニャ・ソルサル・グラシアーノ 2013
Viña Zorzal Graciano /Proyecto Zorzal

香りにはブラックチェリーやブラックベリーなどの黒果実やハーブ、ナツメグ、クローブ、ブラックペッパー、アニスなどのスパイスのアロマ。樽香は強くなく軽いトーストやコーヒーの香り。そしてタバコ、なめし革、紅茶の葉などの熟成香が続く。ミネラルが溢れ出るような大地のニュアンスが感じられる。アタックはなめらかで、生き生きとした果実味が伸びやか。豊かな酸とエキス分がバランスよく交わりジューシーさが前面に表れる。タンニンがしっかりと存在するも果実味が包み込むように広がり、過剰な重さのない親しみやすさ、かつエレガントに仕上がっている。新鮮味に溢れた辛口でしなやかなフルボディタイプ。飲み心地がよく、アフターには果実のフレーヴァーが持続する。

【合わせるお料理】
煮こみハンバーグ、ハム、シチュー、トマトやミートソ-ス系パスタ、ピッツァなど。

産地:スペイン ナバーラ州
品種:グラシアーノ100%
タイプ:赤ワイン フルボディ

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スペインワイン界のニュー・ウエーブ「プロジェクト・ソルサル」

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プロジェクト・ソルサルは、昔から栽培されてきた古い畑に着目し、ナバーラでは少なくなった樹齢70年~120年のガルナッチャの畑を所有しています。土着品種にこだわるスタイルで、ガルナッチャやグラシアーノなどの固有品種に力を入れており、栽培は有機農法を実践しています。醸造は近代的な設備や醸造技術を駆使し、新樽や酸化防止剤の使用を極力避けるなど徹底した管理の下で高品質なワインが造られています。

彼らのワインは、伝統を重んじながらもフレッシュ感のある豊かな果実味が特徴です。スペイン国内のギア・ペニン誌を始め、イギリスのデカンタ誌、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙など様々なメディアからも高評価を獲得しています。スペインワイン界のニュー・ウエーブとして、注目されている生産者です。

本日は、飲み心地のよいガルナッチャのご紹介です。

プロジェクト・ソルサル ヴィーニャ・ソルサル・ガルナッチャ 2015
Viña Zorzal Garnacha /Proyecto Zorzal

香りにはブルーベリーやラズベリーなどの甘い果実香にオレンジの皮、ラベンダー、リコリス、ブラックペッパーやクローブなどのスパイス、石、ミネラルのノート。香りの構成としてはシンプルで、新鮮味に溢れた豊かな芳香。アタックはなめらかで生き生きとした果実感で満たされる。味わいはまさにピュア。ジューシーさとスパイスが絶妙のバランスを保っており、柔らかなタンニンと穏やかな酸味が綺麗に溶け込んでいる。比較的軽やかでスムーズな飲み心地。親しみやすくもドライに仕上がっており、フィニッシュはさっぱりとしている。ワイン単体でも美味しく、気軽に楽しみたい赤ワイン。

【合わせるお料理】
ペッパーを効かせた肉料理、餃子、ハム、シチュー、ラタトゥイユなど。

産地:スペイン ナバーラ州
品種:ガルナッチャ100%
タイプ:赤ワイン ミディアムボディ

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2017年 ㈱稲葉 春の試飲会&セミナー

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昨日は、㈱稲葉さんのワイン試飲会に参加し、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、チリ、ポルトガルワインなど約100種類をテイスティングしました。

今回の目玉は何と言っても生産者の来日によって開催されたセミナーといっても過言ではなく、イタリア・ヴェネトの生産者ヴィッラ・アンナベルタよりオーナーと醸造家が、そして当店でも不動の人気を誇るブルゴーニュの生産者ヴァンサン・ジラルダンより輸出マネージャーと醸造家が来日されました。

テイスティングコーナーには、ヴィッラ・アンナベルタのラインナップがずらり(画像はありません)と並び、テイスティングしながら醸造家から貴重なお話をお伺いすることができました。口当たりがスムーズで飲みやすさが印象的なリーズナブルなものから深みのあるゴールドラベル、そしてアマローネまで。飲み応えとともに甘美な余韻にうっとりです。

続いてヴァンサン・ジラルダンのセミナーは別室に移動し、着席での受講。定員100名でしたが瞬く間に満員となりキャンセル待ちが多数でたそうです。白、赤合わせて6種類をテイスティングしました。

