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2018年6月

ドメーヌ・ジョセフ・ロティのアリゴテは黄金のアリゴテ「ブルゴーニュ アリゴテ」

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本日は、ジュヴレ・シャンベルタンの名門、ドメーヌ・ジョゼフ・ロティが手掛けるアリゴテをご紹介します。

通常ブルゴーニュで広く栽培されているアリゴテは「アリゴテ・ヴェール」という品種です。ヴェールとは緑色の意味で、その名の通り緑色をしており酸味が強く痩せた味わいになるものが多いです。一方で「アリゴテ・ドレ」という品種が存在し、ドレとは「金色の」という意味があります。果皮が薄く、熟すと黄金色になる葡萄です。アリゴテ・ヴェールとは全くの別物で、糖度が高く酸味が突出することがありません。

ドメーヌ・ジョセフ・ロティのブルゴーニュ アリゴテには、このアリゴテ・ドレが使用されています。アリゴテ・ヴェールに比べて香りが華やかなのも特徴の一つで、密度の高さとしっかりとした構造が感じられます。収穫は手摘み、樹齢は40年以上、僅か2樽のみの生産です。

ドメーヌ・ジョセフ・ロティ ブルゴーニュ アリゴテ 2014
Bourgogne Aligote /Domaine Joseph Roty

香りにはレモンやグレープフルーツなどの柑橘類、ドライアプリコット、白い花、カモミール、カルダモン、鉱物的なミネラルのニュアンスが複雑に混じり合う。香り高く豊かな果実香、フリンティな香りをアクセントにフレッシュさが一層引き立たされる。アタックは爽やかでなめらか。密度の高いミネラルを軸にしっかりとした構造を持つ。柑橘類や熟れた黄系果実の仄かな甘味を感じつつドライフルーツ的要素、ジューシーな旨みとともにドライ感が混在する。キレの良い辛口で溌剌とした酸が味わいを支える。アフターにはグレープフルーツの皮やミネラルのような心地よいほろ苦さ。

合わせるお料理
サラダ、焼き魚、レモンを添えた焼牡蠣、カルパッチョ、貝類のアヒージョ、アクアパッツァなど。

産地:フランス ブルゴーニュ地方
品種:アリゴテ・ドレ100%
タイプ:白ワイン 辛口

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2018年 ㈱稲葉 イタリア&スペインワイン試飲会

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昨日はワイン試飲会でした。

「イタリア&スペインワイン試飲会/株式会社 稲葉」

今回はイタリアワインとスペインワインを中心におよそ100種類のワインをテイスティングしてきました。

先ずはスパークリングワインから。金沢と同じくらい名古屋は暑く、また湿度も高く、少し火照った身体には爽快な泡の刺激がとても心地よかったです。次いで白ワイン、赤ワイン。

そして参考出品枠には当店でも大人気の2大ノヴェッロが!

■ヴェレノージ ノヴェッロ 2017

■ファルネーゼ ノヴェッロ テッレ・ディ・キエティ 2017

こちらは少し冷やし気味にいただいて、フルーティーでやっぱり美味しい、どちらも好みの味わいです。

会場ではイタリアの生産者ルイジ・リゲッティのオーナー:ジャン・マリア・リゲッティ氏とスペインの生産者ボデガ・イヌリエータの営業マネージャー:ホセ・アントニオ氏が来日されておりミニセミナーも開催されました。

生産者のお話を聞きながらのテイスティングは、大変貴重で有意義なものでした。

最後にボデガ・イヌリエータの営業マネージャー:ホセ・アントニオ氏とパシャリ。

気になるワインは改めてご紹介をさせていただきます。

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カルト・ジンファンデルの代名詞的存在「ターリー・ワイン・セラーズ」

