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2017年1月

平均樹齢およそ60年の葡萄樹が植わる 「ドメーヌ・バシェ・ルグロ」

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サントネに拠を構える、6世代続いてきた家族経営のドメーヌ。歴史は18世紀初めまで遡ることができます。クリスチャン・バシェ=ルグロが二人の息子ルナックとサミュエルと共に、ドメーヌの総責任者となったのは1993年のこと。畑はサントネ、マランジュ、シャサーニュ・モンラッシェを中心に代々引き継がれ、16haの畑すべてを自分たちの手で管理しています。

彼らの畑、ワイン造りに対する情熱は並々ならぬものがあります。所有する畑はコート・ド・ボーヌの中でも最も古いもののひとつとして知られており平均樹齢はおよそ60年。中には樹齢100年を超える古木もあり、とても小さく凝縮した葡萄からは深淵な味わいのワインが生み出されます。出来るだけ化学肥料や除草剤を使用しないビオロジックに基づいてリュット・レゾネを実践し、その年の個性を反映した上で最良の葡萄を作ることを第一に考えています。

本日は、1945年に植樹されたピノ・ノワール100%からなるコート・ド・ボーヌ・ヴィラージュと、2000年に植樹されたシャルドネ100%からなる「ブルゴーニュ シャルドネ」のご紹介です。

コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2012
Côte de Beaune-Villages Vieilles Vignes /Domaine Bachey-Legros

果実味は濃縮感がありジューシー、ミネラルを伴い、しっかりとした酸が味わいを支える。堅牢で緻密な構造ながら、たっぷりとした旨みが染み渡り、気品とともに親しみやすさが感じられる。温かな大地の恵みが素直に感じられる、実に味わい深いピノ。タンニンは丸みを帯び、ふくよかなボディ感・コクを備える。えぐみの無いうっとりとしたアフター、果実とオークのフレーヴァーが持続する。中身はワンラック上のマランジュ、「ル・ゴティ」で採れたブドウを使用し、ここでは「ボーヌ」というよりは「ニュイ」の味わいに近く、より親しみやすいものとなる。さらには1945年植樹という古木もの。ポテンシャルの高さがうかがえる。

ブルゴーニュ シャルドネ 2012
Bourgogne Chardonnay /Domaine Bachey-Legros

厚みのある濃密な果実味で、塩気のあるミネラルを伴う。充実した粘度、甘いグリセリン分が感じられ、たっぷりとした旨み・トロピカルな果実感で満たされる。瑞々しく、エレガンスに縁取られた果実味、輪郭のある上品な酸が味わいをしっかりと支えており、溶け込んだオークとの相性がよくリッチでスパイシーな余韻へと続く。全体に柔らかな口当たりでワンランク上の深い味わいが楽しめる。合わせるお料理は豚肉や鶏肉のソテー、白身魚のムニエルやグラタンなどがおすすめ。

アンティークな土着品種から新しい味わい 「ディ・マーヨ・ノランテ」

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『以前はスプーンですくって飲むような(重たい!!)ワインがほとんどだった。しかし、ずっと前から、ボディがあってもハーモニーが楽しめるワイン造りを目指している。重要なのは、サンジョヴェーゼのような、ソフトで丸みがあるワインが大事だ。ガレージにしまって置く車ではなく、すぐにでも乗れて、2年後にも乗れる車にすべきだ。「リッチなのに、重苦しくないワイン」これが大事だ。このようなワインを造ろうとしている人はまだ少ない。しかし、自分が先駆者として、このような「リッチなのに、重苦しくないワイン」を造っていこうと思っている。』

そう語るは、モリーゼ州でワイン造りを営むディ・マーヨ・ノランテのオーナー、アレッシオ。ワイナリーの歴史は古く1800年代まで遡ることができ、元は葡萄を栽培する家系です。土着品種の品質向上を掲げており、「飲み易く、飲んで美味しいワイン造り」に専念しています。確固たる信念として、土着を愛し、アンティークな葡萄品種から新しい味わいを求めています。