白ワイン
2013 Emotion Bourgogne Blanc
2011 Saint-Aubin 1er Cru Les Murgers des Dents de Chien
2011 Chassagne-Montrachet 1er Cru Clos du Cailleret

赤ワイン
2013 Auxey Duresses V.V.
2009 Santenay 1er Cru Les Beauregard
2010 Pmmard 1er Cru Les Rugiens

ヴィンテージやテロワールの特徴など約90分間みっちりと、こちらも貴重なお話をお伺いすることができました。気になるワインはまた改めましてご案内させていただきます。

フィリップのピノ・ノワールは力強いタンニンが存在し、優雅さを兼ね備えたもの。

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ジュヴレ・シャンベルタンの典型「フィリップ・ロシニョール」

本日はドメーヌがあるアペラシオン、ジュヴレ・シャンベルタンのご紹介です。

ブドウ樹の平均樹齢は60年で、ラベルには「ヴィエイユ・ヴィーニュ」の表記があります。畑は厳格なリュット・レゾネで管理されており、100%除梗し、オーク樽(新樽比率30%)にて18ヶ月熟成されます。 フィリップのピノ・ノワールは力強いタンニンが存在し、優雅さを兼ね備えたものです。ドメーヌ設立以来そのスタイルは変わらず、熟成して美味しいワインを頑なに造り続けています。

フィリップ・ロシニョール ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ 2011
Gevrey-Chambertin Vieilles Vignes /Philippe Rossignol

香りにはクランベリーやラズベリー、野バラ、ローズヒップ、ミント、梅、そしてクローブやシナモンなどのスパイス、樽由来のロースト香。徐々に野性味が強く表れ、タバコ、マッシュルーム、なめし皮、森の下草、腐葉土などの熟成香が続く。アタックはなめらかでビロードのような舌触り。ミネラルを伴う果実味と上品な酸味、丸いタンニンが溶け込んでおり、ジュヴレらしい力強さはもちろんだがエレガントさを兼ね備える。辛口でしっかりとした骨格をもち、後半にかけて広がりがよい。タンニンが心地よい収斂性をもたらし、味わい深く、長く続く余韻も持つ。アフターにはドライフルーツのような果実感、そして心地よい渋みが残る。

【合わせるお料理】

鴨肉のロースト、鶏や牛肉の赤ワイン煮込み、ジビエ、チーズであればウォッシュタイプや白カビ・ブリーなど。

産地:フランス ブルゴーニュ地方 コート・ド・ニュイ地区
品種:ピノ・ノワール100%
タイプ:赤ワイン フルボディ

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ジュヴレ・シャンベルタンの典型「フィリップ・ロシニョール」

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建物の全体が葡萄の葉に囲まれた、なんともユニークなドメーヌ、フィリップ・ロシニョール。ロシニョール家は代々ジュヴレ・シャンベルタン村で農業を営む家系で、当主はフィリップ・ロシニョール氏です。義理の兄にあたるジョセフ・ロティの下でワイン造りを学び、1976年に2haの畑からの赤ワイン3種類で念願だった独立を果たしました。

生産されたワインの約半分がネゴシアンに販売され、残りをレストランやワインショップ、個人の重要顧客といった国内向けに振り分けられるために、輸出されるのは極僅か。もちろん自身の名前で瓶詰めするものは、特に品質の良いものだけにこだわっています。

本日はAOCブルゴーニュ、赤と白のご紹介です。ヴィンテージはともに2014年をPick Up!

ブルゴーニュ・ルージュ 2014
Bourgogne Rouge /Philippe Rossignol

香りにはラズベリーやブルーベリー、マラスキーノチェリー、バラ、スミレ、ラベンダーなどの華やかなアロマにローズマリー、スパイシーなオークの香りがアクセント。他にマッシュルーム、なめし革、枯れ葉、鉄の香り。ミネラルのニュアンスが洗練さを与え、やや複雑。アタックはソフトでなめらか。果実味は瑞々しく伸びやかな広がりを見せ、香り以上に華やかで芳醇な果実感、スパイシーさはもちろん野性味を備えている。このクラスとしてはとても滋味深いもの。ミネラルを芯とする味わいはぶれることなく、くっきりとした酸とともに骨格を形成。濃縮具合が良好で、ポテンシャルの高さを感じさせる。