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カリフォルニア最上のジンファンデル&プティ・シラーの造り手として知られるターリー・ワイン・セラーズは『フロッグス・リープ』の設立者であり、カリフォルニア屈指のカリスマ女性醸造家、ヘレン・ターリー氏の弟でもあるラリー・ターリーが1993年に設立。設立当初はヘレン・ターリーがワインメーカーを務めていましたが彼女のアシスタントを務めていたアレン・ジョーダンが引き継ぎその後はラリーと二人三脚でワイナリーを構築していきます。2012年からは、ターリーで2005年からグローワーとしてアレンの下で経験を積んだティーガン・パサラクアがワインメーカーに昇格し既存のスタイルを壊すことなく更に洗練されたワインを造り出しています。ティーガンはSan Francisco Gateでワインメーカーオブザイヤーに選ばれているほどの敏腕です。

生産している28種のワインの多くは単一ヴィンヤード産のジンファンデルとプティ・シラーです。古い葡萄樹の畑に焦点を当てることでカリフォルニアのユニークなワイン造り文化を創造し、保存することを目指しています。自社の全ての畑はCalifornia Certified Organic Farmers によって認定されていますが、その途上にあり発酵にあたっては全て自然の酵母を使っています。

本日は、平均樹齢は約80年のオールド・ヴァインズをご紹介します。41~129年になる葡萄樹もあります。カリフォルニアの様々なエリア(ナパ、ソノマ、メンドシーノ、ローダイ、コントラコスタ、アマドー、パソロブレス)の18ヴィンヤードの葡萄を使用。既に美味しいですが、5~8年、またはもっと経てば、より良く熟成します。

ターリー・ワイン・セラーズ オールド・ヴァインズ・ジンファンデル 2015
Old Vines Zinfandel /Turley Wine Cellars

香りにはラズベリーやブルーベリー、ベリージャム、レーズン、リコリス、梅、アクセントに八角やシナモンなどのスパイスのノート。そして樽由来のバニラやタバコ、ナツメグの香り、ペッパーや紅茶、スモーキーな要素があらわれる。僅かにメントールのような爽やかなニュアンスも。アタックはなめらかでボリューミーな果実味が広がり口当たりは丸いテイスト。ソフトな印象にもアルコール分が高く(15.5度)凝縮度の高さが窺い知れる。純粋で、今も活気のある洗練された飲み口で、酸味は穏やかでバランスがとれている。熟したタンニンが溶け込んでおり辛口にしてほんのりと心地よい残糖が感じられる。べた付かず洗練された趣があり過熟感がない。古木ならではの複雑味とコクが楽しめる上、余韻の長さも突出している。

合わせるお料理
牛フィレやラム、鴨肉のロースト、照り焼きソースのハンバーグ、焼き鳥、お好み焼き、バーベキュー、キムチなど。

産地:アメリカ カリフォルニア
品種:ジンファンデル100%
タイプ:赤ワイン フルボディ

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次代を担うナパの新星ワイナリー「スカーレット・ワインズ」

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スカーレット・ワインズはNFLオークランド・レイダーズを共同創立者として有名なマクガー家所有の家族経営のワイナリーです。元々4代以上続くグローワーでもあり、オリン・スウィフトやレイディ等の有名ワイナリーへ葡萄を提供しています。2015年に創立者の曾孫の名を取ったスカーレットと改名する以前までは、マクガー・ファミリー・セラーズとして活動していました。スカーレットの名は西から東まで、ミシュラン一ツ星常連ゲーリー・ダンコやマイケル・ミーナ、ヴァレンティノ、デルモニコス等々、全米屈指のレストランのワインリストに載っています。

醸造家はマイク・スミス氏。ナパのトップ醸造家の一人であるトーマス・ブラウン氏の下で修行を積み、その実力を遺憾なく発揮しています。本日は、プティ・ヴェルドをご紹介します。2015年のプティ・ヴェルドは並外れて上質で濃厚、凝縮感あるラザフォードらしい果実と、しっかりとしていながらよく溶け込んだ酸が口中で感じられます。

スカーレット・ワインズ プティ・ヴェルド ラザフォード ナパ・ヴァレー 2015
Petit-Verdot Estate Grown Rutherford Napa Valley /Scarlett Wines

