2017年3月
シャンパーニュに似通ったエレガンス「バルフォー 1503 ロゼ・ドライ NV」
地球温暖化の影響により、近年“ワイン産地”として注目を集めるイギリスですが、もともと良質なスパークリングワインをつくる条件となる「白亜質土壌」、「冷涼な気候」「ブドウの生育期間の長さ」のすべてを備えており、高品質なスパークリングワインを生産するポテンシャルを秘めていました。2000年代以降は、スパークリングワインの生産が活況を呈し、瓶内二次醗酵方式で高品質なワインをうみ出す造り手があらわれています。
本日はロゼ・スパークリングを得意とするエステイト、ハッシュ・ヒース・エステイトより「バルフォー 1503 ロゼ・ドライ NV」のご紹介です。
ハッシュ・ヒース・エステイトのワイン造りは実業家として成功したリチャート・バルフォー・リン氏により2010年に始まったまだ新しいプロジェクトです。『モダン・クラシックの特徴をもち、世界に認められるクオリティワインを!』を目標に掲げ、クリーンな果実味と凝縮感あるアロマをもつエレガントなスパークリングワインを生産しています。
ハッシュ・ヒース・エステイト バルフォー 1503 ロゼ・ドライ NV
Balfour 1503 Rosé Dry /Hush Heath Estate
香りにはラズベリーやレッドチェリーのコンフィ、赤リンゴ、ローズヒップ、ジンジャーが混じり合う鮮烈かつ上品なアロマ。そして香ばしいイーストやナッツ、砕石、ミネラルのニュアンス。口に含むと、非常にスムーズで繊細な発泡が心地よく、生き生きとした果実感で満たされる。爽やかでクリーンな印象。柔らかくジューシーな果実味と酸とのバランスが絶妙のハーモニーを奏でており、味わいとしては辛口ながらフィニッシュに仄かな甘さが残る(残糖は18.4g/L)。ミネラリーでシャンパーニュに似通ったエレガンス、アフターの余韻も長く果実のフレーヴァーが持続する。
【合わせるお料理】
鴨肉のロースト(ベリーソースを添えて)、鶏肉と茸のクリーム煮、マグロの刺身やカルパッチョなど。
産地:イギリス イングランド
品種:ピノ・ノワール55%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ5%
タイプ:スパークリングワイン ロゼ 辛口
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シラー系主体にバルベーラのブレンド。「リアンノン・レッド」
プティ・シラー+シラー+バルベーラ=リアンノン・レッド
シラー系主体にバルベーラのブレンド。
カリフォルニアで人気の品種プティ・シラーは、ジンファンデルのパートナーとしてよく見かけますが、プティ・シラーを主体にバルベーラがブレンドされるのはとても珍しいです。
バルベーラはイタリア・ピエモンテ州の土着品種で、最近では近隣のエミーリア・ロマーニャ州でも多く栽培されるようになりました。最適な土壌は粘土質や砂質と言われていますが、元々バルベーラの生命力はとても強く、多くの品種に比べて順応性が高いことで知られています。品種の特徴としてはチャーミングな果実味としっかりとした酸度が挙げられます。十分な日照量により豊かな風味を得るのですが、地中海性気候で温暖なカリフォルニアであれば合点がいきます。
ワインはお互いに良いところを引き出し合い、非常に豊かな果実味としなやかな酸を兼ね備えています。マイルドでとても近づきやすいスタイルです。
ラザフォード・ランチ リアンノン・レッド 2014
Rhiannon Red /Rutherford Ranch Winery
香りには完熟したベリーフルーツやプルーン、ラベンダーなどの芳醇なアロマにドライハーブ、ブラックペッパー、リコリス、ミネラルのノート。そしてバニラやシナモン、クローブ、モカ、ミルクチョコ、トーストなどの豊かな樽香が加わり複雑でリッチな奥行を生む。他になめし革、ベーコン、ジャーキーのニュアンス。アタックはなめらかでジューシーな果実味が溢れんばかりに広がり、味わいは濃密。幾分残糖が感じられるジャミーな風味にもオーク由来のスパイス、バニラが溶け込んでおり甘辛のバランスがとれている(この仄かな甘さが心地よい)。タンニンは丸くしなやかな酸とのバランスがよく、ストレートに果実の旨み・芳醇さが堪能できる。マイルドで親しみやすくもエレガントなスタイル、香り同様のフレーヴァーが余韻に残る。
【合わせるお料理】
仔羊や鴨・ラム肉のロースト、ベリーソースを添えたポークソテー、すき焼き、焼き肉など。
産地:アメリカ カリフォルニア
品種:プティ・シラー53%、シラー37%、バルベーラ10%
タイプ:赤ワイン フルボディ
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