ディ・マーヨ・ノランテ アリアニコ・コンタド・リゼルヴァ 2012
Aglianico Contado Riserva /Di Majo Norante

香りにはプラムやブルーベリーラズベリー、スミレ、ドライイチジク、ペッパー、ローストしたオークのノートが混じり合う。そしてスモーキーなニュアンス。なめし革やジャーキー、タバコ、木材、シナモンなどの香りが次々と現れ複雑さが増す。アタックはソフトでなめらか。ビロードのような舌触りで、スパイシーながら好意的な果実感で満たされる。瑞々しく程よい酸度、豊かなタンニンが調和しており綺麗に溶け込んでいる。力強い個性で知られるアリアニコだがノランテにかかれば単に味濃くスパイシー、重い味わいに留まらない。フルボディにも柔らかくしなやかな質感と果実味は芳醇ながら伸びやかで口中に染み渡る。ノランテのワインはバランスの良さが光る。料理とともに楽しみたい。

【合わせるお料理】
前菜、白身や赤身肉のロースト、牛肉のカルパッチョ、シチュー、ジビエ、治部煮、熟成チーズなど。

産地:イタリア モリーゼ州
品種:アリアニコ100%

営業時間変更のお知らせ(1月15日のみ)

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営業時間変更のお知らせ

いつも当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。

誠に勝手ながら、明日1月15日(日)は都合により、13時からの営業とさせていただきます。

営業時間
1月15日 13:00~20:00

1月16日より通常営業に戻ります。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

なお、1月17日は火曜定休のため休業とさせていただきます。

伝統を重んじる職人肌のヴィニュロン 「フランソワ・ゲ・エ・フィス」

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ショレイ・レ・ボーヌに本拠を置く造り手、フランソワ・ゲ。彼は7代目となる職人肌のヴィニュロンです。彼のワインは、華美な装飾がなく、「伝統的で普遍的な美しさ」を感じることができます。昔からの伝統を重んじる造りですが、現代でもなぜか古めかしさを感じない。静粛な「美」であり、いつの時代にあってもやすらぎを覚えるような、そんな時代とともに価値が落ちることのない存在であると認識できます。力強さと、繊細な果実味との融合が素晴らしいのです。

また、ブルゴーニュでは数少なくなりましたが、自身の地下蔵で飲み頃になってから出荷するという姿勢を、基本的には貫いています。本日は、バック・ヴィンテージの2007年、アロース・コルトンのご紹介です。

フランソワ・ゲ・エ・フィス アロース・コルトン 2007
Aloxe-Corton /François Gay et Fils

香りにはラズベリーやチェリーのコンポートなどの甘い果実香に牡丹、ペッパー、ハーブ、リコリスのノートが混じり合う。樽香は強すぎず白檀やコーヒーを思わせる上品な香り。そして紅茶やジャスミンティー、なめし革、トリュフ、茸、シナモン、腐葉土などの熟成香が続き表情が豊か、複雑性に富む。アタックはソフトでなめらか。果実味はエキス分が充実し、キメ細かなタンニンと豊かな酸味が綺麗に溶け込んでいる。旨みが凝縮した心地よい甘酸っぱさと熟成による複雑味が絶妙のハーモニーを奏でており、華やかな含み香ながら味わいはドライに仕上がっている。ストラクチャーがしっかりとした堅牢なつくりながらピュアさ、そして気品が感じられ、まろやかなコクと優雅で長い余韻をもつ。

【合わせるお料理】
赤身肉はもちろん鶏肉のロースト、ベーコンと茸のソテー、寿司、エスニック料理、チーズであればウォッシュタイプがおすすめ。

産地:フランス ブルゴーニュ地方 コート・ド・ボーヌ地区
品種:ピノ・ノワール100%

熟成ピノ 2000VT!香り同様に妖艶、優美で深い味わい...

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ニコラ・ポテル氏によるブランド、コレクション・ベレナムはオールド・ヴィンテージ・セレクションで、当主ニコラ自らが生産者を訪ね、選び抜いた古酒が揃う。レアなグレート・ヴィンテージや見落としやすい掘り出しもの的なヴィンテージもセレクションされており、熟成を経たワインの醍醐味が楽しめる。

プティ・モンの区画は、特級畑リシュブールの斜面上部に位置する、ヴォーヌ・ロマネで最も美しい1級畑のひとつ。

メゾン・ロッシュ・ド・ベレーヌ コレクション・ベレナム ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ プティ・モン 2000
Collection Bellenum Vosne-Romanée 1er Cru Les Petits Monts /Maison Roche de Bellene