【合わせるお料理】
鴨や仔羊のロースト、鶏肉の赤ワイン煮込、牛すき焼き、マグロのカルパッチョなど。

産地:フランス ブルゴーニュ地方
品種:ピノ・ノワール100%
タイプ:赤ワイン フルボディ

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ブルゴーニュ・ブラン 2014
Bourgogne Blanc /Philippe Rossignol

香りにはアプリコットやピーチ、蜜リンゴ、ライムの皮、カルダモン、アニス、スパイシーなオーク、ミネラルのノート。そしてナッツや栗、砕石などのスモーキーな香り、ブリオッシュなどの熟成香が続く。アタックはソフトでなめらか。果実味はミネラルを豊富に含みまさにピュアそのもの。酸度は程よく繊細かつ丸いテイスト、樽の要素が穏やかに溶け込んでいる。ふくよかなボディ感にも飲み応えという点ではやや軽めの印象だが、よい意味で品が良く、かつ滋味深さとしなやかさを兼ね備える。キレのよいフィニッシュ、果実とオークのフレーヴァーが余韻に残る。

【合わせるお料理】
和食を中心とした料理、天ぷらやフライ、寿司、豚肉のソテー、白身魚のムニエルなど。

産地:フランス ブルゴーニュ地方
品種:シャルドネ100%
タイプ:白ワイン 辛口

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フランスの偉大なるロゼワイン「タヴェル・ロゼ」

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タヴェルはグルナッシュを主体とするロゼのみのアペラシオンで、ロワールのアンジューとともにフランスを代表するロゼワインです。アンジューはやや甘口で軽やかなタイプに仕上がりますが、タヴェルは辛口で、アルコール度数が高くしっかりとしたボディと力強いアロマが特徴的です。辛口のロゼと言えば、近郊のアペラシオン、プロヴァンスのロゼも有名です。プロヴァンスは比較的軽く親しみやすいもの、一方タヴェルの方はふくよかでコクが感じられます。アペラシオンに認定されたのは1936年、これはフランスのロゼのAOC産地の中では最も早い認定です。

ファミーユ・ペラン タヴェル・ロゼ 2014
Tavel Rosé /Famille Perrin

香りにはストロベリーやザクロ、チェリー、アプリコット、ピンクグレープフルーツ、薔薇、ピンクペッパー、アニス、ジャスミンティー。ほんのりと甘さのあるチャーミングな芳香が広がり、そして砕石やチョーク、石灰的なミネラルのニュアンスが複雑に混じり合う。アタックはソフトでなめらか。果実味は新鮮味に溢れておりリッチな果実感で満たされる。ジューシーな味わいで親しみやすさはあるが豊富なミネラルが軸となり味わいがぶれない。粘性を感じるアルコール分と適度にタンニンが感じられ、赤ワインとまではいかないまでも「コク」と「力強さ」が感じられる。上品な酸とのバランスがよい辛口、総じてエレガントな仕上がり。アフターの余韻は長く果実のフレーヴァーが持続する。

【合わせるお料理】
魚・肉料理全般、中華、ミートソースのパスタなど。

産地:フランス ローヌ地方
品種:グルナッシュ60%、ムールヴェードル30%、サンソー10%
タイプ:ロゼワイン 辛口

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ローヌ南部で最も北に位置するAOC「ヴァンソーブル」

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ヴァンソーブルはローヌ南部で最も北に位置するアペラシオンで、畑は丘陵の日照に恵まれた斜面に広がっています。温暖な地中海性気候のローヌ南部の中でも、標高が高くアルプスからの冷たい風や冬から春にかけてミストラルと呼ばれる乾燥した強い風が吹き込みます。湿気が少なく乾燥した気候、そしてこの風の影響もあり、ブドウは病害から守られているのです。

土壌は粘土質で石が多いのが特徴です。石が暑さを蓄えるため、ブドウが早く熟し凝縮したワインが生まれます。とはいえ、他のローヌ南部の赤ワインにみられるような重さは少なく、爽やかな酸を感じるエレガントなスタイルです。元はコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュとしてヴァンソーブルの名を付記していましたが、その個性が認められ、2006年に単独のアペラシオンとして認定されました。

