ホーム>インフォメーション>ピックアップ情報>歴史と伝統、そして革新が息づくバローロのトップ生産者
ピックアップ情報

歴史と伝統、そして革新が息づくバローロのトップ生産者

20161212162736.jpg

アゼリアは、設立1920年の典型的な家族経営のワイナリーで現当主は4代目ルイージ・スカヴィーノ氏。設立当時は伝統的なスタイルの造り手でしたが、1980年代後半にバリックによる熟成を開始し、1990年代に革新派のマニフェストを採用。その後、1995年にバローロを近代化したルネッサンスの担い手マルク・ディ・グラッツィアのグループに加入し、バローロ・ボーイズの一員としてアメリカで人気を博しています。

全て自社畑生産で、畑はカスティリオーネ・ファッレット、セッラルンガ・ダルバ、モンテルーポ・アルベーゼに位置しています。リゼルヴァを含む4つの知名度の高いクリュ畑を擁しており、中でもその筆頭は「ブリッコ・フィアスコ」。他には、マルゲリア、ヴォゲラ・ブレア、サン・ロッコのクリュ・バローロも手掛けています。

本日はクリュ・バローロ「サン・ロッコ」をPick Up!
希少なバック・ヴィンテージ2004年のご紹介です。

アゼリア バローロ サン・ロッコ 2004
Barolo San Rocco /Azienda Agricola AZELIA

【テイスティング・コメント】
アロマは芳醇で熟したブラックチェリーやイチジク、プルーン、リコリス、香辛料の香りが非常に豊か。ペッパーやシナモン、メントールの香り、タール、皮革、なめし革などの香りが次々と現れる。そして樽からくるバニラエッセンスやトースト、ビターチョコ、白檀などの芳しい香りや杉、タバコ、腐葉土などの熟成香がさらなる奥行を生む。複雑で深淵なるブーケが魅了する。アタックは強くなめらか。凝縮度の高い果実味と酸味、タンニンがバランスよく交わりしっかりとした骨格をもつ。味わいは香り同様に熟していて心地よい甘酸っぱさ、煮詰めた果実に甘いトーンをもつ風味豊かなバルサミコ、ローストしたオークの要素が綺麗に溶け込んでいる。風味の広がり・厚みがあり、タンニンは噛み応えがある(飲み頃に入っており決して嫌みが無い)。熟成により丸みを帯びるも、「厳格」な個性はそのままに階層的な深みと純粋な複雑味が感じられる。突出した長い余韻、12年の歳月を経るもさらなる熟成のポテンシャルを感じさせる。

【合わせるお料理】
牛肉の赤ワイン煮込み、赤身肉のロースト、ジビエなど。

産地:イタリア ピエモンテ
品種:ネッビオーロ100%