香りにはクランベリーやラズベリー、プラムなどの果実香にバラのドライフラワー、ハーブ、スパイシーなオーク、ミネラルのノート。華やかさを奥に潜めたそれはアロマオイルの様相を呈し、シロップ漬けの果実やリコリスのような甘さが前に出る。加えてシナモンやクローブなどのスパイス、ローズヒップティー、木材、ジャーキー、土のニュアンスが複雑性を与え、野性味に溢れた、妖艶なる芳香が魅了する。アタックはソフトでしなやか。凝縮した果実味ながらもドライ仕立て、ミネラル感が根幹にあり味わいがぶれない堅牢なスタイル。それでいて柔らかさを備えた丸いテイスト、こなれたタンニンと酸味がバランスよく溶け込んでいる。17年の歳月を経るも未だ瑞々しさを損なわない華やかな果実感、たっぷりとした旨みと共に熟成による複雑味が感じられる。程よい厚みと、持続性のある余韻には果実とオークのフレーヴァー。香り同様に妖艶、優美で深い味わいが楽しめる。

【合わせるお料理】
鴨や牛、仔羊のロースト、鴨の治部煮、フライドチキン、ジビエ、茸のリゾットなど、チーズであればブリー・ド・モーや熟成したカマンベールなど。

産地:フランス ブルゴーニュ地方 コート・ド・ニュイ地区
品種:ピノ・ノワール100%

オークが馴染む甘いタンニンと長く続く余韻。キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ

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カズッチョ・タルレッティ キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ 2009
Chianti Classico Riserva /Tenuta Casuccio Tarletti

このワインにはひとつエピソードがあります。 今や6つのカンティーナを所有し、手頃なワインからプレステージクラスまでを手掛けるバロンチーニ家のワインです。その歴史は、今から約500年以上も前にまで遡ることができる古い家系にあり、現オーナーはブルーナ氏。父が他界した後、医学の道をあきらめた娘のブルーナは、トスカーナのそれぞれのD.O.C.G.にカンティーナを持つという亡き父の夢を実現すべく立ち上がったのです。

彼女が思い描く理想像は、テロワールに密着した、土地の個性が生かされたワイン。順当とはいかないながらも、少しずつ畑を買い足していき父の夢の実現に向けて尽力してきました。

そして、最後のピースとなったのが、キャンティ・クラシコの畑でした。長年探してきた畑は標高350mの地にあり、僅かに粘土の混じった砂土壌。サンジョヴェーゼには適した環境下で、これならば納得のいくワインが造れると思い、2009年に購入しました。それがこのカズッチョ・タルレッティです。

「父の夢を叶えてあげたかった」というブルーナ氏。このワインは特に思い入れが強いものになったのではないでしょうか。

香りにはチェリーやラズベリー、ローストしたトマト、ドライフラワー、タイム、樽からくるバニラ、シナモンやクローブなどのスパイシーなノート。そしてドライフルーツ的要素とともに広がる腐葉土やなめし革、タバコ、ジャーキーなどのブーケが続き、さらなる複雑さや奥行を生む。アタックはソフトでなめらか。熟成により丸みを帯びており、こなれたタンニン、酸味が調和。ビロードのような舌触りで集約された果実の旨み、程よいボディに十分なアルコール分を備えている。全体に柔らかくバランスのとれたエレガントな味わい。オークが馴染む甘いタンニンと長く続く余韻を持つ。

【合わせるお料理】
ローストビーフやハンバーグ、きのこのリゾット、トマトソースベースの料理、シチュー、熟成チーズなど。

産地:イタリア トスカーナ州
品種:サンジョヴェーゼ100%

ブージィ村産シャルドネを100%使用した希少なプレステージ・シャンパーニュ

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ポール・ルイ・マルタンは、1864年にモンターニュ・ド・ランスの南部ブージィで創立されたRM(レコルタン・マニピュラン/葡萄生産者元詰シャンパーニュ)です。創立者のルイ・マルタン氏は、ブージィの協同組合を設立することにも注力し、設立時のプレジデントにも選出された著名な人物です。その後、1929年に息子のポールが後を継ぎ、伝統と品位を重んじたワイン造りを行っています。

ブージィは、シャンパーニュにある17のグラン・クリュの中でも特に優れたピノ・ノワールを育む産地として名高いエリアです。白亜質の土壌で、南向きの顕著なグラン・クリュの畑は、隣接している山により北風からも保護されている独自のテロワールを保っています。