ファミーユ・ペラン ヴァンソーブル レ・コルニュ 2013
Vinsobres Les Cornuds /Famille Perrin

香りにはブラックベリーやブルーベリー、ブラックオリーブ、スミレ、ミント、ドライハーブ、ペッパー。そして仄かな樽香、シナモンやチョコ、コーヒーの香り。ミネラルに溢れた洗練された芳香、続いてジャーキーや皮革のニュアンスが現れ、やや複雑。アタックはソフトでなめらか。果実味は豊かで艶々しく、しっとりとした舌触り。凝縮感があるが重すぎないのは、キメ細かなタンニンと、穏やかながらもメリハリが効いている爽やかな酸に由るもの。スマートなつくりでしっかりとした骨格を持ち、味わいとしては辛口ながらグリセリン分が豊か。アフターの余韻が心地よく、果実のフレーヴァーとともに果実由来の甘さが残る。

【合わせるお料理】
鳩肉のロースト、豚の角煮、焼き鳥、仔牛のレバーソテー、赤身肉蒸し煮など。

産地:フランス ローヌ地方
品種:シラー50%、グルナッシュ50%
タイプ:赤ワイン フルボディ

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1909年から家族経営を守り続ける南ローヌ最大の造り手「ファミーユ・ペラン」

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南ローヌの主要アペラシオンに300ヘクタール以上の畑を所有する、南ローヌ最大の造り手ファミーユ・ペラン。個々の品種が最も適したテロワールを見極め、古くからオーガニック栽培を実践しています。 その歴史は1909年に、シャトーヌフ・デュ・パプを代表するシャトー・ド・ボーカステルを購入したことから始まり、3代目のジャック・ペランが全ての基礎を築きあげてきました。そして4代目のジャン・ピエール・ペランはコストパフォーマンスの高いネゴシアン・ブランド、ラ・ヴィエイユ・フェルムを発売し、1989年にはカリフォルニアのボーカステルとも言えるタブラス・クリークをリリース。時代とともに革新を続けながらも、「ワインは自然の力だけで造るもの」というポリシーを貫き、父から子へと家族の伝統が頑なに受け継がれています。

本日は、コート・デュ・ローヌ・レゼルヴの赤と白をPick Up!

ファミーユ・ペラン コート・デュ・ローヌ・ルージュ・レゼルヴ 2013
Côtes du Rhône Rouge Réserve /Famille Perrin

香りには熟したラズベリーやプラムなどの果実香にラベンダー、ペッパー、ナツメグ、オレガノやフェンネルなどのハーブのノート。そしてドライフルーツの要素がみられ、控えめな樽香には、コーヒーやチョコ、クローブを思わせる。他にジャーキー、土、ミネラルのニュアンスが混じり合う。アタックはソフトでなめらか。ミネラルを伴うリッチな果実味で、ぷりっとした質感と鮮度、やや肉厚なボディ感を備える。十分な熟度ながら甘さが抑えられており、しっかりとした構造を保つには豊富なミネラルとともにエレガントな酸の存在が大きく起因する。タンニンはキメ細かく、バランスのよい仕上がり。合わせるお料理は赤身肉料理全般、茄子の肉味噌炒め、ピーマンの肉詰め、餃子、ラタトゥイユなどがおすすめ。

品種:グルナッシュ60%、シラー20%、ムールヴェードル20%
タイプ:赤ワイン フルボディ

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ファミーユ・ペラン コート・デュ・ローヌ・ブラン・レゼルヴ 2015
Côtes du Rhône Blanc Réserve /Famille Perrin

香りにはグレープフルーツやライムなどの柑橘類、グリーンアップル、リンゴ、ピーチ、ジャスミン、ミント。新鮮味に溢れた華やかな果実香が広がりジンジャーやチョーク、ミネラルのノートが混じり合う。そしてオイリーなニュアンスや仄かに甘い蜂蜜の香りが現れ、さらなる奥行を生む。アタックはソフトでなめらか。エキス分豊かな果実味と生き生きとした酸とのバランス。ローヌワインならではのコクはもちろん、過度なアルコール分を感じさせないドライな仕上がり。口中に香味が行き渡り、純粋さとエレガントさを兼ね備える。ボディは程よく、長めのアフター。地中海料理との相性が抜群!

品種:グルナッシュ・ブラン50、ヴィオニエ20%、マルサンヌ15%、ルーサンヌ15%
タイプ:白ワイン 辛口

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