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バロッサに吹き込んだ新しい風 「トイスナー・ワインズ」

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大手グループによる買い取り価格が不当に安いため存続の危機にあったバロッサの高樹齢の畑。売れば売るほど採算が合わないため、これ以上の育成管理ができないと考えたブドウ栽培農家は数知れず、当時は伐採や人気の品種に植え替えるなどを余儀なくされていました。

そんな中、古木の畑を守ろうと立ち上がったのが醸造家のキムと友人で栽培家のミックでした。彼らはバロッサのある著名なワイナリーで出会い、いつしか自分たちの理想を共有するようになります。バロッサの「黒い宝石」、特にグルナッシュ、マタロ、シラーズなどの古木が生み出す果実に深く魅かれていました。彼らは資金集めに奔走し、ようやく畑を買い取ることに成功。2001年、キムが27歳の時のことです。これがトイスナー・ワインズの始まりです。

トイスナー・ワインズの特徴は、古木が生み出す、粒が小さく厚い果皮を持ちバランスのとれた果実を風味豊かに表現することです。何世代にも亘って丹念に畑の手入れを続ける栽培農家との信頼関係、バロッサでワイン造りに携わる人々との緊密な繋がり、これらが厳選された良質な果実の確保を可能にし、トイスナー・ワインズの原動力となっています。

本日は、シラーズとリースリングをPick Up!

リブキー・シラーズ バロッサ・ヴァレー 2014
Riebke Shiraz /Teusner Wines

香りにはブラックベリーやブルーベリー、プラムなどの豊かな果実香にラベンダー、ミント、ブラックオリーブ、ペッパーやクローブなどのスパイシーなノート。加えて樽からくるタバコ、バニラ、チョコなどの芳しい香りやタール、皮革などのブーケが続き、複雑さと奥行がもたらされる。アタックはソフトでなめらか。継ぎ目のないシルキーな舌触りで凝縮した果実感で満たされる。高いアルコール分にも威圧的な要素はなく果実本来の風味がひしひしと感じられ、美味しさがこみ上げる。旨みがあり、熟したタンニンが存在、しっかりとした骨格はもちろんだが柔らかな酸とも相俟って飲みやすい印象を受ける。香り同様に新鮮な果実とオークのヒント。過度な甘さを抑え見事にドライな味わいに仕上げている。アフターには果実とオークのフレーヴァー、余韻も長め。

【合わせるお料理】
赤身肉料理やハンバーグ、ベーコンを使った料理、ピーマンの肉詰め、豚の角煮、茸のリゾットなど。

エンプレス・イーデン・ヴァレー・リースリング 2015
Empress Eden Valley Riesling /Teusner Wines

香りには新鮮なグリーンアップル、ライムやグレープフルーツなどの柑橘類にグァバ、スイカズラ、ジャスミン。そして湿った粘土や鉱物、ミネラルのニュアンスが加わり、アロマオイルのような芳香性をもつ。アタックは爽やかでピリリとしたクリスピーな飲み口。果実味はピュアな旨みに溢れており、同時に酸味の豊かさが感じられる。伸びやかに口中に広がり、ミネラリーで味わいのバランスがよい。芯のしっかりとしたスタイルながら果実味は柔らかく親しみやすさがあり、心地よいシトラス・フレーヴァーがエレガントな余韻へと誘ってくれる。

【合わせるお料理】
和食、魚介料理、カレー風味の料理、鴨肉、ソーセージやベーコンなど。