本日は、そんなポール・ルイ・マルタンから、シャルドネを100%使用した希少なプレステージ・シャンパーニュのご紹介です。

ポール・ルイ・マルタン ブリュット キュヴェ・ヴァンサン ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ 2010
Brut Cuvée Vincent Blanc de Blancs Grand Cru /Paul Louis Martin

キュヴェ・ヴァンサンは、良いヴィンテージにしか造られないプレステージ・シャンパーニュで、2010年の生産本数は僅か5000本と大変希少なものです。ブージィ村の畑のおよそ9割は黒葡萄が植えられており、白葡萄は1割程度。その中でもシャルドネに特化したグラン・クリュ格付けのブドウを使用しており品質はお墨付きです。

香りにはグレープフルーツやライチ、リンゴのコンポート、アカシア、ジャスミン。そしてアーモンドやパン、ブリオッシュ、ビスケットなどの芳しさ、蜂蜜の香りが続く。熟成感はもちろんあるが、同時にミントやジンジャーの香りがアクセントとなり新鮮さが備わっている。口に含むと爽やかで快活、それでいてクリーミーな口当たり。シャープで豊かな酸と芳醇な果実味が絶妙のバランスを保っており、溢れんばかりに広がる。骨格がしっかりとしていて、新鮮、エキゾチックな果実にブリオッシュ、心地よい塩気を伴い、膨らみ豊かなボリューム感で満たされる。エレガントで、風味豊かなシャンパーニュ。華麗ながら飲み応えが充実しており、アフターの余韻も長い。

【合わせるお料理】
トーストしたフォアグラ、煮詰めたイチジクソース添えのポークソテー、アクアパッツァ、魚介のグリルなど。

産地:シャンパーニュ地方 モンターニュ・ド・ランス地区 ブージィ
品種:シャルドネ100%

サン・ジョセフの星「ドメーヌ・パレ」

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サン・ジョセフの星「ドメーヌ・パレ」

1973年よりワインを造り始めるドメーヌ・パレ(アラン・パレ)。フランスの権威あるワイン・ガイド「アシェット」において常に高く評価されており、世界のワイン・コンクールでも数々の賞を受賞するまさにスター的ワイナリーです。父アランと、息子アントニーの創り出すワインは、香り、味わい、内容が素晴らしくアペラシオンの中でも際立った輝きを放っています。フランスの3ツ星レストラン「アラン・デュカス」、2ツ星の「ラ・ピラミッド」など、数々のトップ・レストランに愛されるサン・ジョゼフを代表する造り手です。自然な造りにて高品質なワインを世に送り出しています。

本日はコート・デュ・ローヌ・ルージュをPick Up!

ドメーヌ・パレ コート・デュ・ローヌ・ルージュ ヴァルヴィニエール 2015
Côtes du Rhône Rouge Valvigneyre /Domaine Paret

香りにはブルーベリーやラズベリー、プラムなどの果実香にカシスジャム、スミレ、ラベンダー、ブラックペッパーやクローブなどのスパイス、ローストしたオークのノート。さらにブラックオリーブやタバコ、タール、ミネラルの香りが続き、やや複雑さをもたらしている。アタックはソフトでなめらか。果実味は充実しており豊富なスパイスが溶け込むドライ仕立て。程よく酸も感じられフレッシュな風味ながらシルキーなテクスチャー、エレガントさを兼ね備える。味わいはまろやかで、柔らかなタンニンとビターなニュアンスが余韻まで続く。甘辛のバランスが秀でた1本。

【合わせるお料理】
焼き肉や豚肉の生姜焼き、鶏肉料理、ハンバーグ、ビーフシチュー、ベーコン、ラタトウイユなど。

産地:フランス ローヌ地方
品種:シラー100%

「オノロ・ベラ・シリーズ」に新商品が登場!

ヒル・ファミリー・エステーツ オノロ・ベラ フミーリャ
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ヒル・ファミリー・エステーツがプロデュースする「オノロ・ベラ・シリーズ」に新商品が登場!