香りにはカシスやブラックチェリー、ブルーベリー、ブラックベリージャム、果実のコンポートのような凝縮した果実香が支配的で、スミレ、タイム、ドライハーブ、スパイシーかつローストしたオークのノートがアクセント。バニラやナツメグ、クローブ、モカ、チョコなどの芳しい香りが広がり、鮮烈で複雑、深い奥行が感じられる。他にミネラルや土、ややスモーキーなニュアンスをもつ。アタックは力強くなめらか。濃厚な果実味が溢れんばかりに広がりアルコール感はもちろんのことエキスが充実している。タンニンはしっかりとしているが丸く柔らかで、酸とのバランスがとれている。とろりとしたオイリーなテクスチャー、辛口にしてほんのりと残糖が感じられる。ふくよかなボディ感、飲み応えがあり、たっぷりとした果実味のリッチな味わいが特徴。アフターの余韻も突出して長く、果実とオークのフレーヴァーが持続する。

合わせるお料理
牛やラム肉のロースト、スペアリブ、ハンバーグ、すき焼き、熟成チーズなど。

産地:アメリカ カリフォルニア ナパ・ヴァレー ラザフォード
品種:プティ・ヴェルド100%
タイプ:赤ワイン フルボディ

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「アンデルーナ・セラーズ」からシャルドネとカベルネSがNew Arrival!

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トゥプンガトに広がる畑が生み出す高品質な葡萄

現在、国全体の約80%のワインを生産しており、アルゼンチンワインを牽引するワイン産地メンドーサ。その中でもプレミアムワインの代表格として世界からも注目を浴びる産地がウコヴァレーです。ウコヴァレーは3つのサブリージョン、トゥプンガト、トゥヌジャン、サンカルロス、に分かれており、中でもトゥプンガトはメンドーサで最も標高が高く、豊富な日照量と昼夜の激しい気温差が高品質の葡萄を生み出します。さらに、トゥプンガトの中の限定された区画「グアルタジャリー(Gualtallary)」という場所にアンデルーナ・セラーズは位置しています。土壌は砂や粘土ですが、表面が石灰質で覆われた丸い石がたくさん含まれていることが特徴です。

本日は「アンデルーナ・セラーズ」から、ラインナップに新しく加わったシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンをご紹介します。ともに標高1,300mの畑の葡萄を使用しています。

アンデルーナ・セラーズ フィロスール・シャルドネ 2017
Filosur Chardonnay /Andeluna Cellars

香りには白桃やリンゴ、パイン、グレープフルーツなどの果実香に白い花、花の蜜、カルダモン、新鮮なハーブ、ミネラルのノートが混じり合う。シンプルにして香り立つフルーティーなアロマが魅力的で、洗練された芳香が広がる。口に含むとなめらかで爽快な飲み口。ミネラリティに溢れたジューシーな果実味が広がり、豊かな酸が味わいを支えるエレガントなスタイル。幾分軽快ながらも申し分のない旨みがあり、味わいはドライで、フィニッシュのキレがよい。アフターにかけて心地よい引締めをもち、エキス分豊かでミネラリー、ほろ苦い余韻を持つ。

 

アンデルーナ・セラーズ フィロスール・カベルネ・ソーヴィニヨン 2017
Filosur Cabernet Sauvignon /Andeluna Cellars

香りにはカシスやブラックベリー、プラムなどの果実香にスミレ、ドライハーブ、ペッパーやクローブなどのスパイスのノートが混じり合う。そして木樽由来のバニラやナツメグ、杉、コーヒーなどの芳しい香り。ローストしたオークの香りが心地よいアクセント。タンニンはやや豊かで程よい酸味、果実味とのバランスがとれたスムーズな飲み心地。ミネラルも感じられ生き生きとしたテクスチャー、コクとともに濃縮感がただよい洗練されている。柔らかなフルボディで、アフターの余韻は長め。果実とオークのフレーヴァーが持続する。

産地:アルゼンチン メンドーサ

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