モナストレル100% 「オノロ・ベラ フミーリャ 2015」

『消費者に美味しいワインをリーズナブルに届けたい』 そう語るは、「ヒル・ファミリー・エステーツ」のオーナー、ミゲル・ヒル氏。スペイン各地に醸造・販売拠点を設けている「ヒル・ファミリー・エステーツ」。一つのワイナリーを大きくするのではなく、質の高い小さなワイナリーを複数持つ方が、最終的に品質を高く保て、消費者に喜ばれると考えています。

グローバル化が進み、大手に吸収された小規模ワイナリーは、結果的に品質の高いものよりも生産量を求められます。また、小規模ワイナリーは良いものを造ることができますが、販路が少ない。この相反する条件を可能にしたのがこの「ヒル・ファミリー・エステーツ」です。彼らは売り手としては大手ですが、造り手としては小規模(小さなワイナリーの集まり)で良いものを造っており、結果としてコストパフォーマンスの高いワインを数多く世に送り出しています。

本日ご紹介させていただきます「オノロ・ベラ フミーリャ 2015」は、フミーリャを代表する品種モナストレル100%、平均樹齢は30年です。石灰石主体に砂の混ざる土壌、表土はたいへん石が多く痩せた土なので、非常に凝縮された葡萄が出来ます。アルコール発酵は天然酵母を使い、25度以下にコントロールしながらステンレスタンクで15日間行います。豊かな果実味の中にスパイシーさがアクセントとなり、非常にバランスがとれた味わいです。

ヒル・ファミリー・エステーツ オノロ・ベラ フミーリャ 2015
Honoro Vera Jumilla /Gil Family Estates

香りにはブルーベリーやラズベリーなどの新鮮な果実香に桜、セージ、ペッパーや八角などのスパイスが混じり合う。そして微かにスモーキーなニュアンス、ミネラルの香りが洗練さを与える。アタックはソフトでなめらか。生き生きとした豊かな果実味が伸びやかに広がりとてもピュアな果実感、その中にもスパイシーさが感じられ、味わいはドライで甘辛のバランスがとれている。14.5度と高いアルコール度数はこのクラスとしては突出しているが果実味とよく馴染んでおり、酒質としては大変素晴らしいもの。口当たりがよくスイスイと杯が弾む故ある意味危険かな(笑)。ミディアムからフルボディ、アフターには心地よい渋みが残る。

【合わせるお料理】
肉料理や野菜炒め、パスタ、焼きそば、シチュー、ドレッシングサラダ、カマンベールチーズなどがおすすめ。

産地:スペイン レバンテ地方 フミーリャ
品種:モナストレル100%

醸造家が『自分のために』と命名したワイン

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醸造家が『自分のために』と命名したワイン 「プール・マ・ギュール」

『良質なワインをうみ出すには“テロワール”を知らなければならない』とチリワインに初めて本当の意味でのテロワールの概念を持ち込み、数々のスーパープレミアムなチリワインを成功させてきた、世界が注目するテロワリスト『ペドロ・パッラ氏』。クロ・デ・フは氏が究極を追い求めて辿り着いた、自らが手掛ける渾身のブランドです。

「プール・マ・ギュール」とは、ブルゴーニュで一般的に使用される表現で、醸造家がプライベート用に造る特別なワインを意味します。注目地、チリ南部イタタ・ヴァレーの樹齢40~120年の古木から採れたブドウを使用。決して高級ブドウではなくても、「一番おいしい」を知っているペドロ・パッラ氏がイタタ・ヴァレーの素晴らしさを活かしてリーズナブルな価格で楽しめるクロ・デ・フのベースワインを造り上げました。

クロ・デ・フ プール・マ・ギュール 2014
Pour Ma Gueule /Clos des Fous

香りにはブラックチェリーやラズベリー、ブルーベリーなどの豊かな果実香にブラックペッパーやナツメグなどのスパイス、スミレ、赤紫蘇、特徴的なミントのアロマ。スモーキーなオークの香りをアクセントにやや複雑さがあり、ミネラルのニュアンスが洗練さを与える。アタックはしなやかで伸びやか。新鮮なベリーのジューシーな風味が瞬く間に広がり、丸いタンニンと酸味が綺麗に溶け込んでいる。一言で言うならば「ピュア」。存在感のあるボリューミーな果実味で、ミネラルを含むしっかりとした骨格を持つ。タイプとしては口当たり柔らかなフルボディ。バランスがよくアフターには果実とオークのフレーヴァーが持続する。

【合わせるお料理】
すき焼きやしゃぶしゃぶ、ハンバーグ、茄子の挽肉詰め、餃子など。

産地:チリ イタタ・ヴァレー
品種:マルベック37%、シラー18%、サンソー15%、スラッシュパイス14%、カルメネール10%、スラッシュカリニャン5%、ポルトゥゲ・ブルー1%